腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

763. YATAGARASU!!@八咫烏(九段下):活動休止前のラスト限定は最強すぎる青椒肉絲ラーメン!

まさに晴天の霹靂だった。

 

8月16日の夜

「活動休止の報告」

アイドルの卒業発表かのようなタイトルで投稿されたのは、

昨年、私が最も通ったラーメン屋

九段下八咫烏さんである。

 

しかも、九段下での活動は、

2022年8月19日まで

ということで、

その投稿を見た時点であと残り3日である。

 

八咫烏さんには、

数々の美味しい麺を食べさせてもらった。

 

自分が初めて行ったのは2020年の1月。

そこから約2年半にわたり、

新しい限定麺が出るたびに、

ワクワクしながら九段下へ向かう。

その瞬間を楽しみに仕事を頑張ってきた。

 

さすがに毎週は行けていないが、

50食近くは食べているだろうか。

これからも九段下に通い続けるんだろうな〜

と思っていた矢先の出来事に、

動揺が隠せなかった。

 

推しのアイドルが、

突然卒業発表したかのような喪失感。

 

ただ、その後のツイートで、

幸いにして、閉店ではなく、

移転のための一時休業であることがわかり、

ほっとひと安心した。

 

だが、もし遠くなってしまって、

これまでのように会社帰りに、

行きづらくなってしまったらツラいなあ。

 

そんなことを考えながら、

定時ダッシュで九段下へと向かったのだった。

 

店の前に着くと、すでに40人ほどの大行列

まあ、予想はしていたものの、

さすがの人気である。

 

メニューは、

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満を持してのセルフタイトル

YATAGARASU!!」

・青豆と山椒とチンヂャオラーメン

・トマトマト

・カツオともち米とキャビア

・特製トンポーロー

というラインナップであった。

 

1時間半ほど待ってようやく中に入り席に着くと、

八咫烏九段下公演のラストライブがその幕を開けた。

 

まずは食前茶から。

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夏烏龍茶ということで、

柑橘系の爽やかなフレーバーが特徴的な

すっきり飲める烏龍茶となっていた。

どうも柑橘は日向夏だったらしい。

 

特製トンポーロー (写真は二人前)

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これが絶品すぎた。

じっくり煮込まれた豚のバラ肉。

ジューシーという言葉では足りないくらいの、

感動的なトロトロ食感と圧倒的旨味

甘い脂身に、ギトギト感は全くない。

これだけでご飯1杯は余裕で食べれるくらい、

とんでもないクオリティであった。

店長さんありがとうございます。

 

そして次はこちら

トマトマト

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これがまたとんでもないクオリティの逸品。

トマトのジューシー感と甘酸っぱさに、

ソースによる違った種類の甘酸っぱさが加わり、

ラー油の辛味がピリッと全体をまとめ上げている。

いやー、これは美味い。

暑い中、長時間並んでからの、

この爽やかなトマトは嬉しい。

 

店長さんが作り方を解説してくれたのだが、

全ては覚えきれなかった・・・悔しい。

ホワイトアスパラのすりながしに

グレープフルーツを合わせて、

最後にラー油をかける。

というところまでは把握できたのだが、

他にもいくつかポイントがあった気がする。

 

それにしても、

どうやったらこんな組み合わせ思いつくのだろうか。

いつかのまるごとトマトといい、

トマトの扱い方が天才的すぎる。

 

そして、続いてはご飯。

カツオともち米とキャビア

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もうその名の通りで、

カツオともち米とキャビア

であり、

そのどれもが素晴らしいクオリティなわけだが、

上に乗っているネギや、細かな野菜も素晴らしい。

カツオは柔らかでさっぱりしており、

そこにキャビアの塩気がちょうど良い。

あえて、もち米を合わせているのも印象的で、

カツオでくるんで食べやすかったのもあるが、

すごく相性が良かった。

 

もうすでに、

サイドメニューだけで満足度が凄まじいが、

いよいよ本編のスタートである。

 

青豆と山椒とチンヂャオラーメン

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まさに八咫烏さんらしい一杯。

白いすりながしのスープにオイルと麺が絡まり、

肉とピーマンを一緒に食べると、

青椒肉絲になるというスタイル。

この中華シリーズは本当に天才的すぎる。

しかも毎度毎度スープがとんでもなく美味い。

 

今回も例に漏れず、スープが激ウマ

すりながしスープの美味しさを知ったのも、

八咫烏さんがきっかけだったと思う。

 

今回は、青豆山椒飴色玉ねぎ牛白湯を加えた

特製のすりながしスープに、

オイルは牛のシマチョウの脂香味野菜オイルを合わせたそうで、

複雑に絡み合った旨味と香りがとにかく美味すぎた。

 

麺はやや細目のストレート気味の麺。

特注のつるシコ麺とのことで、

柔らかいのにしっかりコシがあって、食べ応えも抜群

美味しいスープをこれでもかとたっぷり絡めても、

多少強めに引っ張っても切れることなく、

大量にすすって頬張ることができて最高。

 

そして、

トッピングでびっくりするほど美味しかったのがこちら。

 

茄子の焼き浸し

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青椒肉絲にナスという発想が無かったので驚いたが、

これがめちゃくちゃ美味しかった。

炭火焼きした茄子に、

牛やキノコの出汁を吸わせたという逸品で、

噛むたびにその出汁がジュワっと出てくるのである。

これがとにかく美味い。

単体でもすごいのだが、

スープやタレと絡めても最高であり、

ナス増しがあればしたかった。

ナスってこんなに美味しかったっけ?

 

そして、なんといっても、

超こだわりの青椒肉絲がすごかった。

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旬のピーマンを胡麻油で炒めたものに、

肉は2種類が細切りにしてミックスされて、

オイスターソース生醤油がベースの餡が絡み、

まさに最強の青椒肉絲であった。

 

この肉がどちらも正直ヤバすぎる美味さで、

かなりたくさん入ってて、

満足いく量を食べたのにもかかわらず、

もっとじっくり味わって食べればよかったと、

後悔するレベル。

この肉を食べている時の幸せを1秒でも長く感じたい、

そんな気持ちにさせる美味さであった。

 

店長さんのtwitter解説によると、

1つ目の肉は、エリックさん(店員さん?)特選のA4和牛

昆布締めしてから表面を炭焼きにして、

低温でじっくり火入れしているそう。

2つ目の肉は、豚肩ロース

各種調味料で味付けして脂の部分を焼いた後、

オーブンを使って、加熱して休ませてを、

なんと12回も繰り返したとのことである。

そんなに手の込んだ肉料理はめったに食べられないので、

一口一口を噛みしめながら味わったのであった。

 

ということで、

八咫烏さんの九段下での最後の限定は、

最初から最後まで感動しっぱなしの、

まさに最強の青椒肉絲ラーメンフルコースであった。

 

でも、こんなおいしい限定麺を定期的に食べる生活が、

しばらくできなくなってしまうのか・・・。

 

そんな感傷的なことを考えて食べていたのだが、

途中で店長さん&店員さんとお話しする機会があり、

移転後の営業再開について少しだけ聞くことができた。

おそらくまだ公表されておらず、

まだ準備段階ということもあるので、

ここでその内容を書くことは控えたいと思う。

ただ、個人的にはすごく嬉しい内容であり、

営業再開がいまから本当に楽しみである。

 

そんなわけで、

このブログがアップされる8/19(金)が、

八咫烏さんの九段下での最後の営業日である。

 

おそらく大行列が予想されるが、

まだ食べていない方は、ぜひ食べ逃がしのないよう。