腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

767. BIG EGG@八咫烏(水道橋):移転後初の限定は絶品卵とイベリコ豚とキノコが主役のガリバタ醤油ラーメン!

あの電撃発表からわずか1か月。

活動再開もまた突然であった。

 

※承前

kenshinkk.hatenablog.com

 

この記事以降、しばらくの間は、

新店をめぐる日々が続いていた。

 

そんな中、ふとtwitterを見ていると、

早くも移転オープン日のお知らせが。

なんと、九段下のクローズから1か月も経っていない9月18日

そのあまりの速さに驚くとともに、

移転先が水道橋駅のすぐ近くであるという事実に、

狂喜乱舞したのであった。

 

移転先が水道橋周辺になるということは、

前回訪問時に店員さんから聞いてはいて、

その時も非常に嬉しかったのだが、

こんなにアクセスしやすい場所になるとは、

心の底からうれしい限りである。

 

なお、お店の名前も変わり、

トーキョーニューミクスチャーヌードル八咫烏CHIKARABO

となった。

おそらく様々な意図があるのだと思うが、

詳細は店長さんのツイッターにて。

 

かなり長いので、

ブログタイトルや本文中では八咫烏さんのままで

書かせて頂こうと思う。

 

本当は、その記念すべき再オープン日に行きたかったのだが、

用事があってそれは叶わなかったので、

せめて、移転後初の限定の日には行かないと、

ということで、今回は訪れたわけである。

 

前置きが長くなってしまったが、

水道橋、東京ドームのお膝元、

ということで、

今回の限定のタイトルは、

BIG EGG

 

これまで八咫烏さんの限定で、

個人的には卵がメインに据えられることは、

少なかったようにも思うが、

今年自分が食べた中では、

個人的に断トツに美味しい卵であった。

 

感想をまとめると、

・半熟フライドエッグの美味さが異次元

ガリバタ醤油の極上すり流しスープ

・イベリコ豚チャーシューが極上のくちどけ

正直3行では収まりきらない。

 

まずは、移転後初回なので、お店に入るところから。

お店は地下1階にあるのだが、

1階から降りる階段の前に、

オリジナリティあふれる看板がある。

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ラーメンとその素材たち+αが、

エヴァの予告風にぎっしり詰め込まれている。

見ているだけでもわくわくする。

 

そして、階段の途中には、

これまで作られてきた数々の限定ラーメンたちが・・・

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いやー、これは圧巻。

自分が食べたことあるものもいくつかあり、

懐かしさに包まれながら階段を下って行った。

この日は運よく並ばなかったが、

今後並ぶとしたら、この階段エリアに並ぶことになるのだろう。

 

地下1階に辿り着き、

店長さんたちに挨拶した後は、

新しくなったタッチパネルの券売機で注文。

 

レギュラーメニューは

・醤油ラーメン

・塩ラーメン

・トマトラーメン

カレーラーメン

という4種類になったらしく、

今後制覇しなければならない。

 

今回は、当初の予定通り、

・限定ラーメン

・限定ご飯

を注文した。

サラダもあったようなのだが、

すでに売り切れていたため残念。

 

まずは、いつものように食前茶から。

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お茶用のコップが新しくなっていた。

煎り番茶入り緑茶ということで、

かなり香ばしいタイプのお茶。

お茶を飲みながら、

新しくなった内装を見ていたのだが、

前の雰囲気を残しつつ、

明らかに広くなっており、

席数が増えただけでなく、

厨房もかなり広くなっていた。

これなら回転率も前より良くなって、

並ぶ時間も以前より短くなりそうで嬉しい限りである。

 

続いて、限定ご飯。

トマトと牡蠣のドリア

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平らに盛られたトマトご飯の上に、

ドリアなのでチーズが乗り、

その上に、巨大なミディアムレアの牡蠣と、

大根の漬物が乗っている。

これがとてつもなく美味い。

牡蠣はオイル漬けだろうか。

コンフィっぽい感じで、旨味も食感も最高。

そこにトマトチーズのドリアが合う合う。

大根の漬物も、一見和風なのだが、

一緒に食べると、食感がいいアクセントになって、

かなり相性が良かった。

 

あっという間に平らげてしまい、

ラーメンを待つのであった。

そしてやってきたのがこちら。

 

BIG EGG ~イベリコ豚とキノコのラーメン~

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褐色のスープの上に乗っているのは、

イベリコ豚のチャーシューと、ワンタンの皮

そのワンタン皮の上に、タイトルにもあるBIG EGGと、

そこにかかった黒色のソース大量のネギ

このビジュアルだけを何も知らない人が見たら、

何の料理か分からないだろう。

これこそ、ニューミクスチャーヌードル、なのかもしれない。

 

スープ&麺

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八咫烏さんらしいすり流しのスープ

これが口に入れた瞬間からとんでもない美味さ

ただまろやかなだけじゃない、

奥深い甘味と旨味が存在していた。

 

店長さんの解説によると、

黒毛和牛の出汁に炒めた玉ねぎとジャガイモ

舞茸椎茸などのキノコの旨味を足したすりながし

とのことである。

 

そこに合わせる麺は、麺は喉越しの良い卵麺で、

ガーリック香味バターオイル醤油が和えられている。

このガリバタ醤油がたまらんのですよ。

もともと個人的にガリバタ醤油が好きというのもあるが、

程よい塩味ガーリックの旨味バターのまろやかさ

どれをとっても、箸が進む要素しかない。

 

この麺+ガリバタ醤油が、

上述の旨味たっぷりスープと合わさるわけで、

もう尋常じゃない幸せ感である。

 

さらに、そこにタイトルのEGGが加わる。

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褐色の卵の正体は、半熟揚げ卵

断面はこんな感じ。

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黄身はぎりぎり零れ落ちるくらいの絶妙な柔らかさ

表面は揚がっているので、カリカリ感があるが、

少し中に入ると、半熟なので柔らかい。

フライドエッグでググると、

目玉焼きが出てくるのであるが、

この形のフライドエッグは初めて食べた。

どうやって作っているのだろうか。

非常に気になったので、今度調べてみようと思う。

 

そして、その卵にかかっている黒いソースが絶品。

生海苔とバルサミコの餡で、

スターアニス八角を効かせてあるとのこと。

海苔と八角の風味と仄かな酸味が、

卵によく合うんですよ。

揚げられていて表面に凹凸があるから、

ソースともよく絡むのも良い。

そしてそのソースは、たっぷりかかっているので、

スープや麺に混ぜていっても、また美味しいのである。

ネギも含めて全部を混ぜていくと、

もう最高過ぎて箸が止まらない。

 

ただ、さらにその箸を加速する存在が、

最後に紹介するチャーシューである。

 

イベリコ豚バラチャーシュー

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店長さんの解説でも、

あしらいの最大のポイント

とされていたのが、この豚バラ肉。

これまで食べてきた豚バラは何だったのか、

と思うくらい、異次元の口溶けなのである。

良質なイベリコ豚の脂は、

手で触っても溶けるくらい融点が低いらしく、

おそらく今回のものも相当上質だったのだろう。

本当に口に入れるや否や、秒で消えていった

しかも、その脂が恐ろしいほど美味しく

毎日でも食べたいレベル。

そんなチャーシューが4~5枚程度入っており、

もうそれだけでも幸せ過ぎた。

 

ということで、

全ての要素を語り終えたわけだが、

これだけ手が込んでいて、材料も素晴らしくて、

とんでもなく美味しくて、たったの2000円

長々と語ってきたが、

それが一番驚いた点なのである。

いくら移転後初限定とはいえ、

サービスしすぎではないですか?

と心配になってしまう程である。

本当に感謝したい。

 

そして何より、

こんな高クオリティの創作ラーメンを、

これから先も仕事場の近くで食べることができる。

こんな幸せなことはないな、

と思いながら帰路に就いたのであった。

 

これからも通い続けていきたい。