腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

750. 【閉店】特製醤油@手打式超多加水麺ののくら(亀有):長蛇の列に並ぶ価値あるモチモチプルプルの超多加水麺!

【2023/3/5追記】

店主さん急逝により閉店されたそうです。

ご冥福をお祈りいたします。

~~~~~

 

念願の初訪問シリーズ。

 

今回は、ミシュランビブグルマン取得、

食べログでも4.0に届こうかという高評価を記録している

超多加水麺ののくら

さんである。

 

亀有から徒歩数分のところにあるこちらのお店。

とにかく行列がものすごいことで有名であり、

自分が訪問した際も、例に漏れずめちゃくちゃ並んだ。

 

開店時間の30分前に行ったのに、1時間半待ち

しかも大雨の中

これは正気ではない、

と自分でも思った。

 

だが、それを後悔ではなく、

良い思い出に昇華させるほどの、

美味しい感動がそこにはあった。

 

感想をまとめると、

・唯一無二のモチモチ麺が最高

・昔懐かしいノスタルジックな醤油スープ

・分厚いレアチャーシューが神クオリティ

ということで、

行列にさえ耐えられれば、

至福のひと時が待っているであろう。

そんなお店である。

 

今回注文したのは、

特製醤油

 

長時間並ぶからには、

一番うまいものを。

という精神で、注文したのだが、

これが大正解だった。

 

前述の通り、1時間半並んで、

ようやくたどり着いた一杯が、こちら。

 

特製醤油

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見た目はシンプル。

いかにも上質な醤油ラーメンといったところ。

 

トッピングは、

・豚ロースレアチャーシュー2枚

・鶏チャーシュー2枚

・ワンタン×2

・メンマ

・味玉

・白髪ねぎ

三つ葉

というラインナップ。

シンプルながら多彩な構成である。

 

ただここは何といっても、麺である。

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何と加水率50%超えとのこと。

食べた瞬間にわかる、

独特のモチモチ感プルプル感

これは他では食べたことが無い。

 

インタビュー動画で店長さんが語られていたところによると、

他の店にできないことは何か?

というところから、

手打ち式の超多加水麺に辿り着いたそう。

 

50%越えの加水率を維持して、

麺をつくることは非常に難しいらしく、

一般的な製麺機では不可能であるとのこと。

手打ちならではの麺であるらしい。

 

モチモチでありながら、

腰が強すぎることもなく、

絶妙なバランスが保たれている。

 

スープとの相性も抜群

煮干しが少し効いた、

ノスタルジックな醤油スープ

地味だが、美味い。

 

スープにこだわるお店が多い中、

超多加水麺という尖った魅力で勝負することを決めた

店長さんの心意気が伝わってくるような一杯であった。

 

チャーシュー

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そして、このレアチャーが死ぬほどうまい

見た目からし赤身が濃いのが特徴的で、

肉の旨味がこれでもかと凝縮されている。

端面はしっかり焼かれていて香ばしさもありつつ、

味もほんのりついていて美味い。

これはチャーシュー丼だけでもかなりの杯数出そうな美味さ。

 

鶏肉のチャーシューも負けず劣らず美味しく、

こちらも低温調理系

しっとり柔らかで、表面は黒胡椒の香り。

 

ワンタン

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ワンタンもまた、おそらく自家製の皮

モチモチ感が、普段食べているそれとは雲泥の差であり、

スープとワンタンの皮だけでも美味すぎる

さらに、中の肉餡には、シソが入っていて爽やか

スープとの相性も非常に良かった。

 

その他、

味玉・メンマも高クオリティ

白髪ネギ三つ葉が爽やかさを演出するなど、

一切の妥協のない完成された一杯。

 

あっという間に麺もスープも無くなってしまい、

感動と充実感と多幸感に包まれたまま、

店を後にした。

 

 

ということで

唯一無二の多加水麺に度肝を抜かれた一杯であった。

麺が主役のラーメンとはこうあるべき、

というお手本のような構成となっており、

行列に並びたくなる常連さんの気持ちも非常によくわかった

 

こういう尖った魅力を突き詰めることは、

根強い人気を獲得するためには大事なのだろう。

マーケティング的にも勉強になる一杯であった。