腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

493. 鶏白湯SOBAトリュフ仕立て@篝(銀座):まろやかすぎる鶏白湯スープとトリュフの豊潤な香りのコラボレーションがたまらない!

銀座のラーメン屋の代表格といってもいい名店。

ミシュランビブグルマンにも載っているお店である。

第481回(※)で投稿した「風見」さんに行った際は、

実は本来こちらの「」さん目当てであったが、

あまりの大行列のために断念したという経緯がある。

 

その大行列が印象的で、なかなか足が向かなかったわけなのだが、

今回、開店時間の1時間前に銀座で用事が終わるという奇跡が起きたため、

並びに行ってみることにした。

店の前に着いたのは開店の45分前。

それでもさすが人気店、すでにひと組並んでいた。

自分が並んでほどなく後ろに何組も続々と並んでいく。

ただ、驚いたことに、日本人は自分だけ。

ほとんどが中国系の方々である。

これがミシュラン効果なのだろうか?

 

メニューはたくさんあり、

・鶏白湯Soba

・鶏白湯醤油Soba

・鶏白湯Sobaトリュフ仕立て

・鶏Soba

・鶏とポルチーニ茸の醤油つけSoba

という構成だったが、

今回は代表格である鶏白湯そばにトリュフを加えたタイプを選択。

 

なお、こちらはキャッシュレスのお店なので、

現金ではなく電子マネーの準備が必要。

正直全然把握していなくて、suicaへのチャージ金額が足りなかったので、

仕方なくクレジットカードで支払い。

少々抵抗はあったが、実際やってみると意外と楽だったので、

食券機でも電子マネー支払い可能なものが増えるといいなと思う。

 

鶏白湯Sobaトリュフ仕立て 1380円

f:id:kenshinkk:20191223020432j:image

 

薬味皿

f:id:kenshinkk:20191223020411j:image

 

やや黄色みがかった白濁スープに中細のストレート麺。

具は鶏むね肉チャーシューが2枚。

ミニトマトヤングコーンカボチャカイワレ三つ葉

チャーシューの上に黒トリュフのペースト

薬味皿におろし生姜フライドオニオン

という構成。

見た目も鮮やかで、とても高級感がある。

 

まずはスープをひと口。

まるでコーンポタージュのような甘さまろやかさ

本当にこれは鶏白湯ラーメンなのだろうか?と疑ってしまうレベル。

正直、目隠しして食べたらラーメンのスープだと判別できないかもしれない。

そして、口いっぱいに広がる豊潤なトリュフの香り。

特製の白トリュフオイルによるものなのだが、香りの濃度が凄まじい。

 

鶏白湯スープは非常にクリーミーで鶏のクセはほとんど感じない。

どうやってスープを炊いているのかはおそらく企業秘密なのだろう。

店側の説明書きにも「旨味を極限まで引き出した」としか書いていなかった。

唯一、説明書きに書かれていたのは「塩カエシ」。

天然塩、魚介、昆布、椎茸など、スープに合う旨味成分を合わせているとのこと。

スープの炊き方に秘密があるのか、

それともこのカエシの旨味が鶏の臭みを消す方向にはたらいているのか、

とにかくなんでここまで鶏の臭みがないのかは不思議だった。

逆に、鶏臭さが若干ほしいという人には物足りないかもしれない。

 

中細の麺は、やや柔らかめだが、コシもあってもっちりした食感。

スープには合っていると個人的には思うが、硬めが好きな人には合わないかも。


鶏むね肉チャーシューはちょうど良い火の入り具合。

レア過ぎずパサつきもなく美味しく頂けた。

バラエティに富んだ野菜は日替わりのようだが、意外にも鶏白湯と良く合う。

特に美味しかったのはヤングコーン

焼かれているので、その香ばしさとコーン本来の甘さが良いバランスであった。

 

なお、味変も豊富。

薬味皿のおろし生姜フライドオニオンはいずれも好相性。

フライドオニオンは、香ばしさとコクが増すので、

わりと序盤から入れたほうがいいかもしれない。

一方の生姜は、鶏白湯との相性が良いのは言わずもがなであるが、

非常にサッパリするので、後半に卓上の酢とともに入れるのが美味しいと思う。

 

また、チャーシューの上の黒トリュフペーストは、

スープ上の白トリュフオイルがなくなってきて、

トリュフ成分が物足りなくなったなーと感じた頃に、

スープに徐々に溶かして食べるのが、最適なタイミングかと思う。

 

 

ということで、

スープ、麺、具、味変と、どれもが秀逸な一杯であった。

さすが、ミシュランも認める味である。

この大行列も納得だが、さすがに並ぶのがつらいなー。

 

そんなわけで、もし行くなら、並ばない時間帯を狙うしかないな。

そんなことを考えながら、帰路にふとコンビニによってみると、

カップラーメン版が出ているではないか!

ということで、購入して、別日に食べてみた。

f:id:kenshinkk:20200112010135j:image
f:id:kenshinkk:20200112010138j:image

角切りなのでよくわからないが、色んな野菜が入っていて、

再現しようと頑張っている感がすごくわかる。

なお、特製のトリュフ鶏油は後入れである。

 

食べてみると、意外と麺が美味しくてビックリ。

スープも割と再現度高め。

流石にあの濃厚感は出せないのはしょうがないと思うが、

序盤のトリュフの香りや鶏油のまろやかさは見事に再現。

家で食べるということで、常備していたおろし生姜チューブを使って、

生姜を大量に入れることができたのはよかった。

風邪気味だったのもあり、たんまり入れて食べたのであった。

 

いやー、しばらくカップ麺は食べていなかったが、

このクオリティで200円は素晴らしいコスパだと思う。

完全再現とはいかないまでも、かなり雰囲気は再現できていると思う。

長蛇の列に並ぶのが嫌な人は、ひとまずこちらで雰囲気だけ味わってみてもいいかも。

 

ということで、

カップ麺まで含めて、さすがの一杯であった。

次回、行くチャンスがあれば、つけ麺など、別のメニューも試してみたい。

 

※隣のお店、「風見」さんの記事

kenshinkk.hatenablog.com