腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

329. 味噌わかめそば2018@くろ㐂(秋葉原):これまでのワカメの常識が覆った一杯!

随分前になるが、今年の春のワカメそばの記事を書き忘れていたことに気づいたので、今更ながらアップしてみる。

 

くろきで毎年春にワカメそばを出しているのは知っていたが、これまで食べに行ったことはなかった。

というのも、主役が「ワカメ」と聞いて、そこまでそそられなかったというのが大きい。

ワカメといえば、味噌汁の具に入っているくらいでしか食べたことがなく、ラーメンの主役としては正直考えたことが無かった。

今考えれば、なんて勿体無いことをしていたのだろうか。何でも食べてみてから判断すべきであった。

 

この日は、2018年のワカメそばの第1弾、味噌ワカメそばと、同じく限定の鶏そぼろカレー飯を注文。

 

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味噌わかめそば 1200円

 

これまでの創作ラーメンの「繊細な和食系」というイメージに反して、カラフルかつややジャンキーめな見た目。

糸唐辛子の赤と、ワカメの緑、そして大量の豚バラが目立っている。

 

スープは鶏白湯ベースのまろやか味噌。煮干しも少々入っており、鶏と煮干しのWスープという定番の組み合わせでもある。

ここに合わせるのは、幅広の平打ち麺。濃厚な味噌スープに負けない歯ごたえと小麦の香り。

 

そして、その面の上にはいつものとおり多彩なトッピングが乗っている。

・生わかめ

・若ごぼう

・玉ねぎ

・豚バラ

・糸唐辛子

 

まずは、今回の主役、石巻産の生わかめ。

正直、私はわかめを舐めていた。これまで、味噌汁の具として入っている乾燥わかめしか食べてこなかったこともあり、生わかめがここまで美味しいとは知らなかった。

驚いたのはその歯ごたえ。乾燥わかめのドロドロした感じは一切なく、端までしっかり肉厚で噛み応えは十分。このわかめなら主役の具としても十分である。

 

ごぼうは、やや苦みもあるが、まろやかな味噌スープと良いバランス。

今回のように普段食べない野菜が食べられるのは毎回楽しみである。

 

玉ねぎは、その爽やかさとシャキシャキの食感がたまらない。

濃厚スープに良くなじむので、徐々に味が変わって後半にいくにしたがってどんどん良い味になっていく。その変化が面白い。

 

そして、豚バラはいくつかのスパイスで炒められている。

オレガノ、クミン、チリパウダーらしい。

これらがスープに溶け出すと、スープが徐々に変わっていくのも面白い。

 

糸唐辛子は自分は食べられないので避けたが、こちらも味噌スープにはよく合うだろう。

 

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鶏そぼろカレー飯 200円

 

カレーとあるが、そこまでスパイシーすぎず、まろやかなカレー味。

普通のしょうゆ味の鶏そぼろは食べ飽きていたので斬新で良かった。

大将ブログの通り、残ったスープをかけて食べるのも美味しい。

これが200円はありがたい。

 

ということで、自分の中での「わかめ」の常識が覆った一杯であった。

来年もまたぜひ食べに来たいものである。