腸壁を削って美味い物を食す

潰瘍性大腸炎(軽症)持ちの筆者が、症状が悪化する可能性を覚悟してでも食べたいと思った逸品(主に麺類)を紹介するブログです。基本的に週2回(日曜・水曜)の更新です。よろしくおねがいします。

741. 特製中華そば@銀座八五【休業中】:営業再開を祈る、行列必至の名店!細部まで洗練されつくした心に染みる一杯!

ラーメン好きな方なら、

銀座 八五

という名前は聞いたことがあるかと思う。

 

食べログの点数は3.9という高さ。

百名店にも入っていたし、

銀座界隈のラーメン店ではずば抜けた一杯。

 

とんでもなく行列になる店としても有名だったので、

土日休みの自分はなかなか行けずにいた。

 

ただ、ラーメン好きなら一度は行っておかないと、

そう思って、昨年冬になんとか1回訪問したのである。

 

もちろん、とんでもなく美味しかったのだが、

色々とタイミングが合わず、

記事化できていないうちに、

八五さんが臨時休業になってしまったというニュースを聞いた。

なので、営業再開したら、そのタイミングで記事にしよう。

そう思いながら、日々を過ごしていた・・・。

 

しかし、近日、

まさかのニュースが飛び込んできた。

なんとその「八五」を含む、

株式会社勝本が、

2022年3月に倒産していたというのである。

いやー、まさかである。

 

裏にいろいろと事情がありそうではあるが、

近いうちにもう一度、

食べに行きたいと思っていただけに、

ショックが大きかった。

 

すぐには難しいのかもしれないが、

いつか絶対に営業再開してほしい!

そんな気持ちを込めて、

今回は、レビューを書いていきたいと思う。

 

臨時休業中のお店の紹介、という異例な形にはなるが、

応援のひとつの形として、理解していただけるとありがたい。

 

その一杯は、

・生ハムが決め手のゴクゴク飲める清湯スープ

・フレンチ流火入れによるチャーシューが異次元

・細部まで洗練されつくした珠玉の一杯

ということで、

休業されてしまっているのが本当に惜しく、

営業再開を心から祈っている

 

さて、そんな八五さんであるが、

ホテルの総料理長としてフレンチレストランで腕を振るっていた松村シェフが、

「中華そば勝本」としてラーメン店を開業していたのだが、

2018年に次なる店としてオープンしたのが「銀座 八五」

様々な雑誌で特集を組まれるほどの人気で、

一時期はあまりに並ぶので整理券制になったほど。

 

自分の行ったときには、並び制に戻っていたが、

11時台に行ったのに1時間以上並んで、

食べ始められたのは13時を過ぎていた。

 

そんな名店で注文したのは、

「特製中華そば」1400円

「肉ご飯」400円

と大奮発。

なかなか来れないだろうということで、

思い切った注文だったわけだが、

今思えば大正解であった。

 

お店に入ると、

高級寿司屋のような雰囲気のカウンター

席は厨房の正面横一列だけであり、

そりゃこれだけ並ぶよなぁ、と納得した。

 

そして、やってきたのがこちら。

 

特製中華そば

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まずは透き通ったスープから。

ベースとなっているのは、

名古屋コーチン、鴨のガラ、もも肉、手羽先、貝などの動物系と、

国産昆布、ドライトマト、干しシイタケ、九条ネギ、生姜

を入れて旨味を抽出しているとのこと。

 

さらにそこに、味の決め手となる、

イタリアパルマ産のプロシュートを投入。

この生ハムから抽出する塩味旨みが、

スープに豊かな味わいをプラスしているという。

 

店主の松村さんが、

目指した最高級のコンソメのようなスープ

カエシ(タレ)を使わずに、

どうやったら美味しいラーメンになるかを追求した結果、

塩気の強い生ハムに辿り着いたそう。

 

クリアで上品で、余計な雑味が一切ないスープは、

まさに旨味の塊

感動すら覚える美味しさであった。

カエシがなくても、

こんなに美味しくなるのは驚きであった。

 

続いて、そのスープに絡む麺は、

細目のストレート麺で清湯系にぴったりのタイプであるが、

数種類の小麦粉を独自に配合して作られたものらしく、

柔らかめの歯ごたえが上品で素晴らしい。

 

そして、なんといっても注目すべきは、

堂々と中央に鎮座している豚バラチャーシュー

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なかなか分厚くて2㎝弱はあるだろうか。

箸で力を加えただけでほろほろと蕩けていく柔らかさで、

まさに絶品であった。

 

下ごしらえをした豚バラ肉を

調味液とともに専用パックに入れて真空包装し、

一定の温度を保ち4時間かけて低温調理しているとのこと。

フレンチの肉料理で用いられている火入れの技法だそうで、

一般的なチャーシューと一線を画す柔らかさを誇り、

一品の肉料理としてとんでもないクオリティであった。

 

またチャーシューの上には、ペッパーキャビアがかかっており、

独特な香りとスパイシーさが特徴的。

非常に良いアクセントになっている。

 

味玉は、出汁でほんのり味付けしてあるそうだが、

基本的には薄めの味付けで、

半熟は程よく、ギリギリスープには溶け出さない程度。

メンマも上品な味付けで、スープを邪魔しない。

 

そんな、あまりに美味しすぎる麺とトッピングがあると、

あっという間に、スープが減っていったのだが、

もうひとつ肉ご飯を頼んでいたことを思い出して、

我に返る。

 

肉ご飯

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この肉ご飯が400円するだけあって、とんでもないクオリティ

お肉本来の旨みを楽しめるようにということで、

タレを使わずシンプルにネギ生姜を添えただけ。

それが功を奏していて、

上述の肉の美味しさだけでバクバク食べてしまう。

 

そして、余ったラーメンのスープをかけていくと・・・

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このように、最高の〆雑炊へと変貌するのである。

極上のスープ極上の肉、そしてご飯

まずいわけがない。

これだけ大量のお肉を食べておきながら、

生姜が程良い爽やかさを演出してくれるので、

食べ終わりも非常にスッキリしている。

 

そして、さらにそれを後押ししてくれるのが、

冷たいお茶の存在である。

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こちら、水出しのほうじ茶だそうで、

これが何と無料なのである。

グラスも冷えていて非常に美味しいのだが、

水出しだからか、冷えているのに香りと旨味が強烈で、

これまで飲んだほうじ茶は何だったのか、というくらい、

素晴らしい締めの一杯となった。

 

これで、ラーメン屋に行った、とは思えない、

スッキリした食後感となって、

店を後にしたのである。

 

 

ということで、

本記事の序盤で説明させていただいた通り、

今は休業中のお店である八五さんであるが、

本当にそれが惜しくてたまらない。

 

普段であれば、

休業中のお店は記事にしないことが多いが、

今回ばかりは、

ぜひ復活してほしい

という応援の気持ちも込めて、

記事化させていただいた。

 

営業再開した際には、

ぜひまた足を運びたいものである。