明らかに中止と思われるほどの降雨の中、
試合は始まった。
少年野球から今まで18年ほど野球をしてきて、明らかに中止と判断するレベルの雨の中試合をしたのは初めて。
そして、風も伴っていたため、体感温度的には4月とは思えない寒さ。
そんな中、決行された試合で、メンバー的に自分は先発完投必須という状況であった。
その上後攻であり、肩慣らしも十分にできず、肩が充分に温まらない中、投げなければならなくなった。
さらに、マウンド周辺のぬかるみは最悪で、踏み込んだ左足が滑る滑る。全く踏ん張りが効かなかった。
ステップ幅を狭めて、あまり体重移動させずに投げなければならないというのは至難の技。
先頭打者、初球から大暴投。
2球目は引っかかりすぎてボール
もう酷い球になってでもストライクを取りに行かしかなかった。
被安打2、1失点でなんとか凌ぎきった。
しかし次の回、さらに雨が強くなり、ボール交換を要求しても常に濡れている状況にて、被安打4で4失点。
正直コールド負けを覚悟した。
でもここで激しく降り続いていた雨が弱まり、そしてマウンドには新しい砂が撒かれた。
これが転機だった。
急に足場が安定して、球が走るようになり、以降は5回1失点7奪三振(自責0)
しかし、条件が良くなったのは相手エースも同じ。そこから全く付け入る隙が無くなってしまった。
終わってみれば降雨の中3-6という僅差の戦い。序盤の失点が痛かった。
雨だからしょうがないとはいえ、もう少しちゃんと準備できていればと思うと、非常に悔しい。
準備の大切さと窮地に追い込まれた時の適応能力の重要性を改めて思い知った一戦であった。