腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

737. 鴨蒸籠@巌哲(早稲田):中華麺による極上の鴨蒸籠!鴨ロースと限定つくねも絶品!

前回に引き続き巌哲さんの記事。

今回は、いつも食べに行っている限定の

高級魚創作つけ麺ではなく、

季節ごとに登場する限定麺のひとつを紹介する。

今回はその名も、

鴨蒸籠

 

蕎麦屋かな?と思うメニュー名であるが、

例年2月~3月にかけて登場するメニュー。

もう何年も前から続いているようであり、

twitterなどで検索すると大人気のメニューでもある。

 

自分は前述の通り、

高級魚のつけ麺ばかり狙って訪問していたため、

鴨蒸籠は初めて食べに行くこととなった。

 

まとめると、

・濃いめのつけ汁と中華麺がベストマッチ

・薬味も合い過ぎて麺が止まらない

・オプションの鴨ロースとつくねはマスト

 

なお値段は、

麺量200g 1200円

が基本であり、

100g増すごとに+100円で500gまで

となっている。

 

いつものつけ麺では200gを注文するが、

今回は麺がメインなので、

300gで注文してみた。

 

そこにオプションとして、

鴨ローストッピング 400円

淡海地鶏つくね 300円

があるのでそれも追加。

 

合計して2000円ということで、

他のお店と比べたら高いかもしれないが、

巌哲さんの高級魚つけ麺と比べたら安い価格帯である。

 

そして、出てきたのがこちら。

 

鴨蒸籠(300g+鴨ロース+つくね)

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いやー登場の仕方が何とも美しい。

・麺+鴨ロース

・つけ汁

・薬味

の3点セットである。

 

麺+鴨ロース

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木の蒸籠に入った美しい麺に、

何とも色鮮やかな鴨チャーシューが盛られている。

ビジュアルだけで食欲をそそる。

 

まず麺は、

いつものつけ麺よりは細いのだが、

中細麺という感じだろうか。

日本蕎麦に近い太さであり、

相変わらず表面がツルツルで、美味しそう。

一本すすってみると、しっかり中華麺ではあるのだが、

つけ麺と同様に加水率高めであり、

表面の滑らかさと食べたときの小麦の香りが素晴らしい。

 

鴨ロースは、

表面はしっかり火が通っていて香ばしさがありつつも、

中は低温調理によりレア感が残っている

歯ごたえはしっかり目なので、

噛み切りづらい部分はあるが、

噛めば噛むほど旨味が出てくる赤身部分と、

皮目の贅沢なほど乗っている脂の甘味が、

何とも言えない絶妙のバランスであり、

むしろ口にずっととどまっていてほしい感じ。

臭みは全くなく、

いつまでも旨味が出続ける塊を、

口の中で長らく味わうことができるのは最高だった。

 

つけ汁

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普段のつけ麺の時の器より一回り大きな器で登場。

つけ汁は熱々であり、

着丼時から、鴨と醤油の香りがぶわっとくる。

麺をつけ汁にくぐらせていただくと、

醤油のキレのある塩味がガツっときたあとに、

鴨の脂の甘味ネギの甘味が最後まで残って非常に美味しい。

麺との相性ももちろん抜群であり、

一度食べたら止まらないやつである。

これは500g食べたくなる人の気持ちもわかる気がする。

 

中の具としては、

・鴨の角切り肉

・しめじ

・焼き葱

・笹切り葱

そこに

・淡海地鶏つくね

がオプションとして3個入っている。

 

角切り肉は、5~6個入っており、

鴨脂がたっぷりのった部分

歯ごたえもしっかり目にあって若干噛み切りづらいが、

それを上回る旨味の溶け出し感とジューシーさ

これは美味しい。

 

また、2種類のネギがとてもいい仕事をしている。

焼いた白ネギは甘さが引き立てられていて、

めちゃくちゃ美味い。

これはビールが合いそう。

青ネギの笹切りは薬味的な働きもしていて、

食べると爽やかさが増す。

鴨にはやっぱりネギである。

 

そして、追加トッピングの淡海地鶏つくねがすごい。

巌哲さんのラーメンのベースとなっている、

淡海地鶏で作られているつくねということで、

濃厚な鶏の旨味がつけ汁によく合っている。

食感は鴨との対比もあって非常に柔らかく、

それでいてしっかりした食べ応えもあって最高。

他のラーメンと合わせて食べてみても面白いかも。

 

薬味
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薬味には、ホースラディッシュと、

山椒が効いた七味が用意されている。

 

ホースラディッシュは、

わさびほどツンとこないが、

ほどよい清涼感があり、

とくに鴨ロースと非常によく合う。

 

七味は麺に振りかけて頂くと、

つゆの甘味と七味の辛味が良い対比となって、

全体が一段と締まる感じがした。

後半の味変にはもってこいである。

 

そして、麺を食べ切ると・・・

 

スープ割

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いつものスープ割とは一味違い、

スープを入れた後に山椒をパラパラと振りかけて頂ける

これがまためちゃくちゃうまい。

香りが一気に爽やかになるとともに、

食欲がまた復活してきた。

麺でお腹いっぱいだったはずなのに、

その香りのおかげでスーッと飲めてしまった。

味が濃いめなので、身体に悪いとは分かっていながらも、

思わず完飲してしまう、そんなスープであった。

 

ということで、

巌哲さんの鴨蒸籠をようやく食べることができたが、

大人気も頷ける名作つけ麺であり、

これまで蕎麦屋などで食べてきたすべての鴨蒸籠の中でも、

断トツの美味しさを誇る一杯であった。

また来年も食べに来たいと思う。

 

なお、冒頭にも書いているが、

季節限定メニューということで、

3月いっぱいまでの提供予定だそう。

また、月火水の夜だけ、という曜日限定なので、

もし食べに行かれる際には、

事前にお店のtwitterを確認いただくなど、

注意していただきたい。