2018年に銀座にオープンしたこちらのお店。
2018年度TRYのつけ麺ランキング新店部門で3位にランクインしている、
「大人のための江戸前つけ麺」というコンセプトのつけ麺を提供するお店である。
場所は銀座と東銀座駅の中間くらい。
ビルの2階にあり、エレベーターを降りるとすぐ店内である。
自分が行ったときは並んでいなかったが、行列になったらどうするのだろうか。
なお、「烈士洵名※1」や「魚雷※2」などを展開する、
ボンドオブハーツグループのプロデュースということで期待大である。
メニューはシンプルに
・ラーメン
・つけ麺
のみ。
雑誌には
・銀座プレミアム盛り(オードブル盛り合わせ)
・トリュフ玉子かけご飯
が載っていたのだが、この日は品切れ(材料切れ?)だった模様。
雑誌で特集されていたのはつけ麺だったので、今回はそちらをオーダー。
特製つけ麺 1200円
つけ汁
まずは、つけ汁から。
ひとことで言ってしまえば鶏×しじみのWスープである。
口に入った瞬間のインパクトとしては鶏が強いのだが、
後味はしじみの旨味の方が強く、滋味深い味わいが素晴らしい。
丸鶏をベースに煮込んで鳥の旨味を凝縮したタイプの清湯スープに、
写真は鶏油多めに見えるのだが、実際食べてみるとそこまでオイリーさは感じない。
しじみについては、スープはもちろん別でとっているようだが、
それとは別に、注文を受けてからしじみを沸騰させて貝を開かせて出汁を抽出し、
提供の直前に「追いしじみ」することで、強烈な風味を出しているとのこと。
麺&トッピング
まず麺は、見た目からして表面は非常になめらか。
信州産の厳選した小麦を使っているらしい。
食べてみると、見た目どおりのなめらかさに加えて、意外ともっちりとしている。
小麦というよりは、それとは違う独特な上品な香りがするのだが、
実は、トリュフオイルで香りづけをしているそうで、どうりで上品なわけである。
続いてトッピング。
チャーシューとラディッシュの赤が印象的な、非常におしゃれな盛り付けであるが、
まずはだれしも、麺の上に乗っている正体不明の白い物体が気になるかと思う。
その正体は
その上に乗っているもの→白トリュフオイル
である。
しかも、トリュフオイルについては、
銀座の高級トリュフブランドMUCCINIの白トリュフオイルであるとのこと。
このシジミのムースは濃度が相当高く、
少し混ぜるだけでも一気にシジミの風味が増す。
そのうえ、白トリュフオイルの香りは麺をすするたびに鼻を抜けていき、
独特の風味と旨味とが波状攻撃のように襲い掛かってくる。
それに、鶏スープとの相性も抜群であり、
ムースによって若干クリーミーになったスープもまた美味しい。
↓こんな感じ
続いて、トリプルチャーシュー。
・和牛ロース
・鴨ロース
・豚肩ロース
という3種なのだが、こういうときに牛が入ってくるのは珍しい気がする。
きちんと丁寧に下処理がなされており、癖の出やすい鴨肉にも全く臭みはなかった。
いずれも旨味が強く出るレアチャーシュータイプで、
しっとり柔らかい。
つけ麺後半には、麺にライムを絞って食べるのだが、
柑橘系の風味とコクと甘みが絶妙に絡み合って美味しい。
すだちやレモンとはまた違った美味しさであり、
全体的に洋風だったので、きっとライムが最適だったのだろう。
スープ割後
割スープは鰹と昆布の出汁がメイン。
ムースのクリーミー感が少し残っているのだが、
昆布がメインということで全体的に柔らかくまとまる感じ。
もともとが濃厚という感じではないので、
スープ割り後は淡麗系ラーメンくらいの濃度になる。
出汁の旨味をしっかり感じ取れる濃度なので、
繊細なスープが好きな人にはたまらないのではないだろうか。
このあたりもコンセプト通り「大人向け」という感じである。
ということで、
銀座にふさわしい(?)なんとも高級感あふれるつけ麺であった。
トリュフ玉子かけご飯が食べられなかったのは残念であるが、
次回行った際には、売り切れていないことを期待したい。
※1 烈士洵名の記事
※2 魚雷の記事