腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

344. 潮らーめん@MENSHO(護国寺):流石のTRY1位!上がりきったハードルを余裕で飛び越えてきた一杯!

TRY(Tokyo Ramen of the Year)1位の塩ラーメンを食べに護国寺へ。

前回、今年の冬に訪問した時は、

残念ながら材料切れでこの「潮ラーメン」は販売中止だった。

その時の記事がこちら。

kenshinkk.hatenablog.com

kenshinkk.hatenablog.com

 

つけ麺も醤油ラーメンも非常に上品で質が高く、何か賞を取っていてもおかしくないレベルだと個人的には感じた。

 

前回美味しかったのもあって、ハードルはこの上ないほど上がっていたが、

それを軽々しく越えてきたのが今回の「潮ラーメン」。

 

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潮ラーメン 1000円

 

なぜ「潮」 と書くのかというと、スープに使っている具材がすべて海の素材だけで統一されているからだそう。

鯛やホタテなどがメインで、そこにカツオや昆布の出汁を合わせているらしい。

そこに厳選された数種類の塩から作った塩だれを合わせることで極上のスープとなっている。

麺は、岩手県産ユキチカラの玄麦がベースで、

店内の石臼で挽いている挽きたて小麦粉で打った麺が使われている。

つけ麺の時もかなり特殊な麺であったが、今回もかなり特殊。

細麺ではあるのだが、若干あらびきの粒も混じっているため、挽きたての小麦の風味も感じる。

麺だけでも美味いところに極上のスープを合わせているのだからまずいわけがない。 

 

写真の上の方に見えるのが、炭化したネギを粉状にしてまとわせたホタテ。

ホタテ自体が美味しいのはもちろんのこと、ネギの焦げ目の香ばしさがたまらない。

チャーシューとしては、昆布〆してタタキにした朝引き大山鶏。

ミディアムレア状態なので、非常に柔らかい。

昆布〆なので薄味で繊細なスープを邪魔しないが、単品で食べても十分に美味しいというバランスの良さ。

もちろん、麺と一緒に食べても美味しい。

ただ、あまり長い時間スープにつけていると火が通ってどんどん硬くなってきてしまうので、序盤に食べるのがおすすめ。

 

マグロと浅葱のワンタンのクオリティも尋常ではない。

マグロは脂が良く乗っていて、肉と間違えかねないジューシーさ。

ワンタン自体は好んで食べないが、これなら追加注文したいと思わされる。

たっぷり2切れ乗っているのもうれしい。

 

丼の端に乗っている黄色いものはカラスミで、途中から味を変えられるようにということで乗っている。

カラスミ自体はそこまで味が濃いわけではないが、物凄く麺と合う。

ラーメンにカラスミが合うなんてイメージは全くなかったが、よく考えてみたら、スパゲティにはカラスミやタラコを昔から入れていたわけで、魚卵と小麦粉麺の相性自体はもともと抜群だったのだ。 

カラスミに対するイメージがだいぶ変わったので、今度はイタリアン等でも積極的に注文してみたい。

そんなことを考えていたら、あっという間にスープがなくなってしまった。

もちろん完飲である。

 

さて、この日はもう一品注文していたので、そちらも紹介したい。 

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鴨ごはん 350円

 

最初、鴨が手前の1枚だけに見えて「あれ?」と思ったが杞憂だった。

ご飯の中にちゃんと刻み鴨肉が大量に入っていた。

 

手前の鴨のローストが美味しいのはもちろんのこと、頂上の卵黄を崩していって下のご飯と混ぜていって食べるのが何より美味しい。

そして鴨といったらネギ。ちゃんと焦げ目もつけてくれていて素晴らしい。

気になるスポイトに入っているのは「柚子果汁」。

これがもう混ぜご飯との相性が最高。

すだちやレモンが添えられていることが多い中、「柚子」をそれもスポイトで提供するというあたりのこだわりようが凄い。

きっと風味が落ちやすいからという理由でこの形の提供なのであろう。

 

ということで、

実はこの日は草野球の試合で大敗して落ち込んでいたのだが、

念願のラーメンを食べることができて、

だいぶ精神的には満足した状態で帰路につくことができた。

やはり、美味しいものを食べることが何より精神安定剤になっている。

これからも体を壊さない範囲で美味しい麺を探し求めていきたい。