本郷三丁目に最近できた煮干し淡麗系のラーメン。
職場が近いので、いつか行こうと思っていた。
最初にできたころは、そうでもなかったが、最近になってあれよあれよと食べログの点数が上昇し、気が付いたら3.7である。
やべ、行かなきゃと思ったときには、行列店になっており、ランチの時間帯に行くのが厳しくなってしまっていた。
なお、今回は、大雨で行列が少ない時を狙って訪問。
職場が近いとラッキーである。
メニューは「中華そば」と「山椒そば」の2種。
そして味付き替え玉の「和え玉」。
まずは中華そばから。
中華そば
びっくりするほどシンプル。
最近は色んな具が乗っている店が多い中、ここまでシンプルな構成で勝負してくる店があったことにまず驚いた。
写真を改めて見ても、ここまで中の麺が透けて見えるスープの画は久しぶりである。
それにしてもなんだろうこの清廉感と儚げな感じは。
煮干しベースではあるのだが、ほとんど主張してこない。
それでいて、なぜか美味しい。
薄すぎて美味しくないゾーンに極限まで近づいておきながら、ギリギリ足を踏み入れないで、美味しいゾーンに戻ってくる感じ。
極細ストレート麺との相性も抜群で、するすると入っていってしまう。
何とも不思議な魅力をもったスープである。
チャーシューは低温調理のレアチャーシューで食感も味も抜群に美味しい。
最初1枚のみかと思ったら、大小含めて3枚入っていたのはちょっと嬉しい。
他のトッピングには、青菜、なると。
正直言うと、具にも、もうちょっとインパクトがほしい気もする。
でもなんだろう、全体のバランスを考えると、このくらいがベストなのかもしれない。
なお、この店には、煮干しラーメン系ではよくある、「和え玉」もあったので食べてみた。(写真は撮り忘れてしまった)
そちらはラーメンとは好対照で、塩気がやや強く、自己主張激しめ。
それはそれで美味しいのだが、個人的にはラーメンだけで充分だったかなという印象。
でもハマる人はハマるらしく、食べたことのある同僚に聞いたら、こちらの方が好きだとのこと。
まあ、好みは人それぞれである。
そして、もうひとつの看板メニューがこちら(別日訪問)。
山椒そば
スープ自体はおそらく中華そばと同じ。
でも全然違うのは、その香り。
ひと吸い目から山椒の上品な香りが鼻からスーッと抜ける。
山椒の香りを移した香味油と仕上げ直前のミル挽きで香りづけされているらしい。
辛さや痺れるイメージが強い山椒だが、香り付けだけに使うという選択肢があるということを初めて知った。
辛い物好きな人は、山椒感が物足りないかもしれないが、辛い物を食べることができない自分にとっては、香りだけというのがちょうど良い。
この山椒の香りはスープや麺にも良い影響を与えていて、全体をうまく引き締めている印象。
ということで、いわゆる淡麗系のラーメンであったが、食べログで評価が高いのも頷ける素晴らししラーメンであった。
残念ながら行列店になってしまったのでしょっちゅう行くことはできないが、並ばなさそうな日にはチャレンジしたい一杯である。