長い長い梅雨が終わり、
抑圧されていたのを解放するかのような8月の猛暑。
あまりの暑さに耐えかねて冷やしラーメンを探し求めていたところ、
よく知るお店で注文していないメニューがあることに気付いた。
それが、麵処 晴さんの「冷やし塩そば」である。
第202回では「塩そば」
第204回では「冷やしそば(醤油)」
をそれぞれ紹介しており、その合わせ技というところである。
当時は、冷やしそばに醤油しかなかった気がして、全種類食べた気でいたのだが、
先日、店の前を通ったときに、よくよくメニューを見てみると、
「冷やし」に「醤油」と「塩」があるではないか。
これは食べなければ!
と思い、冷やしの塩を注文。
冷やしでは先に注文することになる和え玉も、もちろん「塩」にした。
冷やし塩そば
キンッキンに冷えてやがるっ…!
と叫びたくなる冷たいスープが喉に心地よく流れ込む。
その冷たさでありながら、
煮干しの旨味がしっかり抽出されたスープがとにかく絶品。
ややビターさすら感じるほどの煮干しの風味は
「醤油」よりも「塩」の方がダイレクトに感じられる。
「塩」なのに「醤油」よりもしょっぱくなく、むしろ甘さすら感じるほどである。
また、氷水で締められたパツっと歯切れの良い細麺は、麺単独でも美味しい。
薬味類も、紫たまねぎ、長ネギ、紫蘇など、多彩な顔ぶれであり、
冷たいスープにぴったりで非常に爽やか。
鶏と豚のWレアチャーシューも相変わらず完成度が高く、まさに隙のない一杯。
和え玉(塩)
和え玉ももちろん冷やしでの提供。
こちらもキリッと冷えている。
チャーシューが生ハムのような食感と味で最高。
和え玉なので、半分はまぜそばとして、もう半分はスープに投入して頂く。
塩ダレの冷やしまぜそばってあまり無い気がするので、すごく新鮮だった。
また、スープに入れてももちろん美味しい。
塩ダレがそこまで濃くないので、全然しょっぱくならずに食べられる。
そこまで空腹でも無かったにもかかわらず、
和え玉まであっという間に食べきってしまった。
ということで、
暑くて食欲のあまりないときにもオススメできる、冷製ラーメンであった。
温かいラーメン同様、個人的には醤油より塩の方が好きである。
また来年も食べに来なければ。
もうじき暑い夏も終わってしまうので、まだ食べていない人はぜひ。