今年も八咫烏オブザイヤー(通称YOY)の季節がやってきた。
過去のこの記事で紹介したのだが、
八咫烏さんの限定ラーメンのランキング企画である。
今年のトップ3の限定麺が食べられるとあって、
毎年楽しみにしているイベントである。
今年は、直前までコロナにかかっていたので、
本当に間に合ってよかったと心から思う。
(前回記事参照)
九段下にお店があった頃は、
毎年大行列になっていたので、
今回も大行列を覚悟してお店に向かった。
すると、まさかの並びなし。
しかも、行った時間が20時台と遅かったからか、
中にお客さんも2人しかおらず、
全く待たずに食べることができた。
YOYを知る常連さんは早めに来た方が多かったようで、
個人的にはものすごくラッキーであった。
水道橋に移転してから席数が増えたので、
あまり並ばずに食べられるようになったのは、
忙しい自分にとっては本当にありがたい。
ということで、
前置きが長くなってしまったが、
今回紹介するのは、
第3位に輝いた、
和麺 鯛と松茸の塩ラーメン
おしながきはこちら。
サイドメニューは、
日本酒を除き、
すべて注文することにした。
まずは、食前茶から。
白梅緑茶
緑茶と白茶に梅の香りをプラスしたという一杯。
梅の甘酸っぱい香りが特徴的で、
松茸の香りの印象に負けないような一杯。
これは美味しかった。
個人的に梅昆布茶とかも好きなので、
非常に印象に残る一杯であった。
YOYのお茶部門があったら今年1位かもしれない。
鶏の味噌焼き
サイドメニューのひとつめ。
大きくてとんでもなくジューシーな鶏もも肉に、
甘めの味噌がたっぷりかけられた一品。
これは美味いっすよ。
まず鶏肉がとんでもなく美味しいのと、
香ばしく焼かれた焦げ目もたまらない。
後述のラーメンがサッパリ系なので、
甘めで味濃いめの味噌ダレなのも良いバランス。
これは酒のつまみとしても良かったから、
日本酒を頼んでおくべきだったかなー。
と今更ながら少し後悔した。
和麺 鯛と松茸の塩ラーメン
メインのラーメン。
見た目はシンプルだが、
非常にたくさんの工夫が凝らされている。
見たところシンプルそうな、透き通ったスープであるが、
一口飲めば、
鯛の旨味と松茸の香りのコラボレーションに、
驚嘆すること間違いなしである。
店長さんの解説によると、
それに枯節など入れて旨味を凝縮したとのこと。
オイルは、イベリコ豚の脂とオリーブオイルをベースに、
鯛の煮干しや骨なども入っており、
カエシやオイルに、
旨味と香りを凝縮させた松茸を使っているとのこと。
麺は、やや固めのストレートで、
上品でクリアなスープにはピッタリであった。
トッピングの真鯛ソテーの上には、
焼き松茸が2枚乗っており、
さらにその上には紅くるりの鬼おろしと長ネギ。
そして、アクセントに酢橘が添えられていた。
なんといっても、注目は真鯛である。
こちらの真鯛のソテー、
皮目はパリパリで、身は驚くほどフワフワ、
という食感のギャップが面白い。
それでいて凝縮された旨味の量も凄まじく、
焼いた鯛では久々にこんなに美味しいものを食べた気がする。
解説によると、
朝〆の真鯛を白ワインに浸した昆布につけて岩塩を振って旨みを凝縮
これをサラマンダーで皮目を焼いたとのことで、
その壮絶な下準備に頭が下がる思いである。
特製 鯛茶漬け
白ご飯の上に、ちりめん山椒。
これだけでも美味しいので、
鶏の味噌焼きと一緒に少し食べてしまった。
が、メインは鯛である。
鯛の刺身が贅沢に3切れも入っており、
それが、特製のタレに和えられている。
このタレは、
とんでもなく美味しい。
3枚も、ご飯の上に乗らなさそうだったので、
1枚はそのまま頂くことにしたのだが、
刺身が美味しいのは言わずもがな、
タレと薬味が最高過ぎて、
単品だけでもたくさん食べたいくらいだった。
この鯛茶漬けセットをご飯の上にかけて、
上から残ったスープを注ぐと・・・
御覧の通り、完璧な鯛茶漬けの完成である。
(松茸や、酢橘、鯛のソテーも乗せてみた)
いやー、素晴らしかった。
美味しいスープに美味しい胡麻ダレに美味しい刺身、
全てが一体となり、最高の〆となっていた。
和風なんだけどリゾット風のお茶漬けになり、
普段の鯛茶漬けでは味わえないクリーミー感があるのが、
独創的で非常に美味しかった。
なお、盛りつけた直後、店長さんからも、
わかってらっしゃる的なコメントを頂き、
非常に嬉しかった。
ということで、
今年の八咫烏オブザイヤーも、
いきなりトップクラスに美味しい一杯が登場し、
さすがとしか言いようがない。
今回紹介した一杯は、
残り12/7と12/8の夜営業のみの提供なので、
興味ある方はぜひ水道橋へ。
次週の2位は一度食べたことのあるメニューだが、
非常に美味しかったので、また伺いたいと思う。