PS時代に一度遊んだことがあったが、当時の実力では、スペクターを捕まえることはできず、スペクターランドをクリアしたところで満足してしまっていた。
10年以上のブランクを経て、数年前にPS Vitaのアーカイブスで無事捕獲に成功した。
ふと、思い出したので、記事にしてみようと思う。
まず、知能が高くなったサルを捕まえるという奇想天外な発想と、
ヘルメットを被せたそのデザインが何より凄い。
そう、こいつらである。
パンツの色によってその性格を分けているところがいい。
最初は黄色や水色パンツばかりで楽々ゲットできるが、
そのうち出てくる青パンツは足が速すぎて追いつかないし、
緑パンツや赤パンツのロケットランチャーが強すぎて死にまくった記憶がある。
一匹一匹にちゃんと名前があってそれぞれ個性があるのも良い。
印象に残っているのは、
タクボクの「しずけさや、いわにしみいる、さるのこえ」
サルレオサルレイ「それでもバナナはまがっている」
アーノルド「別名サルミネーター」
こいつはパロディも面白いが、マシンガン・爆弾・ロケットランチャーのフル装備でなかなかゲッチュできなかったのを覚えている。
また、とにかく左右のスティックを駆使して、武器であるガチャメカを操るのがとにかく楽しい。
当時、PS初のアナログスティックコントローラ専用のソフトであった。
一番好きなのはトビトンボ。
高低差のある広大なステージで行けるところが広がるのはわくわくしたし、
ヒロキとのレースの2つ目では、トビトンボをうまく使わなきゃいけないと勝てないから、結構難しかった記憶がある。
パチンガーやメカヨンクなんかも両方のスティックやカメラワークを変えなきゃいけないから、操るのがなかなか難しかった。
でもそれらを使った仕掛けをどんどん解いていくのが楽しかった。
ステージもバラエティに富んでいる。
古代から始まり、現代に向かっていって、だんだん文明が発達していくわけだが、ステージはどんどん複雑化していくので、ステージ内を走り回るだけでも楽しかった。
ステージBGMはどれも印象深くて、ほとんど覚えている。ジャングルリバー、ナンデココニ遺跡、スペクター城あたりは秀逸。
とくに現代以降はステージのギミック自体もなかなか難しく、マチノシティのドラム缶が転がってくるゾーンはなかなかクリアできなかった。
スペクター城に至ってはまともにクリアするまでに何人死んだかわからない。
そしてスペクターと戦うためにはすべてのサルを捕まえなければならないので、それがとにかく大変だった。
恐ろしく捕まえにくいところにいるサルとか、捕まえようにも完全武装しているサルとか、なかなか難易度が高い。
たしかにこれは小学生には無理だな…。と感じる部分も多々あった。
ただ、それだけ苦労したこともあり、10年以上越しにスペクターを捕まえた瞬間の喜びはひとしおだった。
また、本編からは外れるが、
ミニゲームも狂おしいほど楽しかった。
小学校時代には、こちらの方をよく遊んだかもしれない。
ミニゲームとしては以下の3つ
・スキーキッズレーシング
・スペクターボクシング
・ギャラクシーモンキー
どれもBGMが最高で、ギャラクシーモンキーは正直ずっと聞いていられる。
スキーは、左右の板が2本のスティックに対応していて、「実際に板を操る感覚に近い」とスキーをよくする父親が言っていたのを覚えている。
紙みたいなキャラクターだったけど、レーシングゲームとしての完成度も高かった。
ボクシングは結局相手が強すぎてほとんど勝てなかった。上位に行くほど名前に「ゴリ」がつくようになり、ゴリノフ的な名前のやつがめちゃくちゃ強かった記憶がある。
シューティングは30面くらいまでが限界だったけど、両方のスティック使うシューティングは斬新でずっとやりこんでしまった。
ちなみに、このギャラクシーモンキーのBGMは、ラスボスのスペクター戦のBGMにも使われていて、戦うのがものすごく楽しかったのを覚えている。
ということで、本編ミニゲームともに楽しかったサルゲッチュだが、その後、「2」や「3」をはじめ、その他派生ゲームも次々発売され、一躍人気シリーズとなった。
自分はこの初代をクリアした達成感で満足してしまったので、その後のシリーズはプレイしていないが、このころのゲームは楽しかったなあと改めて感じた。