今年のオールスターの中継で初めて知った。
このトラックマンはヘッドスピード、ボール初速、スピン量、それに飛距離などを26のパラメータで測定が可能であるとのことで、
実はゴルフの世界では2000年代前半から導入されていたらしい。
(あの松山英樹選手は個人的に購入しているとか)
メジャーリーグでは全球団で導入されており、
日本では2014年ごろから楽天を皮切りにほとんどの球団が導入したという。
(全球団というわけではないらしい)
ちなみに形は結構ごつい。
もともとは軍事用に使用されていたドップラーレーダー式弾道追尾システムで、
バッターの打球、ピッチャーの投球など、球技全般に利用可能。
今年のオールスターで則本投手をはじめ何人かが語っていたが、ストレートの回転数が調子のバロメータになるらしい。
メジャーリーグの平均が2400rpmに対して則本投手は2500rpm、ダルビッシュ投手は2700rpm、やはり一流選手は違う。
これまで「ノビがある」とか「キレがある」とか定性的に言われていたパラメータがついに定量的に表現されるということになるのは良いことだと思う。
カブスで活躍している上原投手は「回転数÷球速」として表されるSPVという数値がべらぼうに高く、「遅くてもノビがある」ストレートを投げているということらしい。
今回のオールスターでちょっと残念だったのは、一部の投球や打球にしかトラックマンが適用されなかった(表示されなかった)ところ。
せっかく録画していたので、どこか画面端に出しておいてもらって、1球1球確認してみたかった。
面白いのは、スライダーなどの横系変化球だと回転数が上がる点。
横に力を加えながら前に押し出すからその分回転が速くなるのだろうか。
落ちる系ではもちろん回転数は落ちるが、意外と回転していたなという印象。
千賀投手のおばけフォークも数回出てきたけど、意外と回転数は高かった。
あと、山﨑投手がせっかくナックルを投げたのに回転数が出なかったのは残念。
本場メジャーのナックルボーラーが投げたら回転数がどうなるのか、興味はある。
自分も投手の端くれとして、自分の投球をトラックマンで解析してみたい。
最近はゴルフ練習場等でバーチャルゴルフ(トラックマンではないかもしれないけど)があるくらいなので、
そのうちどこかのバッティングセンターで導入してほしいものである。