今回紹介する秋葉原の「青島食堂」は、新潟県長岡市を発祥とするラーメン専門店。
1960年代後半に生姜醤油ラーメンを売り出し、地元長岡はおろか関東にまでその名が知れ渡るくらいに圧倒的な地位を確立した名店である。
数年前までは待たずに入ることができたのに、気付いたら人気店になっていたので、あわてて再訪してみた。
基本メニューはラーメンのみ。
チャーシューメンと各大盛、追加チャーシューにのりやホウレン草にメンマに薬味の刻みねぎ、といったトッピング系はあるが、
ごはんものや餃子といったサイドメニューは一切ないという、今どき珍しいシンプルなメニュー構成。
満席時には店内壁側の待合席に腰掛ける、その席もあふれる場合は店外に並ぶことになるが、最近は店の外に長蛇の列ができており、ピークは1時間以上待つこともあり得る。
店の中に入って、食券を買うと、すぐ店員さんに見せることになり、その順番通りに作ってくれるので、基本的に回転はものすごく速い。
カウンター席に着席して、ほぼその瞬間出てくるという印象。ほとんど待たない。
青島チャーシュー 850円
チャーシュー、メンマ、ほうれん草、のり、刻みねぎ、ナルト。
「これぞラーメン」というべき王道の見た目である。
香りからすでに生姜の風味がものすごいが、濃い目の醤油スープと生姜が非常によく合っている。
そして、その濃いめの味に負けない、ややゴムっぽくて卵強めの自家製中太麺がなんとも素晴らしい。
徐々にスープにチャーシューの脂が溶けていき、生姜風味もまろやかになっていくという変化も楽しめるポイントのひとつ。
チャーシューは非常にオーソドックスな煮込み系チャーシューで、そこまでジューシーさがあるわけでもないのだが、味の濃さ、脂身の量、どれをとっても「ちょうどよい」ポイントを突いてくる。
なお、このチャーシューは50円や100円刻みで増量でき、200円分増している強者もいらっしゃった。
上限はなさそうなので、ふだんのチャーシューで物足りないと感じている人は、ここでガンガン増していくと満足できるかもしれない。
また、家系でもないのに何故かほうれん草がものすごく良く合う。
増量している人も多く見かけられたので自分も次は増量してみようと思う。
なお、生姜醤油ラーメンとうたっているが、生姜自体がすりおろしや刻みで入っているわけではないので、生姜をもっと食べたいという人は、「麺屋音@北千住の生姜鶏白湯※1」や「MANNISH@神田の塩生姜※2」をおススメする。
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