今更紹介する必要もないほどの有名店なのだが、
せっかく本場の店舗で食べてみたので、記事にしてみる。
昨年に札幌出張した際にはジンギスカンを食べ損ねていたので、
実は念願叶っての来店であった。
なお、この日は急遽の日帰り出張であり、
朝早くから飛行機に乗って札幌に来ていたので、店に着いた時点で疲労困憊。
空腹に耐えきれず、迷わず人気ナンバーワンのラムリブロースを選択した。
肉180gの他に、ごはん、味噌汁、サラダ、お新香がついてくる。
これでたしか3000円程度。
実はジンギスカン鍋を使うのは初めてだったので、少し感動しつつ焼き始める。
(※店員さんが焼いてくれる)
周りに野菜を配置して、中央の鍋が少し高くなっているところに肉を置く。
これにより、余分な脂が外側に落ちていき、外側の野菜に染み込んでいくという仕組みである。
余分な脂が落ちた肉は旨味だけをしっかり残しており、適度な脂もあって抜群に美味い。
これまで食べてきた安物のジンギスカンとは完全に別格であった。
なお、肉とともに出てくる秘伝のタレは、店で生肉を漬け込んでいたタレそのものらしく、「つけだれにはできません」と貼り紙がしてある。
もともとしっかり肉に味がしみ込んでいるので、普通の味覚の持ち主であれば、つけだれしようとは思う間もなく、そのままで充分美味しく食べることができる。
なぜ新しいタレを出してくれないのかは疑問だが、生肉を漬け込んだタレの方がエキス等が溶け出ていてきっと美味しいのだろう。
周りの野菜はそのタレでグツグツ煮込む。
脂とタレを吸って柔らかくなってきたら食べ頃である。
特にもやしが絶品なのだが、程よいタイミングで野菜を全て回収してしまうことをオススメする。
回収するのを忘れてそのままにしておくと、煮詰まって濃くなったタレを吸いまくった挙句、しょっぱすぎて食べられないほどになったもやしが出来上がってしまうので、注意が必要。←今回はミスして一部そうなってしまった。
なお、ジンギスカンを食べにいく際には、食べ終わった後に手が羊臭くなることは覚悟しなければならない。
店側から荷物や上着用のカバーは渡されるが、食べている最中の利き手については防ぎようがない。
帰りの飛行機で隣の人に「あ、こいつジンギスカン食ってきたな。」と確実に思われたことであろう。
ということで、実際にお店で食べるジンギスカンは、やはり格別であった。
東京でも最近は本格的な店も増えているが、食べたことの無い人はぜひ一度は試してみてはいかがだろうか。
無事に食べ終わって支払いを終えると、時刻は20:20であった。
「フライトの時間までまだ1時間あるし、のんびりお土産を買おうかな」
とお土産屋に入っていった矢先、信じられない光景が目に飛び込んできた。
あろうことか、そこらじゅうのお土産屋が一斉に店じまいの準備を始めたのである。
店員に聞いてみると、どの店も閉店時間は20:30らしい。
「あと10分あるじゃん!」
とツッコミたくなったが、
20:30きっかりに完全に業務を終了するのが北海道流なのだろう。
働き方改革もいいとこである。
とにかく必死で店の人に頭を下げて、陳列棚を見せてもらい、どんどん買いまくる。
選んでる時間はないので、定番モノからとにかく買いまくる。
・マルセイバターサンド
・白い恋人
・カニフレーク・・・etc
疲れてはいたが、頭をフル回転させ、優柔不断な自分に鞭を打って、素早く決断した。
そして、明らかにイライラしている定員をよそに、
残された10分をフルに使って買うべきものをすべて買い切った。
危うく失敗しかけたお土産の購入という任務であったが、
なんとか無事に完遂することができた。
あと10分遅れていたら、完遂はおろか、成果が0になっていたかもしれない。
ギリギリのところで困難を乗り越えた達成感に浸りながら、私は保安検査場を抜けた。
ひと息ついて荷物を受け取り、搭乗口を目指そうとあたりを見まわした。
そこには、まだ平然と営業を続けているお土産屋があった。