鮮魚系ラーメンの草分け的存在である五ノ神水産。
五ノ神シリーズはいくつかあるが、
鮮魚系のこちらが一番好きである。
場所としては神田駅が一番近いが、
秋葉原や神保町からも頑張れば足を延ばせるというところにある。
いくつかメニューはあるのだが、
今回はひとまず看板メニューである銀だら絞りから。
らーめん・銀だら絞り(全部入り)
※実はこの写真は2014年の物なので、今はトッピングなどが変わっているかもしれない。先日行った際には、「全部入り」というメニューが無かったような気がするが、この時頼んだ特製は、鶏チャーシュー増し&味玉付きであった。
まず、特筆すべきは「銀だら」のスープ。
何とかして他のレビューで書かれていない表現で書きたかったのだが、「銀だらをそのまま飲んでいるよう」としか表現できない。
それくらい、とにかく濃厚である。
元々魚の中でも銀鱈は好きだったが、焼き魚でしか食べたことが無く、鍋にも普通の鱈が使われることが多いのではないだろうか。
銀鱈は脂が多く、なかなか汁物には向かなそうなイメージがあるが、その脂のしつこさは全く感じられず、うまくラーメンのスープにまとめられているのが印象的であった。
ひょっとしたら、銀鱈以外の出汁で味をうまく調節しているのかもしれない。
麺はストレートの細麺で、ビジュアル的には博多豚骨ラーメンに近い。
替え玉もできるが、濃厚スープでおなか一杯になりそうだったので、この時は自重したのを覚えている。
トッピングとしては、大量に乗ったネギが印象的。
スープの濃厚さをカバーする爽やかさを持っていて、口直しにちょうどいい。
鶏モモのチャーシューもなかなか肉厚かつジューシーですばらしい。若鳥ではなく親鳥を使っているということだが、そこまで硬くなく、しっかり旨味もあって鶏好きな人にはたまらないと思う。
ということでまとめると、魚好きな人にとっては絶対に行って損はしない店である。
ただ、さすがに大量の魚を使っているだけあって、魚が臭さはゼロとはいえないので、焼き魚の時点で銀鱈が好きでない人はやめておいた方が良いかもしれない。
また、脂もそれなりにあるので、脂質を気にしている人も注意が必要。
かくいう自分も、魚だからω3系が多く含まれているだろうと高をくくって安心していたのだが、銀鱈は実はω3系の含有量は少なく、腸には良くない脂だったことが食べた後に発覚した。でもまあ、そこまで体調は崩れなかったので結果オーライ。
ちなみに脂質が多い食材にしてはコレステロールは低い方らしい。
また、この五ノ神水産は他にもたくさんメニューがあるので、そちらについては次回以降に。
ということで、五ノ神水産の記事はしばらく続きます。