前回に引き続き、九段下の八咫烏さんの限定麺を紹介。
今回は、前回にも増して独創的な一杯である。
生姜焼きがラーメンになるなんて、全く予想もできなかった。
前回の記事はこちら
さて、時期的には2月だっただろうか。
本ブログの記事数が物語るように、
最も好きなメニューは?と聞かれたら、ラーメンを挙げるが、
最も好きなおかずは?と聞かれたら生姜焼きを挙げるくらい、
生姜焼きは好物の中のひとつである。
それもあって、生姜焼きは好きで普段からよく食べているのだが、
八咫烏さんのtwitterにて「生姜焼き」の文字が見えたので、
普通にトッピングとして生姜焼き風のチャーシューでも出すのか、
と思ってよくよく読んでみたらそれは勘違い。
まさかの「ラーメン自体が生姜焼き」だという。
純粋に、これはなんだろう?という興味から、
食べに行ってみることに。
メニュー名は、
完全感覚 Pork Ginger 〜しょうが焼き、お椀 ok rock、茶〜
ということで、
ONE OK ROCKさんの完全感覚Dreamerのオマージュである。
サイドメニューとして、
タルタル和え玉やナムル肉盛りもあったのだが、
前回角煮を食べまくってしまったので、今回はパスすることに。
まず出てきたのがこちら。
食前茶
こちら、生姜の入ったハーブティー(ルイボスとジャスミン)とのこと。
すっきりさっぱりするので、
ラーメン前に口をリセットする意味合いでも良いし、
食べてる途中の味変前に飲むのもいいかもしれない。
お椀 ok rock
生姜焼きなので、和風のお椀なのかなーと思いきや、
今回は意外にもミネストローネ。
具材には、菜の花とホタテが入っており、
濃厚なトマト出汁と具材のバランスが最高。
完全感覚 Pork Ginger
メインの麺が登場。
見た目からして独創的である。
まず、スープはあまりラーメンっぽくない綺麗なベージュ色。
店長さんのブログによると、
大量の新玉葱を飴色に炒めた新玉葱のすりながしスープ
とのことである。
実際、舐めてみると、新玉ねぎの甘さが凄まじい濃度で襲ってくる。
たまねぎの辛みはほとんどなく、めちゃくちゃ美味しい。
そこにカエシとして、醤油をベースに生姜を効かせて、
自家製マヨネーズを入れて麺を和えているという。
いやーこの組み合わせでまぜそばを作ろうとしたのが凄い。
醤油マヨってそもそも美味しいけど、そこに生姜が加わって、
すごく良い味になっている。
そして、極めつけはローストポークである。
これを、麺とスープと一緒に食べることにより、
生姜焼きが完成するのである。
いやこれ、ほんと凄い。
正直、実際に食べてみるまでは信じられなかったが、
完全に生姜焼きを食べている感覚なのである。
まさにタイトル通り、完全感覚Pork gingerである。
そこに、キャベツの水晶文旦のコールスロー。
洋食屋※で出てくる生姜焼きにはキャベツ盛りが添えられているが、
今回はコールスロー。
水晶文旦の酸味が程よく効いていて、
サッパリ感が増すとともに、味変としてもよく機能。
なお、生姜はスープだけでなく、トッピングとしても乗っているので、
足りないなーと思ったら、刻み生姜を絡ませながら食べることもできる。
そして、写真右後ろに隠れている、ミニトーストがまた絶品なのである。
グラタンのようなものが乗っており、
麺が少なくなった後半に、思い出したかのように出現するのだが、
パンがタマネギスープを良く吸った状態で、上に乗るのはグラタン。
そう、完全にオニオングラタンスープなのである。
正直これだけ単品でも注文したいくらい美味しかった。
一回、熱々の状態のものも食べてみたかったなー。
ということで、
ラーメン自体が生姜焼きになっているという、
完全に新感覚の限定メニューであった。
生姜焼きが好きなら普通に生姜焼きを食べればいいじゃないか、
という声も聞こえてきそうであるが、
最も好きなおかずの一つである生姜焼きを、
最も好きなメニューであるラーメンという形で表現してくださったこと、
八咫烏さんには感謝しかない。
※生姜焼きの美味しい洋食屋