前回※のコーンクリーム担々麺に続き、
絶品限定麺が続いている八咫烏さん。
今回は店長さんのブログの"圧倒的限定"という5文字に導かれ、
仕事終わりに自然と九段下へと足が向かっていた。
しかも今回はなんと限定が2種類ということだったので、
会社の先輩を連れ、それぞれ1種類ずつ食べることに。
まず、いつもの食前茶がこちら。
かなりスッキリしたお茶で、後述の両限定との相性抜群の一杯であった。
そして、待ちに待った限定ひとつめはこちら。
冷製よだれ鶏〜ファンファーレ
まず、見るからに透き通りまくりのクリアな冷製醤油スープが絶品。
クリアなのに旨味たっぷりで、軽く酸味が効いた非常に上品なスープであり、
良く締まった細麺に完ぺきにマッチしている。
そこに、ラー油がアクセントとしてプラスされており、
さらには山椒の爽やかな香りもほんのりあった気がする。
そこに乗るのは、豪華なトッピング陣は以下の通り。
・よだれ鶏(2種:レア系、ハム系)
・油揚げ
・たまねぎ
・紫白菜のマリネ
・ヤングコーン
・パクチー
・ナッツ(くるみとカシューナッツ?)
まずよだれ鶏が絶品すぎるので、詳細は後述させていただくが、
これらトッピング全体をガッツリまとめて食べたときの、
一体感が凄まじいのである。
それぞれ様々な食感、香りを持っていて、
一軒バラバラになりそうなものだが、すべてが溶け合っていて素晴らしい。
全体としては和風とアジアンテイストの中間的な立ち位置の一杯に感じた。
特筆すべきは、油揚げとナッツだろうか。
この組み合わせが非常に強力であり、
スープとラー油を吸った油揚げに、ナッツの歯ごたえと香ばしさ、
たまーに来る紫白菜マリネの酸味と、パクチーの香り。
たまんないです。
そして、お待たせしました、よだれ鶏。
よだれ鶏(※写真は別盛り)
ということで、
麺の上に乗っているのは、レア系とハム系が2枚ずつ。
追加肉盛りはハム系が3枚であった。
ラー油が掛かっており、よだれ鶏風といったところである。
まず、レア系の鶏は、前回のコーンクリーム担々麺の上に乗っていた地鶏タタキと、
非常によく似ているのだが、同じものだろうか?
表面にだけ火が通っていて、レア寄りのミディアムレアといった感じ。
本当に柔らかさが段違いで、筋っぽさも臭みも全くなく、
もう完璧すぎる鶏タタキである。
これは本当に食べなきゃ損だと思う。
ハム系の方も、旨味がしっかり出ており、食感もしっとりで柔らか。
単体で食べるならレア系、麺と一緒に食べるならハム系といったところか。
オリーブしらす飯
限定飯も毎回美味しい八咫烏さん。
今回のオリーブシラス飯も猛烈な美味さ。
前回のガパオライスほどのインパクトは無かったものの、
程よい塩気もあって、ご飯が進むし、青のりの風味も良い。
よし、今回も、半分残しておいて、スープをご飯にかけて雑炊にしよう、
と思っていたその時、思いもよらぬサプライズが。
追いスープwith 揚げワンタン
クリア醤油スープがあっという間に濁りを帯びたスープに変身。
この追いスープ、鶏ガラと豆乳がベースだそうで、
これまでクリアで切れが良い醤油味の印象だったのが、
鶏白湯とは違った、優しいまろやかさに包まれるのである。
しかも豆乳ということもあって、ベタつきはゼロで、後味はスッキリのまま。
素晴らしい変身ぶりである。
揚げワンタンの中身はこんな感じ。
椎茸と肉が入っていて、これまたうまい。
揚げているので、カリッとした食感と、
スープを吸って柔らかくなった食感と両方味わえてよい。
そして、追いスープに一緒に謎の繊維質の食材が入っていて、
面白い食感で美味しかったのだが、正直食べているときは何だか判らなかった。
後々、各種SNSの投稿にて、店長さんの解説を聞いた人の投稿によると、
とうもろこしの髭だったらしい。
どうも、この時期しか食べられないようで、貴重なものを頂くことができました。
雑炊
やはり最後の〆は限定飯にスープをかけた雑炊である。
初期状態のスープより、追いスープ入りのクリーミーな方が、
雑炊には合っていると個人的には思った。
せっかく肉増しにしたので、よだれ鶏を残しておき、
それとともに書き込んだ時の多幸感たるや、尋常ではない。
最高の締めであった。
と、ここで終わってもいいのだが、
もう一杯あったのが、今回の限定。
いやー盛り沢山すぎる。
限定ハイライト~ベトコンラーメン
ベトコンラーメンとは、岐阜県や愛知県が発祥のラーメンの一種で、
名称はベトコン(南ベトナム解放民族戦線)に由来しているとのこと、
あるいは、ベストコンディションの略とも言われている。
ラーメン自体の特徴としては、
・ニンニクを丸ごと入れる
・ピリ辛味の野菜炒め
・濃いめの醤油スープ
といったものがあるようで、東京ではあまり見ないタイプである。
なお、本場は鶏ガラが多いらしいが、
今回のスープは、牛と豚とカツオ節の清湯とのこと。
これに牛骨と豚骨の旨味をうつしているそうである(店長さんのブログより)。
こだわりが凄い。
実際に飲んでみると、たしかに豚清湯特有の甘味のあるスープで、
色から予想していたよりも、かなりスッキリしたタイプであった。
上に乗るのは、野菜のナムル、豚バラの炙り煮、青森ニンニク。
事前情報からすると、野菜のナムルは辛いのかなーと思っていたが、
よだれ鶏と同等レベルの、食べられる辛さといったところ。
そして何より、丸ごとのニンニクが3つも入っているのが凄い。
しかも、食感が超絶ホクホクで旨味も強い強い。
このニンニクと野菜炒めに後述の豚バラを合わせると、
二郎系とはまた異なるヤミツキ感のある味わいとなるのであった。
豚バラの炙り煮
今回のベトコンラーメン、この豚バラ炙り煮が神がかった美味しさであった。
まさにベストコンディションと言っていい豚バラチャーシュー。
最上級の角煮をスライスしたような感じと言ったらよいだろうか。
凄まじい美味しさで、少しずつ食べようと思ったが、
その手が止まらず、一気食いしてしまった。
いやー、チャーシュー増しできるなら、こちらをしたかったかも。
それくらい、このチャーシューが凄かった。
よだれ鶏1セットと交換とはいえ、これだけの神チャーシューを、
2枚付いてきたうちの、まるまる1枚を先輩から頂いてしまい、
大変申し訳なく思った次第である。
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はい、ということで、2食分であったため、
感想も長々となってしまったが、
店長さんが圧倒的と表現したくなるのも頷けるほど、
クオリティがあまりに高すぎるW限定であった。
なお、よだれ鶏ファンファーレが1500円(肉増し、ご飯は別)
ベトコンチャーシュー麺が1300円ということで、
この内容を鑑みると、非常にリーズナブルに感じた。
一体今年はあと何杯食べられるのだろうか。
次の限定を食べに行ける日が来るのが非常に楽しみである。
※前回食べた限定:地鶏のコーンクリーム担々麺