腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

745. チャーシューつけ蕎麦@中華蕎麦ひら井(国分寺):魚介ゼロなのに美味い!超濃厚動物系つけ麺の名店に念願の初訪問!

念願の初訪問シリーズ。

 

今回は国分寺にある、

中華そばひら井

さんにやってきた。

 

2021年オープンの新店であるが、

TRY新人賞でつけ麺部門第1位に輝いたこともある、

名店中の名店である。

 

ただ、いかんせんアクセスが難点。

国分寺から歩いて15分程度の位置にあり、

都心在住の自分としては中々の遠征。

 

それでも、あまりに絶賛コメントが多く、

これは食べてみたい、という強い思いから、

ようやく念願の初訪問となった。

 

感想としては、

・動物系だけでここまで美味しくなるという驚き

・3種のチャーシューが恐ろしく高水準

・単体で食べても美味しい極太麺が最高

ということで、

本当に食べることができてよかった。

 

かなりの人気ぶりだということで、

念には念をということで、

11時台に並びに行ってみた。

しかし、開店直後だというのに、

30人を超える超行列。

それでも、ここまで来て引き下がるわけにいかず、

その長蛇の列の最後尾に並んだのであった。

 

ただ、ラッキーなことに、

自分の前が2人組ラッシュだったため、

最後は怒涛の6人抜きで中に入れることになった。

実際待ったのは1時間半くらいだろうか。

 

中に入るやいなや、

手際よく盛り付けがなされ、

あっという間に着丼したのであった。

 

チャーシューつけ蕎麦

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・麺、チャーシュー、味玉、海苔

・スープ

・塩

・レモン

というラインナップ。

 

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まず、特筆すべきは、この素晴らしい麺である。

これがとにかくうまい。

 

解説によると、

三重県産「あやひかり」

九州産「チクゴイズミ」

北海道産「春よ恋」

石臼挽きの全粒粉による極太ストレート麺

とのことだが、

麺だけで甘美な味を演出すべく、

大量の生卵が配合されているらしい。

それだけ麺へのこだわりが強いので、

まずは塩だけで食べるのが推奨されている。

 

実際に食べてみると、

もっちりとしすぎず、硬すぎない、

非常に食べやすい極太麺であり、

卵多めだが、小麦の味もしっかりとしていて、

麺単体+塩だけでも十分美味しい。

麺だけでも、TRY新人賞で1位を取るのが納得できるくらい、

とてつもないクオリティであった。

 

スープ

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濃厚つけ麺というと、魚介が入りがちであるが、

こちらのスープは、

豚・鶏・牛ブレンドしたスープで、

魚介はゼロであるとのこと。

実際に麺をつけてすすってみると、

豚・鶏・牛の旨味がいっきに押し寄せてきて、

複雑に絡み合った強烈な美味しさが脳髄を刺激する。

どのようにブレンドしたらここまで美味しくなるのだろうか。

これだけ動物系の旨味ばかりだと、

飽きが来てしまいそうだなと予想していたのだが、

バランスが本当に絶妙で、全く飽きない

それぞれの肉の旨味と甘味、

舌にまとわりつく絶妙な粘り気、

あえてちょっと臭みを残しておき、

それすらも旨味に昇華させているような印象を受けた。

 

解説によると、

豚(豚ゲンコツ・豚頭)、鶏(鶏ガラ・モミジ)、牛(牛骨)

3種類の素材をそれぞれ熟成のかけ方や、

炊き上げる時間に細やかな変化を加えているそう。

そりゃうまくなるわけですよ。

 

 

味玉

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隣の人が頼んでいた味玉、

つい追加で注文してしまったのだが、

こちらもクオリティが高すぎた。

なんでこんなに?

ってくらい味が染みてて、

半熟具合も丁度良い

これは言うことなしの味玉。

 

チャーシュー

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そしてこのチャーシューもまた、すんごいクオリティ。

・炭火焼き肩ロース

・炭火焼きバラ肉

・低温調理の肩ロース

という3種類。

特に炭火焼きの方は、

2時間かけて炭火でこんがりと焼いた後に、

100分かけて醤油ダレでじっくりと煮込んでいるらしく、

香ばしさと柔らかさを兼ね備えている

低温調理は1番肉本来の旨味が味わえた気がする。

 

スープ割

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スープ割は、なんと生姜湯

これは珍しい。

このお店しかやっていないのではなかろうか。

魚介ゼロのスープ割がどんな感じになるのか興味あったが、

動物系の旨味は殺すことなくいっきにサッパリして、

これはとてつもなく美味しかった。

牛が効いているから、そこに生姜を足すことで、

若干のテールスープっぽさもあるのだが、

豚骨のコクもあって、鶏白湯のまろやかさもあって、

本当にいいとこどりしている感じ。

もちろん、最後の一滴まで飲み干してしまった。

 

ということで、

魚介ゼロという異端なつけ麺であったが、

TRYの新人賞第一位に輝く実力は本物であり、

心に深く突き刺さる一杯となったのであった。

いやー、美味しかった。

 

遠くてなかなか行くことができないが、

次回行ったときには、他のメニューも試してみたい。