腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

395. オクトパストラベラー感想(ネタバレあり):シンプルながら遊び甲斐のある名作RPGを裏ボスまで完全攻略!

前回に引き続き、オクトパストラベラーの感想。

今回はネタバレありでストーリーの核心にも触れまくっていきたいと思う。

 

なお、厳密にいうとサムネイル画像はネタバレなのだが、

完全クリアするとタイトルロゴの上に王冠マークが表示される。

 

よって、「クリアしたなー」と思っていたのに、

タイトルに王冠マークが表示されていないという人は、

完全クリアしていない」ということになるので、

ぜひ「サブイベント」に注目して進めていっていただきたい。

 

ということで、完全クリアの証拠であるタイトル画像とともに、

ネタバレ回避スクロール。

 

 

 

 

 

 

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ネタバレ感想①隠しボス 

 

さて、まずは、3章終了以降の要素となっている4種類の隠しジョブについて。

 

武芸家

魔術師

星詠人

ルーンマスター

 

これら隠しジョブは、

それぞれを入手するためにボスを倒す必要がある。

なお、この隠しボス戦の曲も名曲なので注目していただきたい。

 

いずれもなかなか強いので苦戦したが、

苦労して入手した甲斐あって、戦力が大幅に増強され、

そのあとの闘い方は大きく変わった。

 

・武芸家

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ボス:豪武匠ウィンヒル

 

打撃でゴリ押しするためのジョブ。

6種類すべての武器を使えるという強みがあり、

武器に弱点がある敵なら容易にブレイクすることが可能となる。

また、奥義の「豪武匠ウィンヒルドの咆哮」は超強力であり、

まさに物理アタッカーのためのジョブ。

EXP2倍というアビリティもあるので、

複数人で取得しておくとレベル上げにも便利である。

オルベリクハンイットなど打撃系キャラにおススメ。

 

・魔術師

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ボス:魔大公ドライサンク

 

こちらは逆に魔法ゴリ押しジョブ。

全属性の特大魔法3連魔法)が超強力であり、

ラスボス戦には必須である。

ブレイク後のダメージソースとしても使えるので、

レベル上げにも非常に重宝する。

サイラス、オフィーリア、プリムロゼなど、魔法系キャラにおススメ。

ただし、後述するが、魔法封印系の特技には注意。

 

・星詠人

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ボス:星占師ステオーラ

 

魔法メインの補助的なジョブ。

私は最終的にはオフィーリアにつけて補助専門家にした。

特技の「BPブーストのめぐり毎ターンBP増加)」や

アビリティの「BPイーターBP消費と引き換えに大ダメージ)」や

天使の加護25%の確率で攻撃無効)」が超強力。

天使の加護は運任せのところもあるが、

狩人ラストアクト同様、

ピンチで発動すると流れを一変させるだけの力を持っている。

 

・ルーンマスター

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ボス:魔剣士バロガー

 

ドラクエでいう魔法戦士的な職業だが、これは完全にトレサのためのジョブ

拡散のルーン自分自身にかける効果を全体に付与する)がとにかく強力。

トレサが商人として習得する「緊急回避次の攻撃を完全無効)」や

ひと休み(回復)」を全体化できるようになるのだ。

これさえ決まれば、ほとんどの打撃系の敵に対して完封も可能である。

さらには、通常攻撃に属性をまとわせる能力も非常に強力。

属性攻撃力の高いキャラに属性のルーンをまとわせれば、

通常攻撃だけで呪文よりも大きなダメージを与えられる。

サポート役としては無類の強さを誇るので、ぜひ早期解放をおすすめしたい。

 

ネタバレ感想②難敵 

続いて、各キャラのストーリーで印象に残ったボスを紹介する。

 

・ミゲル

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アーフィンの3章のボスであるミゲル

ストーリー的には、アーフィンが助けた相手が実は極悪人だと判明し、

アーフィンはそれを知りながら助けるが、

最終的に敵として襲ってくるというもの。

葛藤の末助けたのに、逆に襲いかかってくるという許しがたい敵なので、

ぼこぼこに懲らしめたかったのだが、見事に返り討ちにされてしまった。

恐るべきは、その圧倒的な攻撃力行動回数

体力が少なくなってくると本気でいくぜというセリフを吐き、

一気に行動回数が増加する。

そこからの連続全体攻撃で何回死んだかわからない。

本気で行くぜ」が発動した場合は、

ブレイクを積極的に狙いに行って、行動を止めなければ突破は難しい。

とてつもない強敵であった。

 

・マティアス

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オフィーリア編ラスボス

途中まで良い人ぶっていたところ、リアナも巻き込んで裏切ってくるあたり、

なかなかの悪人であったので、ストーリー的にも印象に残った。

そしてバトルの方では、彼の放つ「黒炎の呪い」に苦しめられた。

数ターンにわたり、魔法の類を完全に無効にする技である。

打撃系パーティであれば苦戦しないのかもしれないが、

自分はたまたまこの時に魔法で押すタイプのパーティ構成になっており、

回復も魔法任せであったため、壊滅状態に追い込まれた。

きっと、薬師アーフィンで回復を担い、

剣士や武芸家などでダメージを稼ぐパーティならば苦労しなかったのだろう。

レベル的には余裕のはずだったのに、全滅寸前だった。

まさに油断は禁物である。

なお、闘いの前後で黒呪帝ガルデラの存在を口走るので、

なんか先のストーリーがありそうだなーと思っていたが、

このときは後に壮大な展開が待っているとは知るよしもなかった(後述)。

 

・シメオン

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プリムロゼ編ラスボス

こいつは強さというより、ストーリーでの衝撃度が大きかった。

プリムロゼの元カレであり、運命の再会っぽい演出もあったのだが、まさかの黒幕

プリムロゼの父を殺した犯人でもあり、相当な悪人である。

バトル自体はそんなに苦労しなかったが、倒した時のスカッと感は尋常ではなかった。

 

・赤目

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ハンイット編ラスボス

石化攻撃が怖い相手。

とはいえ、その石化攻撃による石化率がそこまで高くないため、

しっかりと対策さえしていれば、突破自体はたやすいのであるが、

衝撃だったのはその正体(後述)。

なお、正体がわかるのは、真ラスボス戦の直前

倒した直後では全く分からないので、ある意味不親切なのだが、

ここでは赤目は獣ではなく人間の成れの果て、ということだけが判明する。

 

ネタバレ感想③ストーリーの真相

 

ということで、

ガルデラの話や、赤目の話も出したので、

ストーリー全容のネタバレに入ろうと思う。

 

まず、主人公8人にそれぞれストーリーがあって、

32章分の話になっているのは前回の記事で書いた通りなのだが、

実をいうと、

この8つのストーリーはすべて繋がっていて、

裏ですべてを操っていた黒幕が存在するのだ。

 

それが魔女リブラック

ふつうにメインストーリーだけを追っていたら、

「ガルデラ」「リブラック」というワードだけちょこちょこ出てくるくらいだが、

リブラック関連の特定のサブイベントを進めていくと、

真のラスボスに繋がるイベントとなっていくのである。

 

魔女リブラックの真の目的は、魔神「ガルデラ」の復活。

サブイベントでは、

「魔女リブラックが旅人クリスと出会うまでの話」

だけが表向きのイベントとして存在するが、

実はガルデラ復活のための暗躍活動の結果が、

8つのストーリーにすべて何らかの形でつながっているのである。

 

なお、この真相は、リブラックのイベントを進めていくとたどり着く

「フィニスの門」でのイベントで明らかになる。

 

ざっくり真相を書くと、キーパーソンは「グラム・クロスフォード」

名前としてはアーフィンの命の恩人の薬師、として登場するその人である。

 

病気の妻を救うためテングワシを探していたグラムは、

旅の途中でレオン船長の船に乗り、レオンに手記を託す(トレサ編に出てきた日記)。

薬はなんとか手に入ったものの、間に合わず妻は死んでしまう。

 

たまたまそのタイミングでリブラックと出会い、

フィニスの門に行けば妻を復活させられると持ち掛けられる。

息子クリスを残し、旅立ったグラムは、その途中で偶然アーフィンを救う。

 

フィニスの門へとたどり着くと、リブラックが儀式を開始するが、

そこでグラムは騙されていたことに気付く。

リブラックの目的は「大賢者クロスフォード家の血」であった。

(よって、リブラックはグラムの息子クリスを探していた)

命からがら逃げだしたグラムだったが、すでに人間の姿ではなかった

意識を失う前に書き残した文章は赤目の話していた言葉とそっくりであった。

(つまり、赤目の正体はグラム

 

一方で、サイラス編イヴォンルシアは、

いずれもリブラックから共同研究としてヒントを仄めかされ魔術の研究を行っていた。

 

オフィーリア編マティウスもリブラックから持ち掛けられて、

黒呪術の復活ガルデラ神を崇める宗教を立ち上げるために暗躍。

自身は救世主になろうとしていた。

 

プリムロゼ編シメオン率いる黒曜会マティウスと裏でつながっており、

布教のための暗躍活動に一役買っていたらしい。

プリムロゼの父はそれにいち早く気づいて殺されたとのこと。

 

オルベリク編ヴェルナーはリブラックに持ち掛けられて、

フィニスの門を管理していたホルンブルグ王国を滅ぼすことになった。

 

テリオン編のレイヴァース家が持っていた竜石は、

フィニスの門を封印する力があるという。

(リブラックはそれを消し去ろうとしていたらしい。)

 

ということで、

8人のストーリーが何かしらの形でリブラックの暗躍を通じて繋がっていたのだ。

この事実を知った瞬間の鳥肌たるや、凄まじかった。

前回の記事ではネタバレできなかったため書けなかったが、

「一見無関係に思われる8つのストーリーがすべて一本の線に繋がっている」

というのが、このゲームのストーリー面での最大の魅力である。

 

 

ネタバレ感想④ラスボス戦

ということで、リブラックがクリスの身体を使って復活させてしまった、

「魔神ガルデラ」とのラストバトルについて書いていこうと思う。

 

・ガルデラ 第一形態

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ご覧の通り、HPが500000もある、長期戦覚悟の強敵である。

 

戦闘前に4人ずつ第1パーティー第2パーティに分けるので、

ここまで8人バランスよくレベル上げしていなかった人は、この段階で詰む。

 

第一形態は残りHPごとに、攻撃方法が4種類あるため、

いろいろな戦い方ができなければ負けてしまう。

様々な状態異常攻撃が激しく、とくに死の宣告はなかなか厳しい。

様々な属性および武器を準備しておき、

誰が行動不能に陥ってもすぐにブレイクできるようにしておかなければならない。

全属性の魔法と全種類の武器攻撃は必須であり、

可能なら一人が死んでも誰かが代わりに撃てるという状態にしておくのがベスト。

 

自分は以下のパーティで臨んだ。

・神官サイラス

・踊り子テリオン

・武芸家オルベリク

・商人アーフィン

男4人のパーティだったのだが、

ダメージソースがオルベリクだけだったので、

圧倒的な火力不足に苦しんだ。

サイラスの魔法で弱点をついてブレイクし、

オルベリクのウィンヒルドでダメージを稼ぎつつ、

テリオンのシルティージで全体化したアーフィンで全体回復。

というプランだったのだが、完全に崩れた。

 

敵の状態異常攻撃が激しく、サイラス先生まで回復に回る羽目に。

よって、ダメージソースはオルベリクのウィンヒルドだけだったのだが、

厳しい長期戦の末、何とか突破。

なお、ラスボス戦にふさわしい神BGMであった。

 

・ガルデラ 第二形態

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いよいよ真打登場。

剣・兜・本体・リブラックという4体構成。

リブラックは完全に補助役で、

残り3体が物理攻撃魔法攻撃盾役とバランスの取れた布陣となっている。

よって、このバランスさえ崩してしまえばこっちのものなのだが、

そこに至るまでが大変厳しい。

 

私の組んだパーティは以下の通り

・魔術師プリムロゼ

・星詠人オフィーリア

・剣士ハンイット

・ルーンマスタートレサ

こちらは女性チーム。

オフィーリアの魔法反射と、ルンマストレサの緊急回避で攻撃を完全に防ぎつつ、

プリムロゼの魔法とハンイットの打撃でダメージを稼ぐという戦略だった。

 

しかし、またもや苦しめられたのは魔法が使えなくなる「黒炎の呪い」

このパーティで魔法を封じられると、回復手段はアイテムのみとなりだいぶ厳しい。

 

ただ、以前とは違う。

この状況で頼りになったのは、やはりルーンマスター・トレサ

敵の弱点属性のルーンを魔術師プリムロゼにまとわせることで、

プリムロゼとオフィーリアの弱々しかった攻撃をとんでもない強攻撃に変貌。

これでまずは兜を撃破。

そこまでいけば、敵の攻防のバランスを崩すことができ、

順調に1匹ずつ倒す事ができた。

 

ということで、これまでのラスボスでも類を見ない、

非常に闘い甲斐のあるラスボスであり、クリア時の達成感は半端なかった。

 

いつかまた、もう一度ガルデラと戦いたいなと思ったのだが、

倒した後に上書きセーブをしてしまうと、二度とガルデラと戦えなくなるので、

フィニスの門に入る前にセーブデータをふたつ作っておくことが重要。

 

ストーリーとしては、

ガルデラに勝つと、飲み込まれたはずのクリスが還ってきて、

一件落着、8人の旅も無事終了ということになる。

 

なお、8人の4章までのクリアタイムが約40時間、

ガルデラまでのクリアタイムが約70時間なので、

4章まで終わってからが本当の闘い、といっても過言ではない。

 

ということで、

シンプルながらも非常に遊び甲斐のあるRPGに出会えて本当に良かった。

いつか、ストーリーを忘れた頃に再プレイしたいと思う。