海老丸さんの塩ラーメンシリーズ第4回。
一応これでいったん終わりである。
こちらは、今年の1月末くらいだっただろうか。
かなり前の限定になってしまうのだが、
忘れないうちに紹介しておきたい。
今回のテーマは
真鱈
ということで、
らーめんに入っているものとしては、
完全に初めましての食材。
鱈といえば、
よく鍋物に入っているイメージが多いが、
まあよくある白身魚の典型のような味わいで、
勿論美味しいけど、ずば抜けて美味いというイメージはない。
なので、どんなラーメンになるか、興味はあったが、
実際食べてみるとやっぱり美味しかった。
真鱈のテリヤキ塩ラーメン
これまでの塩系でも1,2を争うクリアさ。
飲んでみると、非常に優しい甘味のあるスープ。
インパクトは小さいものの、ゴクゴク飲めてしまう系。
塩系の鍋に何だか似てるなーという印象を感じたのだが、
真鱈から取った出汁に白菜オイルが味の決め手らしい。
そりゃ鱈に白菜なら鍋っぽくなるわな。
でも一味違うのは香り。
スーッと鼻に抜ける爽やかな香りの正体は山椒。
最近、山椒を効かせたラーメンが流行り始めている気がするが、
アッサリ系のスープには非常によく合う。
そしてメインである真鱈のテリヤキ。
これが甘辛のタレがしっかり染みてて美味い。
鱈も程よい脂の乗りで、ふわっとした食感でかなり良い部位であった。
他のトッピングとしては、
菜の花、豆もやし、プチトマト、ベーコン。
中でも、豆もやしのシャキシャキ感が、
あっさりスープと相性良くてびっくりした。
ただ、いつもの海老丸さんにしては具が寂しいかなー
と思っていた。
そんな中で登場したのが、こちら。
味変のトリュフペースト
原価のほぼ半分くらいがこれなのでは?
と思うくらい豪華な味変トッピング。
スプーン一杯とはいえ超濃厚なトリュフペーストなので、
がらりと違うラーメンに変わるほどの大変身を遂げるのだ。
あっさり感が印象的だったスープに強烈な香りとコクが加わり、
麺をすする手がとまらなくなったと思った矢先、
あっという間に麺がなくなってしまった。
まさに神演出とはこのことである。
〆のタラリゾット
何とも豪華な〆のリゾットである。
こちらにも鱈のテリヤキが乗っているが、
リゾットに乗っているのはハラスに近い部分であり、
脂ノリノリである。
正直、個人的にはラーメンに乗っている方よりも、
リゾットに乗っている部位の方が好きであった。
そして、リゾットのために残しておいた、
もう半分の味変のトリュフペーストを投入!
チーズとトリュフが合わないわけがなく、
タラの優しいスープによる支えのおかげもあって、
超高級店のリゾットを食べているかのようであった。
ということで、
4回にわたり海老丸さんの塩ラーメンシリーズをお送りしてきた。
どれもとんでもないクオリティの塩ラーメンであり、
見た目は同じようなクリアなスープなのに味は全く違い、
それぞれに感動できるポイントがあった。
これまで他にも、
金目鯛、鴨、牛テールなど、
様々な食材の塩ラーメンがあったので、
次はどんな食材が出てくるのか、非常に楽しみである。