北千住駅西口から徒歩10分弱のところにあるラーメン屋。
大通り(4号線)に面してはいるのだが、繁華街からは離れている割と静かなところにあり、夜になるとかなり暗い地域である。
その中にポツンとたたずむ家。
それが今回訪問した「こばやし」さんである。
一見では間違いなくラーメン屋に見えない。
というか、「こばやし」という店名も、食べログで登録があるから知っているというだけで、本当に「こばやし」なのかもわからない。
正直、食べログでの評判が良くなければ、入ろうとも思わなかった。
そんな外観のお店である。
まず、店前に札があって、
・ラーメン
・ラーメンシオ
・ツケメン
・オオモリ
の4枚の札から選んで店内に持っていくというシステム。
もうすぐ令和になるというのに、なんとも昭和の香りを感じる。
今回は、食べログでも評判が良かった「ツケメン」を選択し、
「オオモリ」の札も追加。
タイトルがカタカナであるのは、この表記のとおりにするためである。
なお、店の中はカウンター5席のみというシンプルな構成であり、
回転はそこまで速くないので、満席の場合は結構待つときもあるよう。
席に着くと、先に札を渡して支払をするシステム。
そこから調理が開始される。
ツケメン(オオモリ) 950円
見た目は非常にシンプル。
泡立っている濃厚スープが見るからにおいしそうである。
麺は太めのストレート麺。「極太」とまではいかないかなというところ。
角はやや丸みを帯びており、モチモチ感が強い。
小麦の風味が強く、噛みしめるほどいい味が出てくる。
もう麺だけ食べても美味しいのがわかる。
つけ汁は、濃厚な鶏×魚介。
豚骨はおそらく使っていなさそうな感じで、臭みは全くない。
魚介は煮干し中心だと思われるが、色々とブレンドしていそうな感じ。
このように書いていくと、ありきたりな感じなのだが、
ここのお店特有のバランス感があり、ここにしかない味に仕上がっている。
食べログの口コミによると、ホタテ、エビなど隠し味食材も使われてるらしく、それが特有のまろやかさににつながっているのかもしれない。
濃さについても非常に程よく、美味しいのはもちろん、麺に良く絡むほどの粘度はもちつつ、しつこさを感じさせない。
具は鶏ムネ肉のチャーシュー6・7枚とネギとメンマ。
スープの中に沈んでしまっているため、よくわからないが、ちゃんと入っている。
とくに鶏ムネチャーシューは、味付け控えめながらしっとり柔らかくて非常に美味しい。
スープ割はスープが入ったポットが提供され、自分で好きな濃さに調整できる。
おそらく煮干し中心のスープなのだが、このスープが言わずもがな美味しく、何度も割って楽しめるのが大変魅力的。
ということで、いくら大好きなラーメンとはいえ、名もなき店に入っていくのは若干勇気が要った。
しかしその勇気のおかげで、まれに見るオリジナリティの高いご馳走つけ麺にありつくことができた。
次は通常のラーメン、およびラーメンシオにも挑戦してみたい。
なお、ここのお店は早じまいすることがあるので、早めの時間に行くことをオススメする。(20時に行って閉まっていたことが何度かある。)