腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

510. 特製醤油蕎麦@黒須(神保町):鶏と醤油にこだわった至高の醤油ラーメン!レアチャーシューと胚芽米の香ばしさが食欲をそそる肉飯も最高!

神保町界隈で抜群の人気を誇る黒須さん。

ずっと前から行きたかったのであるが、なかなか行けなかった。

 

というのも、

営業時間が極端に短く、

昼営業は11〜15時

夜営業は18〜20時

 

さらに、夜は月・火・木・金のみ

日曜祝日はお休み。

ということで、毎日残業の僕には全然行く機会無かったわけである。

 

そんな中、木曜日に早めに帰ることのできるイベントが発生したため、

黒須さんに通えることになったのである。

なんという僥倖。

 

場所としては、神保町駅から2~3分と近いのだが、

交差点から裏路地に一本入ったところにあるため少しわかりにくい。

しかし、営業時間となると、ほぼ確実に並んでいるので、

行列が目印となって近くまで行けばすぐにわかるだろう。

古民家風のいでたちのお店で、カウンターだけの10席程度。

これは並ぶのも納得である。

 

メニュー構成は、

・醤油蕎麦

・煮干し蕎麦

・塩蕎麦

・限定

という構成。

 

この日は初めての来店だったので、

まずは基本の醤油ラーメンを注文することにした。

なお、限定も実食済みなので、また後日の紹介とする。 

 

特製醤油蕎麦

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透き通った清湯系スープに鶏油チャーシューネギメンマ味玉という、

非常にシンプルな構成のラーメン。

それでいて、着丼時から非常に洗練されている雰囲気が伝わってくる。

写真からも伝わっているだろうか?

 

もうすでに着丼時から、鶏スープと醤油の香りは凄まじいものがあったが、

スープを口に含んだ瞬間、凝縮された鶏の旨味コク深い醤油がブワッと広がる。

見た目、醤油が濃そうにも見えるのだが、全くそんなことはなく、

鶏油のまろやかさだけが勝っているわけでもなく、

絶妙な良いバランスを保って、口の中を駆けていくのである。

これは美味しい。

 

お店のこだわりを見てみると、

醤油は群馬県産生揚げ醤油など数種類をブレンドしているそう。

おそらくそれが、絶妙な味のバランスの決め手なのだろう。

 

鶏油は吉備黄金鶏というブランド鶏の鶏油に、

香味野菜の香りを移したものとのことであり、こちらも絶品。

 

麺は全粒粉入りストレートタイプ。

小麦の香ばしさが感じられ、非常に滑らかな細麺である。

 

チャーシューは、が2枚ずつ。

いずれも流行りのレアチャーシュー系だが、いずれも非常に上質。

肉の旨味がしっかり味わえるタイプのレアチャーシューである。

時間がたつと、スープで火が入ってしまうので、

早めに食すことを強くお勧めするが、

特製を頼んだ場合には、2枚ずつあるので、

1枚はあえて火を通してから食べるというのもオツかもしれない。

 

味玉はもちろん半熟で、味はそこまで濃くなく、丁度良い。

 

穂先メンマはなかなかの長さと柔らかさを誇る。

鶏油との相性が良く、スープおよび油を馴染ませて食べると、

もう1タイプを麺を食べているかのような錯覚に陥る柔らかさである。

 

ネギは、九条ネギだろうか。

かなり青いのだが、臭みは全くなく、

薬味としての爽やかさだけしっかりと発揮してくれる。

 

いやー、全体として、完成度が高すぎる。

ここまでのレベルの醤油ラーメンは久々に食した気がする。

 

 

肉飯

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先日、マツコの知らない世界でもラーメン屋のミニ丼特集をやっていたが、

こちらの肉飯がなぜ推薦されないかが不思議に感じるくらい、

正直、これまで食べてきたラーメン屋のミニ丼では最高峰の一杯である。

 

クオリティの高いレアチャーシューの細切れが、

これでもかとばかりにご飯の上に乗っているだけでも十分美味しいのだが、

この肉飯のポイントは、その肉の下に敷き詰められたご飯なのである。

こちら、普通の白米ではなく、なんと胚芽米

どちらかというと、白米派の私であったが、

ごま油による味付けも相まって、胚芽米の香ばしさがたまらないのである。

きっと、肉の旨味とそれらの香ばしさの相性がすごく良いのだろう。

これだけ美味しくて、値段はなんと150円

もう、黒須さんに来たら、お腹が減ってなかろうと、肉飯マストである。

常連さんのほとんどが限定麺と肉飯の組み合わせで注文していたのも納得である。

 

ということで、

久しぶりにシンプル醤油ラーメンで感動した一杯であった。

次回は限定麺を紹介したいと思う。