腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

501. マグレ・ド・カナールと飛騨山椒らーめんBlancバージョン@海老丸(水道橋):コクのある鴨出汁と山椒の爽やかさが決め手の塩ラーメン!クタクタの長ネギがたまらない!

海老丸さんの冬季限定の一杯。

11月ごろから出していたっぽいのだが、そちらは醤油味

残念ながらそちらは食べることができず。

年明けからはBlancバージョンということで、塩味での提供であった。

 

普段、もうひとつの限定麺があったので、そちらを食べてしまっていたのだが、

今回は、もう一つの限定がカレー系で辛そうだったので、

ようやくこちらの鴨ラーメンを頼むことができた。

 

ちなみに、

メニュー名のマグレ・ド・カナールとは、フランスの鴨肉の中でも、

フォアグラを取るために育てられた鴨の胸肉(フィレ)のことである。

フォアグラを取るためにガバージュ(強制肥育)をかけているため、

脂肪の割合が多く、バランスの良い肉身であるとのこと。

 

マグレ・ド・カナールと飛騨山椒ラーメン Blancバージョン with 母ちゃんのネギ添え

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いつもながら、この美しい盛り付けである。

これだけで本当に美味しそう。

 

まずは、山椒が少し浮いた透き通ったスープからひとくち。

最初、まろやかなコクのある鴨の旨味がきた後に、

後半は山椒の爽やかさでスッと抜けていく。

鴨といえば醤油味のスープであることが多いが、

塩味だからこそ、よりダイレクトに鴨の旨味を味わえる気がする。

また、山椒がラーメンに入っているのもなかなか珍しく、

一度煮干しと合わせているお店はあった気がするが、

鴨と相性が良いとはびっくりである。

 

なお、麺は中細のストレート。

もちろんスープとの相性は抜群。

 

また、トッピングの多彩さが凄い。

・鴨ロースト

・胡椒の実

・山椒の実

・すだち

・プチトマト

・ネギ3種

 

メインの鴨ローストは、

表面の香ばしさ、皮目の脂の甘さ、赤身の肉質の良さ、

どれをとっても完璧であり、鴨増しにしなかったことを後悔。

 

そのほかにもたくさん乗っているが、

特筆すべきは、山椒の実だろうか。

「山椒はつぶでもぴりりと辛い」

ということわざがあるように、ふつうのものなら粒でも辛いわけだが、

今回は実まるごとなので、恐る恐るかじってみた。

すると、辛さよりも爽やかさの方が勝っていて、良いアクセントになって美味しい。

さすがに、実を丸ごといくと辛すぎてしまう気がするが、

少しかじりながら麺をすするくらいのバランスだと丁度良い。

 

おっと、もうひとつ忘れていた。

鴨といえばネギである。

 

うち2種類は写真を見ていただければわかるように、

紫タマネギと、輪切りの長ネギ

3種目のネギは…

母ちゃんのネギ

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このクッタクタの長ネギがポイントなのである。

正直、今回の具の中で一番おいしかったかもしれない。

一口噛もうものなら、ホロホロ崩れだすくらい柔らかく、

別のタレに付け込まれていたと思われる味の濃さが特徴。

ネギ本来の甘味と、タレの醤油味の塩気と、絶妙なバランス。

このネギ、有料で良いからもう一本増やしたかった。

ちなみに、なぜ「母ちゃんの」かというと、

店長のさんの実家でお母様が作られているネギだから。

つまりはこちらも飛騨産ということである。

ぜひ別のラーメンにも、このネギ使ってほしいところである。

 

リゾット

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海老丸のラーメンでは毎回おなじみのリゾット。

毎度毎度チーズ山盛りが最高過ぎる。

鴨の場合は、スープに合わせて鴨肉胡椒の実がご飯の上に乗っていて、

その上にスープを5杯ほどかけて、チーズをかけてもらい、リゾットが完成する。

毎回スープの味が違うので、いろんなリゾットを食べられて最高過ぎる。

今回も最後まで楽しむことができた。

 

ということで、

珍しい塩味の鴨ラーメンを紹介した。

冬季限定ということで、おそらく2月いっぱいまでと思われるので、

鴨好きなのに、まだ食べていないという方は、ぜひ食べに行くことをお勧めする。

後悔したくない方は、鴨増しリゾットはマストである。

また次回の限定を楽しみに待ちたい。