腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

410. ヒレカルビとバタービビンバ@大幸園(立川):極上のサシ!井之頭五郎氏さすがの店選び!

ドラマ「孤独のグルメ」Season4の第4話にて登場した、焼肉「大幸園」さん。

 

八王子市・小宮にある本店は、住宅街真っ只中にある小さなお店であり、

放送されて以来、またたく間に人気店となったとのこと。

今回は、その立川店におじゃました。

 

なお、この回が放送されたのは2014年の7月。

私の病気の症状が最も不安定な時期であり、焼肉は絶対に食べてはいけない料理だった。

よって、ドラマ自体は見ていたはずなのだが、

メニューが「焼肉」という時点で無意識のうちに情報をシャットアウトしてしまっていたようで、全く記憶に残っていなかった。

よって今回、店に行くことが決まってから、慌てて見直すことにした。

 

ドラマで五郎氏が注文していたのは、

・豚足

ヒレカルビ

・上ロース+生卵(すきやき風)

・ユッケジャンスープ

ユッケジャンスープは当然食べられないわけだが、

普段食べられない豚足と、赤身の最上級であるヒレカルビと、そしてロースをすき焼き風に食べることは外せないなと思っていた。

 

 

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到着早々、2階のロフト席に通され、のんびりしていたのもつかの間、

「豚足」売り切れという悲しいお知らせが。

非常に残念であったが、気持ちを切り替えて、

立川在住の友人のおすすめメニューから食すことに。

 

上タン(2人前)

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注目すべきはその分厚さ。

おそらくタン元の部分だと思うが、約1センチほどの厚みがあるにもかかわらず、サクッと噛み切れる柔らかさ。

メニューにはもっと分厚い特上のタンも載っていたが、正直この厚さで十分。

他の店でいうところの特選とか特上のレベルではないだろうか。

これ以上厚くなるとたぶん焼くのが難しくなると思われる。

 

ヒレカルビ

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名物メニューのヒレカルビ。

脂量を気にしている身としては、ヒレなのか、カルビなのか、はっきりしてほしいところなのだが、

ヒレに限りなく近い部分のカルビを厳選してあるということで、分類上は「カルビ」とのこと。

食べた感じも、脂量はまぎれもなくカルビ。

それでいて、ヒレステーキのようなきめの細やかさも併せ持っていて、カルビの筋っぽさはない。

この店で一番おいしかった肉は?と聞かれたら、この「ヒレカルビ」を挙げる。

ただ、脂量が多いので、個人的には1~2枚食べられれば良いかなというところ。

 

ハラミ

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ハラミは上ではなく並を注文。

食感も味も並で十分美味しい。

こちらもほかの店では上になるのではないかというレベル。

上は写真で見た限りでは、サシがキツそうだったので、個人的にはちょうどよかったと思う。

 

ロース

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こちらも上ではなく並を注文。

それでも十分な脂の量。

まちがいなく他の店では完全に上である。

意図的なのかは不明だが、6枚のうち、3枚ほどがサシ多め、もう3枚が赤身多めだったので、サシ多めから1枚、赤身多めの部分から2枚を頂いた。

サシ多めの方はそれはそれでとろけて美味いのだが、

自分は赤身好きなので、しっかり肉の味のする赤身多めの方が美味しく感じた。

ライスを巻いて食べるともう最高である。

 

炙りレバー

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見た目も綺麗なレバー。

炙りレバーということで、表面を炙ってから頂く。

角が立っているため、サイコロのようにころころと転がしながら炙っていく。

炙った後は2種類のタレを付けて食べるのだが、

塩&ごま油というオーソドックスなタレのほかに、にんにくわさび醤油がある。

今回は、珍しいのでにんにくわさび醤油を選択。

法律が許せば生でも食べられる新鮮さの朝〆レバーを使っているだけあって、プルンプルンな食感がたまらない。

また、その食感と、わさび醤油の組み合わせで、まるでレバ刺しを食べているかのような感覚を味わうことができる。

ヒレカルビに隠れがちだが、ぜひ食べて頂きたい逸品である。

 

バタービビンバ

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〆は冷麺、普通のビビンバ、クッパ系など各種あったが、メニューでおススメされていたのでこちらを選択。これが完全に大当たり。

玉ねぎ、海苔、ひき肉というシンプルな具なのだが、

そこに卵黄とバター醤油というWまろやか要素が加わって大化けする。

イメージとしては、牛角のカルビ専用ご飯に近いが、

バター醤油が入ってくる分、若干洋風になるという感じ。

シメとして食べても良いのだが、ロースと一緒に食べると絶品であり、まるでステーキ丼を食べているかのようであった。

 

ということで、豚足は無かったものの、肉のクオリティと最後のバタービビンバで綺麗に締まったことで大満足であった。

しかし、食べ終わった後に重要なことに気付いてしまう。

そう、孤独のグルメ本編でやっていた「すき焼き風」をやり損ねていたのだ。

まさに痛恨の極み。

でもまあ、また行くための動機ができたので良しとしようと思う。

次こそは豚足とすき焼き風に挑戦したい。