次回12/29の投稿は、毎年恒例のランキングの予定なので、
通常投稿は今回が今年最後ということになる。
何を投稿するか迷っていたのだが、
やはり今年はだいぶお世話になった巌哲さんで締めたいと思う。
巌哲さんでは、毎年恒例で、最後の創作つけ麺は鰤らしく、
正直大好きな魚であったので、行かずにはいられなかった。
今回も当然ながら最上級品を使用しているとのことで、
値段の方は2500円となかなかのお値段。
それでも、ファンとしては行かざるを得ない一杯であった。
なお、この日はつけ麺に集中したかったので、
日本酒は頼まずに、つけ麺一本勝負にすることにした。
(決してお金がなかったからというわけではない)
創作つけ麺 新潟県佐渡産 鰤
麺と刺身
麺はいつもの平打ち麺。
今回は茶漬けを頼んでいたので、200gで我慢。
注目は、なんといっても、その上に鎮座するぶり刺しである。
見ただけでもうサシの入り方がえげつないのがわかる。
口に入れたら、すぐ溶ける。大トロかのようなとろけ具合。
いつも食べているぶりは一体何なのだろうか。
と思わされるくらい、別物の食感である。
もちろん臭みなどあるはずもなく、
しっかりとぶり独特の旨味もあって、しかも濃い。
正直、これまで食べたぶり刺しでは断トツ一位であった。
こんなにうまい刺身がラーメン屋で食べられるとは思ってもいなかった。
つけ汁
毎度おなじみの綺麗に透き通ったスープ。
それでいて毎回魚の個性がでているのが面白い。
今回も鰤特有の濃いめの出汁がしっかりとわかるスープになっており、
つけ麺としては若干薄めかもしれないが、
魚出汁好きにはたまらないつけ麺になっている。
そして、注目すべきは、写真中央の塩焼きである。
これが本当に美味しかった。
こちらも刺身と同じで、鰤の塩焼きランキング断トツ1位。
やはり最上級品を使っているだけあって、素材が違うんだろう。
肉汁ならぬ、魚汁がジュワーっと出てくる塩焼きって食べたことがない。
それくらいジューシーな一品であった。
また、皮目はパリッとして、皮目に近い部分ほど脂の乗りも良い。
脂が多いけど、しつこくはなく、付け合わせのスダチとの相性も抜群。
本当に食べ切るのが勿体ない一品であった。
ちなみに、緑の野菜はゆきなという山形県名産の野菜。
おひたしになっているらしい。
小松菜に似てるけど全く癖がなくて、シャキシャキと食感も良い。
大根
さきほどの塩焼きの写真で、なぜ塩焼きがスープの表面に浮いていたのか、
疑問に思った方もいたのではないだろうか?
その答えがこちらの大根である。
これが下にあったから、塩焼きがあの位置で浮いていられたのだ。
ということで、例にももれず、この大根、絶品中の絶品である。
源助大根という、金沢の加賀野菜の一種の大根が使われており、
非常にくちどけが良いのに煮崩れが全くなくて、
食べやすいし美味しいし、最高である。
店長さん自ら、ブログで「完璧に仕上がりました。」と書かれているだけあり、
一口噛むと出てくる煮汁の凄まじい美味しさたるや、
文章ではとても表現しきれない。
スープ割
そして、スープ割をしてからがある意味本番。
スープの旨味をダイレクトに味わうことができるのはスープ割後であると思う。
しっかり鰤の出汁が聞いているスープは思わず飲み干してしまう美味しさ。
でも、今回は茶漬けを頼んでいるので、半分はそちらにかけることにする。
ゴマ醤油
今回のお茶漬けの付け合わせ。
別の魚で肝醤油というのがあったが、今回はゴマ醤油。
たしかにぶりは臭みが強そうなイメージなので、
香り強めのゴマがちょうどいいのかもしれない。
お茶漬け
こちらが茶漬けの完成形。
今回は出汁がいつもよりも濃い味だからか、
スープと白飯だけでも十分なくらい、ものすごく美味しいのに、
ゴマ醤油が加わると、そこにコクがプラスされて、美味しさがまた一段階アップする。
これ50円は安すぎますよ。
本当にありがとうございました。
ということで、
最高級の鰤によるつけ麺フルコースを味わったわけで、
一年の締めくくりにふさわしい、素晴らしい食事をさせていただいた。
日本酒を飲みたい気持ちもあったが、
今回はこの鰤に気持ちを集中させて食べることができ、正解だったと思っている。
来年もまた、まだ見ぬ美味しい魚のつけ麺を求めて、食べに行きたいと思う。