新宿三丁目駅から徒歩1分以内にあるラーメン屋。
実をいうとこの日は別のラーメン屋を食べに中野方面まで行こうとしていたのだが、店の前まで行って臨時休業であること知るアクシデント。
その帰り道の新宿近辺でまだ食べていない店を探した結果がこの「はやし田」さんであった。
といっても、この「はやし田」さんも都内百名店に入るお店で、普段は行列になっているという。
この日はまだ11時台であったのでほぼ並ばずに入ることができ、非常にラッキーであった。
メニューとしては、
・醤油ラーメン
・つけ麺
・のどぐろそば(限定)
とあったので、「限定」という響きに弱い私は迷うことなく「のどぐろそば」を選択した。
特製のどぐろそば
まず気になるのは、高級魚のどぐろの出汁。
のどぐろの正式名称は「アカムツ」なのだが、いつしか「のどぐろ」という名前になって「白身魚のトロ」と言われるくらい高級魚として有名になっていた。
刺身や煮付けなどが美味しいが、ラーメンの出汁としては初めて。
一口すすると、煮干し系にカテゴライズされる魚介の強烈な旨味。
煮干しのような苦みやえぐみといったものは一切ない。
独特の風味があるので、魚が苦手な人にはおススメしないが、自分はそこまで気にならなかった。
食べた瞬間の美味さはとにかくすさまじいのだが、後半やや塩気が強めに感じられるかもしれない。
麺はストレート細麺。
のど越し滑らかで、コシがありしなやかな歯切れの良い「パツッ」とした食感。
煮干し系に近いスープなので、ストレート細麺がよく合う。
チャーシューは、豚肩ロースで5枚もついている。
低温加熱で調理されているレアチャーシューで、薄いピンク色でやわらかくしっとりしている。
肉質はとにかくジューシーで、それなりの厚さもあるのに非常にやわらかい。
また脂肪もほどよくついていて、甘さもある。
これが5枚もつくのはうれしい限り。
メンマは、やや太めのものを使用。
しっかり味がついていて、やや硬め。
醤油ラーメンには柔らかい穂先メンマを使用しているとのこと。
ネギは、九条ネギと玉ねぎの2種類。
香りのある九条ネギも良いが、やはり煮干し系には玉ねぎがよく合う。
Wネギが入っている店はなかなかないので非常に嬉しい。
味玉は「マキシマムこい卵」と名付けられたブランド卵を使用。
アマダ東京という会社が作っている業務用卵であり、その特徴は「黄身の濃さ」
独自に配合した飼料によって、黄身を濃くした卵だという。
そもそものサイズも大きいのだが、たしかに黄身が大きくて味が濃く、非常に食べごたえがあったように感じた。
この卵なら、ぜひ入れたいなと思わせる味玉は久しぶりに食べたので、少し感動した。
上に乗っている黒いものは、焼津のカネ久商店の「黒なると」で、
黒いのは黒ゴマと竹炭によるものらしい。
珍しいが、味はふつうのものとあまり変わらなかった。
ということで、
高級魚「のどぐろ」の美味しさを存分に味わえるラーメンであった。
ここまでこだわっているラーメン屋なら普通の醤油ラーメン(鶏ベース)も絶対うまいはずなので、近いうちにまた訪問したいと思う。