第4回である今回は最終回。ラストバトル、クリア後と総評。
(18)ラストバトル
完全体となったラプソーン。
上空に浮いていて、闇の世界から手下を送り込む以外は、何も攻撃を仕掛けてこない。
なのでレティスに乗ってこっちから潰しに行く。
まず包まれているバリアを剥がすためには、
オーブを集めて力を取り戻したやまびこの杖を使って、4人で同時に7回も祈らなければならない。
でも大変なのかと思いきや、意外と楽。
何故なら、ラプソーンが油断しまくりで「不敵に笑う」が多いから。
運にもよるが、意外と簡単に7回祈れてしまう。
そして、バリアが剥がれてからが本番。
DQ史上最高に燃えるとも言われるラスボスBGM「おおぞらに戦う」が流れ始める。
名曲「おおぞらをとぶ」に「ドルマゲス」を混ぜて激しさを増したようなアレンジ曲であり、素晴らしい事この上ない。
途中で入る静かな「おおぞらをとぶ」部分からの盛り上がりなんて最高である。
ちなみに、レティスを足場に戦うという設定だが、レティス痛くないのかなぁとずっと思っていた。
しかしながら、よくよく考えると、ボスとして戦った時の守備力の高さ、およびその時は本気を出してなかった事を考えると、全然余裕なのかもしれない。
というか、バリアさえ破ればレティス単体でも勝てるかも?笑
まあバリアを剥がしさえすればあとはタコ殴りにするだけである。
念じボール、流星、叩きつけ、強制睡眠、マダンテといった強い特技も持つが、
ルカニ耐性が無く、意外と無駄な行動が多く、HPも低いので、テンション上げて特攻をかければ案外簡単に突破できてしまう。
唯一、念じボールが回復役に2発当たると危ないが、ラストバトルなので貴重なアイテムを温存する必要ないため、全く問題ない。
というわけで名曲を聴けるのは、ほんのわずかな時間だけなのが残念。
(19)エンディング
そして、チャゴスとミーティアの結婚式から、ミーティアを連れ出すという破天荒な演出。
それでも、それがハッピーエンドに見えるのは、ある意味チャゴスの性格の悪さのおかげ。
ある意味感謝しなければならない。
(20)竜神族の里
クリア後、謎の祭壇から、龍神の道を進むと、竜神族の里に辿り着く。
そして、トーポのまさかの正体が明らかになる。
(ネタバレ注意)
その正体は主人公の祖父グルーノ。しかも竜神族。
チーズを食べたら火や吹雪を吐けるのは、何故なんだろうとずっと思っていたが、その謎がここでようやく解決する。
そのグルーノの頼みで、竜神族の里の王である竜神王の暴走を止めるため、天の祭壇へ。
凶暴化した竜神王を倒すと、正気を取り戻し里に平和が戻る。
以降、竜神王のところへ行くと、腕試しをすることができ、7匹の様々なタイプの巨竜と戦うことができる。
中でも、強いのは黒鉄の巨竜。防御力がレティス並みに高いことに加え、驚異の1ターン3回攻撃。さすがにレベルを上げないとひとたまりもない。
最終7戦目は永遠の巨竜までの7連戦であり、こちらも非常に厳しい戦いになる。
スーパーハイテンション打撃は1000を超えるダメージとなるうえ、通常攻撃が3連発で来るだけでも辛い。最強魔法のマダンテがむしろ楽な部類に入るというくらい、敵の攻撃力の高さがすさまじいので、まずは守りを固めないといけない。
ということで、非常に難易度の高い戦いであったが、なんとか7連戦を戦い抜いたときには凄まじい達成感があった。
さぞ素晴らしいレアアイテムがご褒美としてもらえるのだろうと予想していたが、まさかの「褒められるだけ」という現実にしばらく茫然自失状態に陥ったことは鮮明に覚えている。
また、竜神王(初回)に勝つと、主人公が竜神族と人間のハーフだったこともわかる。
ドルマゲスのイバラをかいくぐれたのも、竜神族の力だったらしい。
そして、父は現サザンビーク王であるグラビウスの兄エルトリオ。つまり、生きていれば主人公の父親がサザンビーク王で、主人公はサザンビーク王子であったことになる。
(21)真エンディング
上記の主人公の出生の秘密を知ると、父の形見のアルゴンリングが貰える。
エンディングにおいて、その指輪をグラビウスに見せると、なんとミーティアの結婚相手が主人公になるという裏エンディングを迎えることができる。
クリア後に再度ラスボスを倒すとエンディング展開が変わるというゲームはこれまでになかった気がするし、非常に嬉しい演出だった。
【総評】
総合的に見ると間違いなく名作だと思う。ドラクエの中でもかなり好きな方に入る。
ストーリーもしっかりしていたし、「テンション」「スカウトモンスター」「スキル」などのバトル面の新システムも面白かった。
また、錬金釜によるアイテム合成もハマった。
そして、音楽の方も相変わらず素晴らしく、レビュー内に挙げた以外でも、その後のシリーズで流用されるほど人気の曲が多々ある。
ちなみに、自分はPS2版をプレイしたが、3DS版では、ゲルダとモリーが仲間になったり、結婚相手がゼシカになるルートもあるらしく、久しぶりに思い出しがてら、ちょっと遊んでみたくなった。
ということで4回にわたって書いてきたDQ8もこれで終わりである。
4回に渡るほど思い出がたくさんある名作であり、まだ語りきれないことはたくさんあるが、この辺でストップしておきたい。
ちなみに、次作のDQ9は1000文字行くかすらも正直いって微妙なところである。