腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

645. 蟹そば@crab台風。(人形町):贅沢すぎるド濃厚カニスープに絶品雑炊付きの大満足セット!

前回から引き続き、新規開拓編

 

今回訪れたのは、人形町

日比谷線ユーザーである私にとっては、

都営浅草線に乗り換えるときに必ず利用する駅である。

 

人形町はあまりラーメンのイメージが無く、

以前食べた兎屋さん(※)と、やまらぁさんがあるのは知っているが、

あまりラーメン屋があるイメージが無い。

 

 

そんな人形町に2018年にオープンした

crab台風。さんであるが、

なんとこちら、日本でラーメン店を営んでいた方が、香港に進出。

その香港でラーメンブームを巻き起こしたのちに、

満を持して日本に再輸入してきた、

という異色のラーメン屋なのである。

 

ブームを起こすほどのラーメンは一体どんな味なのだろうか。

そして、店名にcrabとあるくらい、にこだわったラーメンということで、

期待は嫌が応にも高まったのであった。

 

メニューは、

メインである蟹そばと普通の醤油ラーメンの二択。

蟹そばの中には、蟹煮干し蟹味噌などのアレンジ系あったが、

今回は初回なので、デフォルトの蟹そばを試してみることに。

また説明書きを読むと、雑炊はマスト

くらいの勢いで推奨されていたので、

雑炊セットを注文することにした。

 

蟹そば

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見た目から、濃厚さが伝わってくるようなスープ。

蟹×濃厚系といえば、以前、油多めの濃厚系があったが、

こちらはとにかく粘度が高いタイプの濃厚カニスープ

とろみが凄まじく、麺を持ち上げるたびにこれでもかと絡んでくる。

そして、蟹だけではなく、豚骨とのブレンドであるため、

蟹だけでは出せないまろやかさクリーミーがある。

これは新しいかもしれない。

蟹の甲羅が多少入っているのか、たまにザラッとした舌触りもあったが、

蟹好きにはたまらない濃厚さであると思われる。

 

これだけ濃厚だと、麺にスープが絡み過ぎてしまって、

最後の雑炊の分がなくなってしまうのでは?

と少し心配になるほどであった。

 

うずらは元々1つ入っているようであるが、

食べログにて燻製うずら増しがお勧めされていたので、

今回は試しに増しにしてみたら4個になった。

しっかり燻製されていて、味も濃いめで、スープに負けてなかった。

 

チャーシュー薄めの低温調理タイプで生ハムのような感じ。

デフォルトなのにしっかり量が入っていて嬉しい限りであった。

そのチャーシューの上には2種類のオイルと思われるものが、

緑色のソースはバジルか何かだろうか?

正体は分からなかったが、サッパリして美味しく、

黒色の方のソースは、おそらくマー油

こちらは香ばしさとニンニクの旨味が加わったのですぐわかった。

言わずもがな豚骨スープとの相性は抜群であった。

 

そして、トッピングの中では、玉ねぎの荒みじん刻みが非常によく、

あえてこのサイズで切っていて、多少辛みも感じるレベルなのだが、

スープの濃厚さがきつくなってくる後半に食べると、

ちょうどよいアクセントになるのである。

海苔とメンマも濃厚スープにはかなり相性が良かった。

やはり海鮮系に海苔は合う。

 

終盤に差し掛かり、

どのように雑炊が出てくるのか、気になっていたのだが、

雑炊は麺を食べ終えたら店員さんに声をかけて

丼を渡して、完全に店員さんに調理してもらうスタイルであった。

  

雑炊セット

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調理工程を見ていると、

どうやら余計なスープは捨ててくれる模様。

ご飯と合わせて少し温めながら混ぜ込んでくれた模様。

 

別のラーメン屋のように、少し麺が残っているときに頼んじゃうと、

痛い目見るやつだ。

 

そして、できあがると、薬味と一緒に再登場してくる。

丼での提供であったのだが、ぐつぐついっており、

しばらく手が付けられなさそう。

 

岩海苔、青ネギ、柚子皮という豪華な薬味たちを丁寧に投入して、

写真を撮影しているうちに、だんだん温度が下がってきたので、

おそるおそるいただく。

 

すると、少し煮詰めたからか、蟹のエキスが更に濃厚なったような印象で、

蟹と豚骨の旨味がさらに凝縮した状態で襲ってくる。

これはもはや薬味が無かったらきついくらい濃厚。

正直、濃厚系がきつくなってきた人には、最後しんどいかもしれないが、

個人的には、たまに食べる分には、この濃厚さもまだ美味しく感じられる。

 

ということで、

贅沢すぎるド濃厚なカニ×豚骨ラーメンであった。

数少ない人形町のラーメン屋のリストのひとつに加わったのは嬉しい限り。

香港でウケたというだけあって、

もしかしたら日本人の舌にはジャンキーすぎるのかもしれないが、

まあ二郎系がウケる日本なので、刺さる人には刺さるだろう。

 

自分も、ド濃厚な一杯が食べたいなーという時がたまにあるので、

そういう時にはぜひまた来て、今度は別バージョンの味を楽しみたいと思う。

蟹×豚骨が好きな方は、人形町方面へ是非。

  

 ※同じく人形町の名店:兎屋さんの記事

kenshinkk.hatenablog.com