腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

470. 特製つけ麺@魄瑛(銀座):鶏×しじみ×トリュフオイルの高級感満載かつリーズナブルな一杯!

2018年に銀座にオープンしたこちらのお店。

2018年度TRYのつけ麺ランキング新店部門で3位にランクインしている、

大人のための江戸前つけ麺」というコンセプトのつけ麺を提供するお店である。

 

場所は銀座と東銀座駅の中間くらい。

ビルの2階にあり、エレベーターを降りるとすぐ店内である。

自分が行ったときは並んでいなかったが、行列になったらどうするのだろうか。

 

なお、「烈士洵名※1」や「魚雷※2」などを展開する、

ボンドオブハーツグループのプロデュースということで期待大である。

 

メニューはシンプルに

・ラーメン

・つけ麺

のみ。

 

雑誌には

・銀座プレミアム盛り(オードブル盛り合わせ)

・トリュフ玉子かけご飯

が載っていたのだが、この日は品切れ(材料切れ?)だった模様。

 

雑誌で特集されていたのはつけ麺だったので、今回はそちらをオーダー。

 

特製つけ麺 1200円

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つけ汁

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まずは、つけ汁から。

ひとことで言ってしまえば鶏×しじみのWスープである。

口に入った瞬間のインパクトとしては鶏が強いのだが、

後味はしじみの旨味の方が強く、滋味深い味わいが素晴らしい。

丸鶏をベースに煮込んで鳥の旨味を凝縮したタイプの清湯スープに、

青森県産の赤鶏から取った精油を合わせているそう。

写真は鶏油多めに見えるのだが、実際食べてみるとそこまでオイリーさは感じない。

しじみについては、スープはもちろん別でとっているようだが、

それとは別に、注文を受けてからしじみを沸騰させて貝を開かせて出汁を抽出し、

提供の直前に「追いしじみ」することで、強烈な風味を出しているとのこと。

 

麺&トッピング

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まず麺は、見た目からして表面は非常になめらか。

信州産の厳選した小麦を使っているらしい。

食べてみると、見た目どおりのなめらかさに加えて、意外ともっちりとしている。

小麦というよりは、それとは違う独特な上品な香りがするのだが、

実は、トリュフオイルで香りづけをしているそうで、どうりで上品なわけである。

 

続いてトッピング。

チャーシューとラディッシュの赤が印象的な、非常におしゃれな盛り付けであるが、

まずはだれしも、麺の上に乗っている正体不明の白い物体が気になるかと思う。

 

その正体は

白いもの→江戸前しじみのムース

その上に乗っているもの→白トリュフオイル

である。

しかも、トリュフオイルについては、

銀座の高級トリュフブランドMUCCINI白トリュフオイルであるとのこと。

 

このシジミのムースは濃度が相当高く、

少し混ぜるだけでも一気にシジミの風味が増す。

そのうえ、白トリュフオイルの香りは麺をすするたびに鼻を抜けていき、

独特の風味と旨味とが波状攻撃のように襲い掛かってくる。

それに、鶏スープとの相性も抜群であり、

ムースによって若干クリーミーになったスープもまた美味しい。

↓こんな感じ

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続いて、トリプルチャーシュー。

・和牛ロース

・鴨ロース

・豚肩ロース

という3種なのだが、こういうときに牛が入ってくるのは珍しい気がする。

きちんと丁寧に下処理がなされており、癖の出やすい鴨肉にも全く臭みはなかった。

いずれも旨味が強く出るレアチャーシュータイプで、

しっとり柔らかい。

 

つけ麺後半には、麺にライムを絞って食べるのだが、

柑橘系の風味とコクと甘みが絶妙に絡み合って美味しい。

すだちやレモンとはまた違った美味しさであり、

全体的に洋風だったので、きっとライムが最適だったのだろう。

 

スープ割後

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割スープは鰹と昆布の出汁がメイン。

ムースのクリーミー感が少し残っているのだが、

昆布がメインということで全体的に柔らかくまとまる感じ。

もともとが濃厚という感じではないので、

スープ割り後は淡麗系ラーメンくらいの濃度になる。

出汁の旨味をしっかり感じ取れる濃度なので、

繊細なスープが好きな人にはたまらないのではないだろうか。

このあたりもコンセプト通り「大人向け」という感じである。

 

ということで、

銀座にふさわしい(?)なんとも高級感あふれるつけ麺であった。 

トリュフ玉子かけご飯が食べられなかったのは残念であるが、

次回行った際には、売り切れていないことを期待したい。

 

※1 烈士洵名の記事

kenshinkk.hatenablog.com

 

※2 魚雷の記事

kenshinkk.hatenablog.com