腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

617. 初カツオsoundtracks@八咫烏(九段下):美味しすぎる初鰹のタタキと清湯スープの後を引く旨味が至極の一杯!春らしい具材による絶品の和食セットも最高!

実際に九段下のお店で食べるのは約一か月振りとなる、

八咫烏さんの限定ラーメン。

 

今回は、

初カツオ

という旬の食材。

正直、それを知った瞬間に、行くことが決定した。

 

個人的に初鰹を食べるのは2年前のくろ㐂さん以来。

kenshinkk.hatenablog.com

 

この時に比べると、

かなり早い時期の初鰹なのかなと思うが、

確かに最近暖かくなってきたので、

温暖な地方では早くも獲れたのだろう。

 

そんなことを考えながら、行列に並ぶと、

今日は少なめの10人程度。

売り切れる心配なく安心して並んでいたのだが、

実際に注文して席に着くと、

あと3食で終わりかなー的なことをおっしゃっていたので、

やはり早めに行くのが吉である。

 

まずはいつもの食前茶から。

 

弘法茶(冷)

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その昔、弘法大師(空海)が行く先々で広めていた

と言われているお茶だそう。

カワラケツメイという種類の茶葉だそうで、

渋みは少なくて、香ばしいスッキリ系のお茶であった。

イメージとしては麦茶とほうじ茶の中間みたいな感じ。

食中で飲むお茶としても美味しかった。

 

しらすと菜の花のぬた 

ホタルイカの炊き込みご飯

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菜の花は全く臭みがなく、お酢の酸味と味噌のコクが最高

シラスと相性が良いのも初めて知った。

炊き込みご飯は、ホタルイカの旨味を吸ったご飯に、

ひじきと昆布の海藻類の旨味がプラスされた逸品

正直、普段家では食べない具材たちだったので、

良い栄養補給にもなった。

八咫烏さんのごはんセットは毎回上品で美味しいが、

今回は後述する麺がかなり和風だったので、

それにぴったりの和セットであった。

 

 

初カツオ~soundtracks

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タイトルはMr.Childrenさんの最新アルバムより。

なお、店内でもずっとかかっていた。

 

何が凄いって、この透き通った清湯スープである。

これだけ透き通っているのに、旨味と香りがとてつもない

鰹だけではない上品な丸みをおびた優しい香りであり、

それだけでスープのとんでもない旨味が想像できるものであった。

 

実際に一口飲むと、

口の中全体にぶわーっと旨味が広がっていったあとに、

それがいつまでも口の中に残り続けるのである。

後半にぐんぐん旨味が伸びていく後味の良さは、

ここ最近の限定でも断トツかもしれない。

 

店長さんのブログによると、

スープ

鰹の枯節、椎茸、数種類の乾物

オイル

黒豚の背脂に鰹のアラ、焼き干し

カエシ

日本一醤油のたまりをベースにクラフトビール黒酢

 

ということだそうで、

これだけ考え抜かれた食材の組み合わせ、

美味しくないはずがないですよ。

 

そして、その絶品の清湯スープに合う、

低加水のポキポキ系ストレート麺

大盛でないのに、結構ボリュームもあった気がする。

 

トッピングは、

・カツオのたたき2種

・新玉ねぎ

・みょうが

紅菜苔の花

・シソ

・キーライム

・花柚子

・葉わさびの漬け

とのこと。

 

聞いたことない具材がたくさん。

主役は後ほど紹介するとして、

 

紅菜苔(コウサイタイ)は初めて聞いた。

中華料理ではよく食べられるらしいのだが、

和え物で食べられることが多いもよう。

そんなに癖が無くて美味しかった。

 

花柚子についても、花の状態で食べたのは初。

風味が強いわけではないのだが、

花ということで、独特の食感であり、

それでいて爽やかな風味もあるので味変にはもってこい。

 

葉わさび、これも初めてのような気もする。

わさびという名前がついているが、全く辛くない。

そして癖も少ないので非常に食べやすかった。

 

美味しかったのはたくさん入っていた新玉ねぎ

スープや麺との相性がとにかく抜群で、

後述するカツオとの相性も良く、

玉ねぎマシがあるならしたかったくらい。

 

カツオのたたき
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メインのカツオのたたきは2種類。

まず一つ目は写真手前側のハラスの部分。

生姜焼酎に漬けてから炭火でじっくり焼いたとのことで、

皮目が香ばしくて恐ろしいほど美味い

初鰹なので、脂は控えめなのだが、

旨味と脂身のバランスがとにかく最高であった。

これたくさん食べたかったなー。

 

↓赤身

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普通の部分というか、赤身部分と表現すべきか。

こちらは2切れついてくる。

ごま油カエシで漬けにして提供直前に炭火で焼くとのことで、

レアスモーキーカツオのたたきとなっている。

スープによって徐々に温まっていくので、

レア好きの方は早めに食べることをお勧めする。

一般的なカツオのたたきは、端っこが固かったりするが、

今回のは全体が柔らかくて、

なおかつしっかりスモーキー感は出ていて、

炭火の香ばしさも、中のレア感も損なわれていなくて、

本当に絶品すぎた。

 

絶品清湯スープを最後まで飲み干し、

幸福感に包まれながらお店を後にしたのだった。

 

ということで、

今回も感動的な美味しさの創作ラーメンであった。

これだけ美味しいものを食べて、2000円

にわかには信じられないコスパである。

毎回毎回感動させられる限定ラーメンであり、

本当に感謝しかない。

 

次回の限定も楽しみにしたい。

 

なお、本日はキング製麺の水原さんもいらっしゃったらしいですね。

本郷三丁目のぷれじでんとさんの

青椒肉絲の回(第615回)にもいらっしゃったので、

今回で完全に把握しました。

ぜひ、またコラボしてほしいなーと思う限りです。