腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

599. コンソメ・シュブルイユ@稲荷屋(稲荷町):まさに至高のコンソメ!2年ぶりの鹿肉ラーメンにピエモンテ産黒トリュフの豪華コラボ!

こちらも年末に食べて記事化しきれなかった一杯。

 

稲荷屋の鹿肉と言えば、こちら↓

kenshinkk.hatenablog.com

記念すべき、稲荷屋さん初訪問時の一杯である。

思えば、このときの一杯で度肝を抜かれてからというもの、

フレンチ系の限定ラーメンを食べに行くことが非常に増えた。

そういう意味で、自分にとっても原点回帰の一杯といえる。 

 

このときは、フォン・ド・シュブルイユということで、

鹿の出汁だったものの、ワインベースのスープであった。

 

一方で、今回はコンソメということで、

鹿の出汁がよりダイレクトに伝わってくる一杯になりそうで、

非常に楽しみであった。

 

行ってみると、

年末スペシャということなのか、

トリュフフォアグラも入って、

2500円という稲荷屋さんにしては高めの値段。

もちろん迷わず注文した。

 

コンソメ・シュブルイユ

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まず何より、上にふりかけられている黒トリュフの多さ

着丼した瞬間に襲い掛かる強烈な香りに、

しばらくこのまま浸っていたいなぁと思うほどであった。

こちら、ピエモンテ産のフレッシュトリュフらしく、

とんでもない高級品だとのこと。

それを贅沢にこれだけたくさん入れてくれているのだから、

一杯の価格が高めなのも仕方ないと思う。

そのくらいこの段階での満足度がすでに凄まじかった。

 

そして、スープを一口。

鹿肉ということで多少のクセを覚悟していたのだが、

びっくりするほど癖が無い、綺麗なスープであった。

鹿と言われなければわからない程クセが無く、

独特の旨味が凝縮されたスープという感じで、

2年前よりも鹿の旨味というものがわかった気がした。

 

次に、トリュフ以外では唯一の具である

シューファルシである。

 

シューファルシ拡大

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シューファルシとは、

フランス風のロールキャベツのような料理であり、

シュー=キャベツ

ファルシ=詰める

という意味らしく、

現地では肉以外にも、サーモンなど、

様々なものが詰められることがあるらしい。

 

今回は、もちろん主役である鹿肉の粗びき肉である。

かなりの粗びきなので、肉感がしっかり残っていて、旨味が凄い。

ハーブも良く効いていて、肉の臭みというものが全くない。

去年の一枚肉も美味かったが、

団子でもしっかりと旨味を感じられて素晴らしかった。

また、肉汁の量もすさまじく、

一口食べると、肉汁がジュワっと一気に染み出してきて、

それがスープの中に広がっていくのである。

これにより、スープにさらにコクがプラスされ、

店長さんが仰るには、

この肉汁がそろってスープが完成する、とのこと。

 

ここまででも十分凄いのだが、実はまだもう一段階ある。

それが、このシューファルシの中央部に隠された一品、

こちらも高級食材のフォアグラである。

サイズ的には小さいながらも、

このフォアグラがまたとんでもない美味さであり、

肉汁と合わせてスープに溶かしていくとさらにコクが出るのだ。

 

ここまで仕掛けられているとは・・・

SP限定、おそるべしである。

 

なお、今回のスープのことを、

店長さんは横の広がりとおっしゃっていたが、

たしかに、スープだけのインパクトというわけではなくて、

肉汁やフォアグラやトリュフなどいろいろなものと合わさって、

美味しくなるような、そんなスープのことを指すのだろうか。

完全に理解することはできなかったが、

飽きずに最後まで飲める素晴らしいスープであった。

 

 

ということで、

久々の稲荷屋さんのジビエ系の限定であったが、

今回も想像をはるかに超える美味しさであった。

 

twitter情報によれば、コロナ禍の中でも、

相変わらず日替わり限定を実施しているようなので、

少し感染が落ち着いてきて、

好きな食材が限定として出てきた日には、

ぜひチャレンジしてみたいと思う。