こちらのお店の紹介も今回で一旦最終回。
振り返ってみると、
第1回(魚編)
第2回(肉&サイドメニュー編)
そして、今回はいよいよ〆編である。
まず頼んだのはこちらの2品。
棒鯖寿司(ハーフ)と土佐巻き寿司(ハーフ)
初回訪問時に頼んだメニュー。
清水サバが有名ということで、鯖寿司は最初から頼みたいと思っていたのだが、
もう一方の土佐巻き寿司も美味しそうだということで、急遽ハーフ&ハーフに。
棒鯖寿司は、肉厚で脂の良く乗った清水サバが使われている。
表面が炙られているため、香ばしさもプラスされているのが普通のサバ寿司とは違うところ。
なお、この炙りも藁焼きらしく、このような一手間が非常に嬉しい。
土佐巻き寿司は、鰹の藁焼き、ネギ、ニンニクの入った巻き寿司。
第1回でも紹介した、「ばんのうタレ」が非常によく合う一品である。
しかしながら、こちらの店に来て、鰹の藁焼きを食べない人はほとんどいないと思われるため、味がかぶってしまうのは否めない。
逆に、〆の段階に至っても「鰹が足りなかった」という場合に注文するべき一品なのかもしれない。
魚飯(いおめし)
個人的に最もおススメしたい〆の逸品がこちら。
初回の訪問ではなんと読むかさえ分からず、頼む気にはならなかったが、実際食べてみると〆には最適で、他に類をみないことを考慮すると、サバ寿司よりもこちらを推したい。
言ってしまえばシンプルな「サバの混ぜこみご飯」なのであるが、ほのかな塩気が非常に優しい味となっており、後述の味噌汁と一緒に食べると、これ以上ない締めくくりとなる。
非常に素朴な味ながら、サバの旨みがじわっと感じられ、温かい状態よりもちょっと冷ました方が味が馴染んで美味しいかもしれない。
もし余裕があれば、お通しで出てくる削りたての鰹節をこの段階まで取っておいて、上に振りかけて食べると、宗田節とサバの奏でる旨味のハーモニーを楽しむことができる。
宗田節みそ汁
150円でこのクオリティの味噌汁は正直安すぎる。
飲んだ後に食べたからなのかもしれないが、体に染み渡るとはまさにこのこと。
鰹出汁がたくさん入っているので旨味の量が凄まじく、丼ものチェーン店などの安い味噌汁に慣れていた舌にとっては、まさに歓喜でしかなかった。
前述の魚飯との相性が抜群なので、ぜひセットで食べて頂きたい一品である。
他の〆メニューとしては、以下のようなものがある。
・究極卵かけごはん
・鰹茶漬け
・鯛茶漬け
・宗田そば
いずれも写真は撮れていないのだが、これらの中では、宗田そばが秀逸。
宗田節が練りこまれた麺と宗田節を使ったつゆが格別で、宗田節の旨味を最大限に味わうことができる。
もちろんそのままでも美味しいのだが、お通しの鰹節をここまで取っておいて、追い鰹によりさらに香りをプラスするのもひとつの手である。
ここまでくると宗田節(鰹節)の過剰摂取のような気がしなくもないが、
鰹節は低カロリー、高たんぱく、低脂肪、アミノ酸、ビタミンやミネラルも豊富と、栄養面でも素晴らしく、
気になる塩分も、100g中にわずか0.3gしか入っていないので、気にせずたくさん食べても全く問題がないらしい。
3回にわたって紹介してきたこちらのお店だが、
行くたびに人気がどんどん高まっており、混雑で席が取れないことが多くなってきている。
オープンしたての頃は、実は紹介するのをためらっていたのだが、今となっては事前予約が必須となってしまった感があるので、諦めて記事を書いてしまったという次第である。
ということで、宗田節の旨味に溺れてみたい人はぜひ。