腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

690. 冷やしヴィシソワーズらーめん@海老丸(水道橋):3度目の正直でやっと食べられた今年最後の冷やしフレンチラーメンは感動のクオリティ!

久々の海老丸さんの限定である。

 

ただ、久々とは言ったものの、

トマト限定以来なので、1か月経っていないかもしれない。

kenshinkk.hatenablog.com

 

ただ、久々に感じたのは、

実をいうと理由がある。

 

今回の限定メニューは、

冷やしヴィシソワーズらーめん

 

ヴィシソワーズ(ジャガイモの冷製スープ)は個人的にも

かなり好きな部類に入るスープであり、

ランチの女王の第2話で初めてその存在を知った。

発注ミスで大量のジャガイモを買ってしまったナツミを

勇二郎の機転でヴィシソワーズをメニューに加えることで助けた

という、「キッチン・マカロニ」の名エピソードであり、

夏にヴィシソワーズを飲むたびに思い出す名シーンである。

 

少し話が逸れたが、

そのくらい思い入れのあるスープなので、

その限定ラーメンときたら、絶対に食べたかったのである。

 

そんなヴィシソワーズらーめんであるが、

実は今年に入ってこれが2回目の提供なのだ。

 

1回目の提供時は、twitterでの評判がすさまじく、

毎日のように開店後即完売が続いていた。

そんな評判が高い限定を食べ逃がすわけにはいかないと、

平日に会社の昼休みにダッシュして、

並びに行くこと2回。

しかし、もう並んだ瞬間から長蛇の列であり、

残念ながら2回とも自分の10人以上前で売り切れてしまった。

 

そして限定の提供期間も終了してしまい、

思わず店長さんの売り切れましたツイートに、

リバイバルお願いしますと返信してしまったくらい、

悔しい食べ逃がしであった。

 

すると、先日。

同様のリクエスがあまりに多かったようで、

なんとリバイバル提供が決定!

 

しかもそれが、今シーズン最後の冷やし限定

ということで、今度こそという気持ちで水道橋へ向かったのである。

 

そんなわけで、

期間こそ空いていないものの、

海老丸さんで食べることができたのは久しぶりだったわけである。

 

しかし、並びに行った日は、

あいにくの台風直撃で電車が遅延するほどの大雨。

かろうじて水道橋駅には付いたものの、

海老丸までの道のりには何本もの川ができており、

足がずぶぬれになりながらも、お店の前を目指した。

 

ただ、幸か不幸か、

そんな天気だったので、開店前の並びは10人未満

これなら絶対食べれるという安心感とともに、

開店を待ったのであった。

 

そしてついに、目の前に念願のラーメンがやってきたのである。

 

 

冷やしヴィシソワーズらーめん ~和牛ローストビーフと黒イチジク~

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これぞフレンチらーめんと言わんばかりのビジュアル。

白いヴィシソワーズスープローストビーフの赤が鮮やか。

 

トッピングは

・ジャガイモのポタージュ

コンソメジュレ

・和牛ローストビーフ

佐渡の黒イチジク

・ナス(オイル漬け?)

・芽ネギ

・花穂紫蘇

という超豪華ラインナップ。

もう完全にフレンチですね。

 

まず、スープを一口飲むと、

超なめらかでクリーミーなヴィシソワーズスープに、

トリュフの香りが加わって、悶絶するほどの美味しさ。

もう、飲んだ瞬間に完全優勝を確信した。

これまで飲んできた中で確実にNo.1のヴィシソワーズであった。

 

店長さんの解説によると、

ポワローネギ玉ねぎにんにくなどを、

甘くなるまでじっくり火を通し、

チキンブイヨンジャガイモを加えて作ったという

極上のヴィシソーワズスープ

そんなスープに麺を絡ませて食べられるなんて、

こんな幸せなことがあって良いのか、という感じ。

 

さらには、ビーフコンソメジュレが、

いい具合に混ざってきて、旨味がプラスされて美味しいし、

即完売も納得のすごい一杯である。

 

そして極めつけは、

極上のローストビーフである。

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このレア加減、凄すぎる。

表面はこんがり焼かれて香ばしさもあり、

肉の旨味脂身の甘味

ソースの甘じょっぱ感と、トリュフの香りと、

さらには、そこにスープを絡めて頂いたときのジャガイモとの相性

もう完ぺきでした。

 

スープ単体だとやや甘めなわけだが、

しっかりトッピングのソースと合わせると、

程よい塩気も加わって、ラーメンとして完成するのである。

これは美味すぎる。

 

実は、サブメニューとして、

フォアグラと牛肉のロッシーニ仕立て800円であったのだが、

食べればよかったーと激しく後悔。

そのくらい美味しいソースであった。

 

黒イチジクは、

普通のイチジクよりも味が濃くて食べ応え抜群。

高級らしいので、じっくり味わって食べた。

 

茄子は、何の味付けかよくわからなかったが、

しっとりしていて、スープと相性が良くて美味しかった。

オイル漬けだろうか?

ラタトゥイユに入っている茄子に近いイメージ。

 

花穂紫蘇芽ネギの爽やかさも、

スープにぴったりで最高。

 

また、味変で、黒コショウを入れると、

味が締まって、卵は無いけどカルボナーラっぽい感じになり、

これまた美味しい。もっと早くからやればよかった。

 

という感じで、

食べ逃がした悔しさをすべてぶつけるように、

美味しさに浸っていると、

あっという間にリゾットの時間になってしまった。

 

赤ワイン牛肉リゾット

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いやー、今回はクリームリゾットな感じでまた美味い。

赤ワイン感はそんなに強くは無かったが、

牛肉がこれでもかとたっぷり入っていて、

チーズとスープとの相性が抜群すぎて素晴らしい。

また、ちょくちょく入ってくるアスパラも好印象。

あっという間に平らげてしまった。

 

ということで、

2021年の最後の冷やしラーメンを飾るのにふさわしい、

最高の限定冷やし麺でした。

 

今回の提供も、

早めに終わってしまう可能性があるとのことで、

気になる方は早めに海老丸さんへ!