タイトルにあるように、
TRY2018の新店部門で第1位になったつけ麺である。
雑誌で紹介されたのを見たときから
「これは行かなければ」と思い続けていたが、
東武スカイツリーラインで北千住よりも先ということもあり、
なかなか行くことができなかった。
2018年1月オープンということで、かなり新しいのだが、
常に行列ができていると噂だったので、客が少なそうな時を狙うことに。
今回は、ノー残業デーによる定時帰りを利用したうえで、
あまり並ばなさそうな雨模様のときに行ってみることにした。
19時で小雨、並びは1人。計算通りである。
メニューは屋号にも入っている「つけ麺」のみ。
坦々つけ麺やカレーつけ麺など、
不定期で変わり種が限定として提供されているらしい。
今回は坦々があったが、初回ということで「特製」を選択。
先に店員さんに麺の量を告げてから食券を購入する流れ。
中盛は100円増しだったのだが、期待を込めて迷わず増量。
同行者とのシェア用として「きまぐれ丼」も追加した。
特製つけ麺(中盛) 1100円
写真からして濃厚さがありありとわかるレベル。
なお、店主は亀有の超人気つけ麺店「つけ麺 道(※)」で修業を重ねた方だそうで、
たしかに言われてみれば「道」にも似ているなあというところ。
・スープ
ジャンルとしては動物と魚介のダブルスープの濃厚つけ麺である。
よくあるジャンルなのだが、質の高さは折り紙付き。
動物系スープは、岩手県の地鶏・あべどりのモミジ・鶏ガラを軸に、
豚頭・ゲンコツなどを合わせて2日間かけてじっくり炊いているとのこと。
魚介系スープは、鯖節・煮干し・宗田節・アゴ・鰹節から取っているそう。
濃厚でクリーミーなスープはまったく塩辛くなく、
出汁を2度起こしすることで、雑味がないマイルドな仕上がりとなっている。
・麺
ゆで上がるまでに約14分とかなり時間がかかるのだが、
それだけ待ってでも全く不満を感じさせない激ウマの超極太麺である。
何よりそのもちもちの歯ごたえが特徴的で、スープとの相性も抜群であった。
ちぢれは少なめで、ストレートタイプ。
それでもスープが濃厚なので、いちどつけると絡みまくり。
濃厚系ではおなじみの「スープマネジメント」が重要となる。
・トッピング
鶏と豚、2種類のレアチャーシューにメンマと味玉と海苔。
特製でこれということは、通常はチャーシュー片方とメンマだけなのだろうか?
若干少ない気もするが、それぞれのクオリティは上々。
とくに鶏がしっとりで、脂少ないのに柔らかくておいしかった。
味変(ニンニク醤油、ねぎ)
麺とスープの提供前にはこばれてくるのがこちら。
左がニンニク醤油で、右がネギ。
葱は最初から入れていても問題ないが、
ニンニク醤油は入れるタイミングに注意が必要。
かなり味が変わってしまうので、途中から入れるのが良いと思われる。
ニンニク好きにはたまらないインパクトであり、
一度で2つの違う味のつけ麺を食べているかのようなイメチェンぶり。
ただし、のちのスープ割のことを考えると、
スープには入れずに、麺に少しずつ付けながら食べるのが得策。
フルーツ酢
これもまた優秀な味変である。
スダチやレモンはもはや定番だが、
フルーツ酢を出す店もだんだん増えてきた気がする。
もちろん麺に絞っていただくのだが、
さっきまでの濃厚スープが嘘のように爽やかになる。
おそらくスープとの相性を考えてフルーツを選んでいるのだろう。
終盤におススメである。
きまぐれ丼
何丼なのかを忘れてしまったのだが、
チャーシューに特製ダレがかかった丼である。
若干ピリ辛だった気もするが、問題ない程度。
チャーシューが上述のとおり激ウマなので、まずくなるはずがない。
ただ、角切りか何かにしてもらえるとシェアしやすかったなーと思った。
スープ割り後
さきほどニンニクをスープに入れなかった甲斐があり、
クリーンな状態でスープを割ることができた。
名店の特徴として、スープ割後がとくに美味しいというのがあるが、
今回もその例にもれず激ウマであった。
割っても濃いと感じた人は、ここでフルーツ酢を足しても良いかもしれない。
ということで、
2018年の新店部門1位のお店ということで、かなりハードルを上げていたのだが、
それを軽々と超えてくるポテンシャルを持ったつけ麺であった。
もう素晴らしいの一言に尽きる。
限定メニューも好評とのことなので、次回は挑戦してみたい。
※店長さんが修業されていた亀有の「道」の記事