3月中旬のとある日、普通に退社しようと準備していたら、
突然、2日後からの広島出張を言い渡された。
本来行くはずだった先輩の急用による代打だが、あまりに急。
広島に行くのは初めてだったのだが、準備日数はたった1日。
その1日も仕事の準備で手一杯だったため、食べ物屋に関する下調べはほぼゼロで、広島行きの飛行機へと乗り込むこととなった。
そんな準備不足の出張であったが、食べてきたものと、訪れることのできた一部の観光スポットに関して、今回から数回にわたり紹介していきたいと思う。
初日のこの日は、朝早い飛行機で広島に向かい、
午後からの夕方まで業務した後に解散となった。
まだ17時代だったことと、たまたまこの日に宿泊予定のホテルが宮島に近かったため、
せっかくならということで、宮島に行ってみることに。
すると、ホテルにて、スマホをレンタルできるという素晴らしいサービスがあり、
そのスマホにプリセットされている観光情報をもとに、宮島を目指す。
宮島には電車とフェリーを乗り継いで向かう。
18時に近かったので、「もう間に合わないかも?」と思ったが、
調べてみると最終便は意外と0時ごろまであり、首都圏の終電と同等レベル。
また、日中は15分に1本ペースで運行しており、乗っている時間も10分程度なので、利用する側としてはかなり気楽。
ただ、乗ってみて驚いたのは、寒さである。
厳島神社の大鳥居を見たかったがために、展望デッキに出ていたのだが、3月中旬はまだ寒い寒い。
冬場は客室から眺めることをお勧めする。
↓フェリーからの大鳥居
宮島に着くと、出迎えてくれたのは、野生の鹿たち。
街の中を平然と歩いている鹿もいれば、
環境客にむしろすり寄っていく鹿もいた。
とにかく人間に慣れすぎ。
この日は穏やかな晴れだったこともあってか、鹿たちは非常におとなしかったのだが、
時期によっては狂暴になることもあるそうなので、ラッキーだったのかもしれない。
さて、そんな鹿たちに囲まれながら、歩いていくと、
約10分程度で厳島神社に到着する。
なお、厳島神社の開門時間は17時ごろまでであり、今回は余裕で間に合わなかった。
完全に引き潮であり、鳥居の下まで歩いて行くことができた。
↓夜になるとライトアップされてこんな感じ。
この時間になると、残念ながらお店等はほとんど閉まっており、
名物の揚げもみじ饅頭も売り切れて食べることができなかった。
行こうと思っていた食堂も、ギリギリ入ることができずじまい。
食に関しては悔いは残る結果となったが、
ひとまず日本三景の1つをみることができたのは良かった。
再びフェリーに乗って、
宮島口まで戻ると、8時を回っており、もう真っ暗。
食事処もほとんど閉まっているが、ぽつりぽつりと営業しているお店がある。
いくつかのまだ開いているお店の中から今回選んだのは「もみじの木」さん。
あなごめしと牡蠣料理がおススメということで、
その両者が食べられるセットメニューを注文した。
瀬戸内御膳(あなごめし&カキフライ)
あなごめしは瀬戸内の郷土料理。
うなぎの代わりにあなごということなのだと思う。
うなぎに比べると、かなりサッパリしていて、どんどん箸が進む。
うなぎ同様、山椒がよく合うが、無くても十分なほどのサッパリ感。
うな丼は一品で完結という感じであるが、今回のように他のおかずもある場合は、
あなごめしの方が良いかもしれない。
カキフライは、まあそこまで特徴があるわけではなかったが、普通に美味しい。
普段は食べないので、久しぶりに美味しかった。
小ぶりだがしっかりジューシーだったのは印象的。
↓流石の地元愛。
ということで、
出張初日は日本三景のひとつを見れて、
なおかつ地の物を食べることができて大満足…
のはずだった。
電車に揺られホテルまで戻る途中、
どこか物足りなさを感じている自分に気付いてしまった。
まだ21時。
麺に呼ばれている気がした。
次回に続く。