自分でもまさかなのだが、前回記事※のつけ麺と同日の訪問である。
この日はたまたま昼頃に護国寺駅に近いグランドで野球の試合があったため、昼ご飯としてここのつけ麺を食した。
野球の試合が終わって、夕方。
友人と何を食べるかという話になったときに、護国寺でいろいろ探したのだが、
美味しそうな店がたまたまここ以外になく、醤油ラーメンも食べたかったので、思い切って連チャンしてみた。
正直、発病後初のラーメン連チャンなので多少恐怖はあったが、ここのラーメンなら無化調だし、体に優しいはずだという謎の安心感があり、暖簾をくぐってしまった。
醤油ラーメン 900円
非常に透き通った綺麗なスープである。
そこに乗るレアチャーシューも赤が鮮やかで綺麗であり、他の具の盛り付け方も非常に美しい。
まずスープを一口すすると、鶏の良い風味がブワッと押し寄せる。この時点で、これは900円も納得だという気持ちにさせてくれる。
このスープは旨味の強い「親鳥」をベースに作られているらしく、これだけ透き通ったスープでありながら、鳥の旨味が強かったことにも納得である。
旨味が強いという意味合いもそうだが、サスティナブルという観点からも、親鳥を使う事を決めたらしい。
親鳥というのは採卵用に飼われている生後750日以上の鶏のこと。食肉用の若鳥のほうが肉質が柔らかいため人気だが、親鳥は食肉用としては硬いため捨てられてしまうことも多いという。なのでスープを取るには適した食材なのかもしれない。
また、そこに合わせる醤油も、こだわりが凄まじい。まず、醤油自体が自家製で、1年以上自家熟成させているらしい。
ラーメン屋で醤油から作っているところなんて他に聞いたことがない。
そして、その醤油を作る過程で出てきた醪(もろみ)と胡椒を混ぜ合わせたものが、チャーシューの上に乗っている。食べている途中でスープに溶かすことで、より醤油が際立つようになる。
麺はストレート中細麺。
こちらも挽きたての小麦を使っているようだが、つけ麺のように粒子が残る感じではなくて、表面滑らかでツルツルの喉越し。
やや細麺パスタっぽい印象。
また、上でさらっとチャーシューといってしまったが、実はこのチャーシューが凄まじい。
まず豚は三重県の松阪豚である。
松阪牛が有名だが、近年は豚も有名らしい。とにかくブランド豚である。
それを写真のように赤さが際立つレアチャーシューにするには、一体どんな工夫がなされているのだろうか。
1枚1枚盛り付けられていく様をみていたときからもう美味しいことは確信していた。
実際食べてみると、その旨味は牛肉に匹敵するほど強く、脂(サシ)も程よく乗っていてとにかく甘い。
欲を言えばチャーシューは追加注文したかったレベルの美味しさであった。
他の具について書くと長くなるため割愛するが、もちろんスープや麺に抜群に合う。
ということで、醤油もクオリティが非常に高い一杯であった。
次に訪れる時は、今度こそ塩ラーメンが食べられる事を祈りたい。
※前回記事