4連休連続投稿最終日の本日は、
ラーメンの日(7月11日)に食べることのできた奇跡ともいうべき一杯を紹介。
本ブログではおなじみ、巌哲さんの創作つけ麺なのであるが、
今回の真羽太はとにかく圧倒的すぎた。
今まで食べてきた白身魚の中でも、No.1と言っても過言にならない、
そんな一杯であったと思う。
この日は、夕方まで自宅にてオンライン研修があり、終わったのは17時。
ツイッターを見ると、ラーメンの日ということで、
タイムラインはラーメンの投稿であふれている。
そんな中、巌哲さんの下記ツイートを見逃さなかった自分を褒めたい。
「真羽太、残り25食です。」
いつも創作つけ麺を食べるときは、金曜日の仕事終わりに行っていた。
土曜日は用事があることが多かったし、
なにより、つけ麺が夜まで残っていることが少なかった。
それに休日の方が列は長いだろうしなあ。
普段ならそんなことを考えていたのだが、
今回ばかりは、ラーメンの日ということもあったし、
何より店長さんのブログでの解説の熱の入りようからするに、
絶対美味しいことは間違いない。
ラーメン(つけ麺)好きとして、これを食べないでどうする。
そう思った瞬間、財布とマスクだけ持って家を飛び出していた。
電車とバスを乗り継ぎ、巌哲の前にたどり着いたときには、
18時を少し回っていた。
行列には15人ほど。
これは微妙!
たしかカウンターは10席くらいだった気がする。
外に並んでいる人が15人ということは、
もしかして、ギリギリ食べられない?
正直、並んでいる間は気が気でなかった。
何度数えても変わるはずないのに、
ひとり列が進むたびに人数を数えなおしてしまう自分を落ち着かせ、
待つこと1時間。
ついに店内に入る順番となった。
緊張の一瞬。
お金を入れると、
限定Jと限定Sの食券のランプは・・・無事点灯!!
あとでわかったのだが、残り4食だったようで、
危なかった~。
おそらく自分より前の人の中に、
レギュラーメニューを頼んだ人がいたのだろう。
これだけ並んで、食べられなかったときのショックは計り知れないので、
食券のボタンを押すことができたときの感動はひとしおであった。
その感動の勢いのままに、日本酒、どて、限定飯のボタンも押して、
まさかの4000円オーバー。
それでも全く後悔は無かった。
ということで、順番に紹介していこうと思う。
日本酒:亀泉 特別純米 & どて
久々の日本酒&どてのセット。
春に食べた白甘鯛の回以来のどて焼きであり、
キリっとしたスッキリ系の日本酒と、
やや濃いめのタレに浸かったどて焼きが最高の相性。
亀泉は土佐のお酒で、やや甘めと感じたけど、
しっかり日本酒感もあって、そして後味はすっきり。
これは美味しかった。
後々の真羽太のために半分を残しながら、つけ麺を待つことに。
鹿児島県屋久島産 真羽太(15.5kg)
来ました。
目の前に出てきて、店長さんの解説を聞けただけで、
無事に食べられるという事実にまず感動してしまった。
今回は、最後までしっかり味わうために麺量は200g。
ご飯も、茶漬け用ご飯は頼まず、限定飯だけとすることにした。
いやーこの写真を見て思い出すだけでよだれが止まらない。
麺&刺身
今回の刺身は大ぶりのものが3枚という豪華仕様。
それもそのはず、今回のマハタは過去最高重量らしい15.5kgとのこと。
白身魚は肥えれば肥えるほど美味いらしいので、期待していたが、
その期待を軽々超えていくクオリティだった。
熟成7日のものだというが、
身のきめ細やかさや、脂の乗り方、口溶け、旨味
どれをとっても、最高レベルであった。
つけ汁
店長さんのブログによると
「ウチで引いた魚の出汁で一番濃いかもしれません。」
とのことで、
実際飲んでみると、これまでの白身魚スープの比ではない濃厚さ。
同じ白身魚でもなぜここまで違うのだろうか。
もう言葉で表現しきれないほど旨味が凝縮されており、
いつまでも飲んでいたいスープであった。
出汁の中身は
・真羽太落とし
・ちいたけ
・しいたけ
・ジャンボなめこ
・京三つ葉
・九条ネギ
・名古屋コーチン出汁巻
・柚子
メインの落としについては後述するとして、
初めて食べたのはちいたけ。
ジャンルとしては、椎茸の仲間なのだが、
2000年代に品種改良で生まれた、わりと新しいキノコらしい。
香りが良くて、椎茸のようなクセもなく、
マッシュルームと椎茸の中間くらいのほどよい歯ごたえもあり、
今回の出汁の旨味も良く吸って美味しいキノコであった。
他のトッピングについては、2度目以降になるので、詳細は触れないが、
いずれも真羽太の出汁に浸かって美味しくなっておりました。
落とし
そして、メインの落としである。
この真羽太の落とし、尋常じゃなく美味しかった。
まず、口の中での蕩け方が普通ではない。
もうほんと大げさでなく口に入れた瞬間無くなるレベル。
魚に対してこの表現を使うことになるとは思わなかった。
それくらい、凄かった。
店長さんが「とんでもないのが出来た」と書いていたのもわかる。
それほどの、とんでもなさ。
しかも、そのクオリティの落としが3枚も入っているという大サービスぶり。
もう感動以外の何もありません。
そのまま食べてももちろん、ちり酢につけて食べても美味しいし、
自分は最後の1枚は茶漬け(雑炊)用に残しておくことにした。
限定飯:空豆と油揚げの新生姜飯
これまた豪華な限定飯である。
もともと生姜ご飯は好きで、
少年野球チームに入っていた時に、
料理上手なチームメイトのお母さんが差し入れてくれた生姜ご飯が、
凄くおいしくて思い出に残っている。
その思い出補正もあり、生姜ご飯は度々食べたくなるのだが、
今回の生姜ご飯は、生姜の爽やかさと味付けが非常にそれに近くて、
さらには空豆と油揚げのオマケつきで、
思わず半分くらい掻き込みそうになるくらい美味しかった。
落としとチリ酢をおかずに平らげてしまいたかったのだが、
スープをかけて雑炊にするために懸命に耐えたのだった。
スープ割
巌哲さんではいつも起きる現象なのだが、
スープ割り後の方が濃度が高くなるのである。
麺の水分で少し薄まったところに、純粋なスープが入るからそうなるのだと思うが、
スープ割というより、単純にスープ増量に近いのかなと思う。
今回はとくにスープ割後にさらに濃くなった印象で、
旨味の塊をぐびぐびと飲める幸せは、他の追随を許さないレベルであった。
そして、そのまま飲み切りたい衝動を抑えて、半分はご飯の上へ。
〆の雑炊風
今回は茶漬け用の白飯を頼まなかったので、
限定飯にスープをかけることに。
(白飯頼んでおけばよかったー。)
今回の2大MVPである落としとちいたけを残しておき、
そこにさらに刺身用のワサビを添えるという荒業を使用。
もう完ぺきな雑炊である。
スープが美味しいのは言わずもがな、
そこに生姜とちいたけの香りもプラスされて、非常に爽やかな雑炊であった。
ということで、
今回も大感動の白身魚フルコースであったわけだが、
15kgオーバーの最上級品の凄さを思い知らされた。
今回のは食べ損ねたら一生後悔するレベルだったと思うので、
食べることができて本当によかった。
毎回食べることは残念ながらできないが、
今後も素晴らしい限定と出会える日が来るのを信じて待ちたいと思う。