腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

421. 特製塩煮干しそば@陽はまたのぼる(綾瀬):師匠ゆずりの絶品塩煮干し!豪華絢爛なトッピングにも注目!

令和1発目の記事はラーメンに限る。

 

ということで、ようやく行けた綾瀬の人気店を紹介する。

 

綾瀬駅から徒歩10分弱。

やや都心からはアクセスしずらい位置にあるのだが、

住宅街のなかにポツンと行列の出来ている店が存在する。

 

それが今回訪問した「陽はまたのぼる」さんである。

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実はこのお店、入谷にある「麺処 晴」さんで修業された方がオープンしたお店ということで、雑誌にもよく紹介されている。

TRYの煮干し部門ランキングで表彰されたこともあるらしい。

 

なお、「麺処 晴」さんは近所にあり、当ブログでも何度か紹介させていただいた。

※麵処 晴さんの記事(この記事から4回連続)

kenshinkk.hatenablog.com

 

いつの間にか「陽はまたのぼる」さんの食べログ評価が本家「晴」を超えてぐんぐん上昇し、いつの間にか3.8超え。

どんだけすごいんだと思って、今回行ってみることにしたのだが、

やはり、食べログ3.8の評価は伊達ではなかった。

 

綾瀬と言えば、「月曜から夜更かし」にて治安が良くないことがネタになっている町であるが、昼間に訪れる分には案外普通の住宅街という感じである。

自分は草野球で東綾瀬公園をたまに使うので、駅自体は良く使っていた。

そのため、何度かご飯屋さんも検索したことがあり、美味しいラーメン屋が存在していることは知ってはいたのだが、

野球帰りの疲れた体で行列に長時間並ぶわけにはいかず、いつも諦めてしまっていた。

 

その点、今回はしっかり休みで時間がある日に訪問。

行列を回避するために11時代に訪れたのだが、すでに10人ほど並んでいた。

さすがは食べログ3.8だなあと思いつつ並び始めると、すぐに食券を買うように店員さんに促される。

 

メニューは

・煮干し中華そば

・塩煮干しそば

・濃厚そば

ということで、「晴」さんとよく似た構成。

日によって「濃厚そば」があったりなかったりするのも同じ模様。

 

今回は「晴」さんでも一番好きな「塩」を選択し、

また、一番人気の「特製」を選択することにした。

 

特製塩煮干しそば 1100円

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見た目が非常に綺麗。

ラーメンには珍しい穂紫蘇が乗っていて色鮮やかである。

 

まずはスープをひとくち。

透き通ったスープからはとてもイメージできないほどの煮干しの強烈な旨味がまず押し寄せる。でも「ガツン」というインパクト系ではなく「じわじわ」系。

7種類の煮干しをブレンドさせたスープとのことで「晴」さんを彷彿とさせる煮干し好きにはたまらないスープである。

その後、これだけ強烈な煮干し感あると、苦みというかえぐみ的なものが来るかなーと予想されるのだが、それらが全く来ずスッと消えていく。

その秘密が、スープ表面に浮かんでいるシソ煮干し油。

この店完全にオリジナルの逸品らしく、煮干し系を食べているとは思えないほどの後味スッキリ感を演出している。

味や旨味は濃いはずなのに、全くしつこくないという極上スープ。これは凄い。

 

そして、そのスープに合わせるは、アルデンテのストレート細麺。

味濃い目の煮干しスープなので縮れさせなくても味がしみ込み丁度良くなるのだろう。

相性抜群である。

 

トッピングは特製なので、豪華絢爛。

・たまねぎ

粗めのみじん切りになっており、シャキシャキのフレッシュな食感がすばらしい。

それに若干の辛味成分となっていて、煮干しスープともよく合うのだ。

「煮干し×たまねぎ」はテッパン。

 

・レアチャーシュー(2枚、おそらくノーマルは1枚)

特製なので、2枚付いていた。「晴」さんに負けず劣らず美味しい。

低温調理で若干スモーキーな感じなのだが、しっかり味もついていて生ハムのよう。

麵やスープともよく合い、もう一枚欲しくなる美味しさ。

 

・煮豚(おそらく特製のみ)

これが最大のヒット。このタイプのチャーシューは「晴」さんには無かった気がする。

ホロホロにとろける煮豚で、かなりの分厚さを誇っている。2~3cmはあった。

箸で簡単にほどけるので、小さく切って少しずつ麺に絡めながら、上述の玉ねぎとも絡めながら食べるのがもうたまらない。

この煮豚をぜひ食べてほしいので、初回訪問時はぜひ「特製」にすることをおススメする。

 

・味玉(おそらく特製のみ)

こちらも綺麗に半熟となっており、普通に美味しい。

味はそんなに濃くなかったが煮干しの塩気があるので、スープと一緒に食べるとちょうど良い感じ。

 

・穂紫蘇

ラーメンに乗っているのは初めて見た。

普段は刺身等でよく見るが、ラーメンスープと一緒に食べるのは初めて。

味はまあ紫蘇なので、若干の強めの薬味感はあるが、濃いめの煮干し味のアクセントとしては合っていると思う。

花の部分は葉っぱの紫蘇の部分よりも爽やかでクセが少ないが、単体で食べてもそこまで美味しくはないと思うので、チャーシューや麺と一緒に食べるとよいかもしれない。

 

・小松菜

優秀な箸休め。しっかりスープとなじんでいて美味しい。

 

・海苔

個人的にはスープに溶かさずに味わった方が良いと思う。

煮豚と麺によく合う。

 

ここまでひとつひとつの要素を紹介してきたが、

とにかく全部を合わせた時の一体感というか完成度がとにかく凄まじい。

とくに、両チャーシューと麺と玉ねぎを一緒にかきこんだときの多幸感は半端ではない。

 

「晴」さんと同様、和え玉もあるのだが、

この日はそこまで胃袋に余裕がなく、スープを全部飲みたかったため注文を断念。

次回は和え玉にも挑戦したい。

 

ということで、

食べログ評価が3.8を超えてくるのも納得の美味しさであった。

醤油味や濃厚そばが「晴」さんとどう違うのか、非常に楽しみである。