煮干し系が大好きな皆様、お待たせいたしました。
まぎれもなく過去最高濃度の煮干しラーメンの登場である。
それが今回訪れた、長尾中華そばさん。
神田と書いたが、
実際に最寄り駅として挙がるのは淡路町や小川町。
そちらの方が近い。
エリアとしては神保町の東側で、
つじ田さん、MANNISHさん、五ノ神水産さんとも近い位置である。
つまりは秋葉原からも徒歩圏内。
ふと、煮干し系の濃いやつが食べたいなーと思った時に、
新規でどこかないか探していて見つけたのがこちらのお店。
結構前からあったらしいのだが、なぜか気付かなかった。
こちら、青森の人気店がこちらに進出してきたというお店であり、
青森県ご出身の方には地元の味ということになるのかもしれない。
地味にあのSUSURUさんも青森出身ということで、
動画の中ではだいぶ懐かしんでおられた。
前置きはさておき、
こちらのお店でまず悩むのは、
煮干しの濃度をどうするか?
である。
メニューだけでみても、
煮干しの濃度が何と5種類も存在している。
薄い方から、
・あっさり
・あっこく
・こく煮干し
・ごくにぼ
・ごくにぼMAX
となっている。
全種類、写真があるので、それを基準に選ぶわけだが、
正直、かなり迷った。
口コミも様々であり、
「もっと濃くすればよかった」「薄くすればよかった」
と二分されていて、正直何を基準にすれば良いか・・・。
ただ、自分としては、煮干しはかなり好きな方であり、
なおかつ濃厚も好きであり、
これまでにも煮干し系の濃厚そばを何種類も食べたことがある。
ということで、ここは経験を信じて、
最大濃度のごくにぼMAXに挑戦してみることにした。
ごくにぼMAX
見るからに煮干しMAXなセメント系のスープ。
でも思ったより茶色っぽかったのが意外。
さっそく一口飲んでみると、
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
といわんばかりの超強烈な煮干し感!
ドロドロというか、ところどころザラッとした口当たりもある、
ほんとうに煮干しを丸かじりにしているような濃度である。
でも、これだけ煮干しが強くても、
意外なことに煮干し特有のほどよいビターさはありつつも、
思っていたものの数倍は飲みやすかった。
塩味もそこまで強くないので、
濃厚だが、飲みやすさも兼ね備えたスープとなっており、
すごく良い意味で予想を裏切られたという形になった。
麺は太縮れで若干うどんに近いような印象を受ける麺。
これだけ太いと、濃厚スープに負けない存在感があって非常に良い。
トッピングは、
ねぎ、メンマ、豚バラチャーシュー
というシンプルなものだが、
チャーシューの上にさらに煮干し魚粉が振りかけられていて、
さらに煮干し濃度を増すことができる設計。
チャーシューを食べてみると、
醤油ダレで味付けした皮付き豚バラ肉の煮豚タイプ。
適度に味付けが施されていて、
噛み締めると、肉薄であるにも関わらず豚肉自体の旨味が存分に味わえて、
なかなかレベルの高い逸品であった。
一方のメンマは固めで味も濃いめのタイプ。
個人的にはあまり好みではなかったが、
この煮干しスープに負けない存在感を放っていた。
上北丼
青森でおなじみらしい「スタミナ源たれ」という焼き肉用のタレが
チャーシューにこれでもかと振りかけられた丼である。
比較的甘めだが、いろいろな旨味も感じられる美味しいたれで、
豚バラチャーシューとキャベツとの相性も非常に良くて、
これはご飯が進むやつである。
煮干しスープが濃いので、さらに丼も濃かったらもたれるかなとも予想したが、
このタレによる食欲増進効果が勝っていたようで、
全然気にすることなくぺろりと平らげることができてしまった。
ということで、
煮干し系の過去最高濃度とも思われる一杯であったが、
旨味も存分にありつつ意外にもかなり飲みやすいスープであり、
煮干し好きには最高とも言える一杯なのではないかと思う。
自分はごくにぼMAXにして正解だった。
煮干し系が好きなら間違いなくハマる味だと思うので、
まだ食べたことのない人は、ぜひ行ってみてはいかがだろうか。