先日リニューアルオープンした海老丸さんで、
久々の限定麺を食べてきた。
その名も、
初カツオの生姜らーめん
ということで、
毎年この時期に提供される、
旬の素材を使ったラーメンである。
今回は生姜で来たかー。
感想をまとめると、
・旬の初鰹のタタキがとにかく美味すぎる
・ケッパーバターとかいう神ソース
・上品なスープにスパイシーリゾットが合う
ということで、
さっそくアミューズから。
いやー、今回の日替わりアミューズは、大当たり。
白インゲン豆のポタージュに
オマール海老のソースがかかっている。
とにかくまろやかでクリーミーなスープに、
海老の旨味とコクがプラスされていて、
もっとたくさん飲みたい、と思うほどの、
すばらしい先付であった。
そして今回は、
店長さんのtwitterの告知もあって、
おいしそうだったので、
カツオのたたきをマシマシにすることに。
それがこちら。
初カツオのタタキ自体もめちゃくちゃ美味そうなのだが、
なにより、かかっているソースが大注目。
その名も、ケッパーバター。
ケッパーとは、とある植物のつぼみの部分だそうで、
それを酢漬けにしたものが、
よくスモークサーモンと共に出されることが多いが、
これとバターの相性がすこぶる良いらしい。
実際に食べてみると、
まろやかなバターに若干の酸味と独特な食感と風味が合わさって、
メチャクチャ美味い。
そこに極上の初鰹のタタキ。
これはたまらない。
初ガツオは、そこまで脂はのっていなくてヘルシーな印象だが、
その若干の物足りなさをバターが補ってくれるという名采配。
これはすごい。
単品でこれだけ美味いのに、
ラーメンと合わせたらどうなってしまうのだろうか。
さて、そしてメインのラーメンである。
初カツオの生姜らーめん
カツオらしい茶色のスープに、表面にオイルの層。
このスープが尋常ではなくウマい。
フュメドポワソンと呼ばれるフレンチの手法によるスープであり、
初ガツオのアラをローストしてつくっているそう。
和風のかつお出汁とは違った美味しさ。
一般的なかつお出汁は節から抽出しているけど、
節にしていない分、魚っぽさが強めに感じられる印象。
そこに、優しく生姜が効いていて、
じんわりと疲れた身体に染み入るスープであった。
また、表面のオイルの層は、動物系の香味脂とのこと。
見た目からすると、ちょっとオイリー感強めなのかなと思うが、
しっかり混ぜて食べていくと、そんなことは無く、
丁度良い塩梅のオイル感であった。
上に乗る豪華なトッピングは、
・初カツオのタタキ
・おろし生姜
・飛騨旨豚スモークチャーシュー
・マッシュルーム
・インゲン豆
・アメリカンチェリー
というラインナップ。
カツオは後述するとして、
チャーシューがまたリニューアルして美味しくなっていた。
さらに、毎度限定で入ってくるフルーツは、
今回はアメリカンチェリーということで、
独特の甘酸っぱさが非常に美味しかった。
普段あまり食べない貴重品なので大事に頂いた。
そして、注目の初カツオのたたきがこちら
スープに使っていた下側だけに火が通っており、
この半生感がたまらない。
ラーメンの上に乗っているものについては、
特にソースはかかっていなくて、
上に乗る生姜と一緒にサッパリと頂ける感じであった。
そして、先程紹介した、マシマシの方のカツオに、
ケッパーバターをたっぷり浸して、スープにドボン。
これが最高すぎた。
サッパリ系だったスープに、バターのコクが加わるため、
劇的に美味しくなったのである。
まるで、サッポロ一番塩ラーメンに、
バターを溶かしたときのような変身ぶり。
1杯で2度おいしいとはまさにこのことである。
いや、海老丸さんには3度目がある。
それが、リゾットである。
スパイシーカツオリゾット
しかも今回、リゾットが2段階に分かれていた。
1段階目は、スープを入れるだけで、そのまま頂く。
トッピングのスパイシーソースが絡んだカツオが、
かなり辛めで味も強めだが、
卵と優しいスープがそれをまろやかにしていて、
良いバランスの雑炊。
これだけでもかなりうまい。
だが、このスパイシーソースが、
チーズに非常に合いそうな味だったので、
自分は2~3割食べたところでチーズを要求した。
こちらが最終形態のリゾットである。
いつもの通り、パルメザンチーズを山盛りにしてくれて、
それを石鍋の熱で溶かしていくのである。
予想の通り、パルメザンチーズとスパイシーソースの相性が、
これ以上の無いくらい抜群の合い方をしており、
スプーンが止まらなかったのを覚えている。
あっという間に食べてしまった。
ということで、
1杯で何度ハイライトを迎えたことだろう、と思うくらい、
何度も感動を味わうことのできる限定ラーメンであった。
いやー、久しぶりの海老丸さんの限定だったが、
相変わらず凄すぎた。
また、次なる限定を楽しみに待ちたい。