腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

68.クズの本懐

撮りためていたものを一気見したわけだが、

「今の高校生ってこんなドロドロしてるのが普通なの?」

というのが正直な感想。

そのぐらいドロドロしてたし、

タイトル通り、登場人物がほぼ全員「クズ」すぎる。

 

昨日見ていた有川作品はほぼ全員良い人だったし、

全員を好きになれたり応援したくなったりする作品のほうが個人的には好きだ。

だが、人間のエゴというか、悪意といった部分に焦点を当てたこのような作品もたまには見た方が良いのかもしれない。

世間は善人ばかりではないのだから。

 

主人公の最初のセリフが、

「私たちは付き合っている。でも、お互いがお互いの、かけがえのある、恋人」

ということで、代替可能な恋人関係に関して描いた作品。

かなり考えさせられる内容であった。

こんなクズなことを考える人たちがいるんだとわかっただけでも、

この作品を見た価値があったのかもしれない。

ある意味、社会勉強的な。

 

印象に残っているのは、とある登場人物が、

「搾取される側には死んでも回りたくない」

って言っていた部分。

 

これまでの人生、どちらかというと、搾取される方だろうなという自覚がある。

このまま搾取されっぱなしの人生で果たしていいんだろうか。

とはいえ、搾取する側に簡単に回れる気もしないんだが。

 

まあ、搾取されっぱなしの現状を打破しようと頑張ることをしないのは、

それはそれである意味「クズ」だと思うので、

もっと必死に生きていかなきゃなと改めて思わされる作品でした。