ここまで繊細なラーメン店が他にあるだろうか。
今回訪れたのは、メンショーグループの総本店。
※春日にある姉妹店の記事は文末に記載
店構えからしてとてつもなくオシャレ。
器にはデザイナーとのコラボ作品のオリジナルどんぶりを使用するなど、
細部にまでこだわっている。
とくに驚いたのが照明で、ラーメンを食べることに集中できるように、空間に明暗をつけており、それでいて、カウンター上の照明は写真撮影を考慮して1000ルクス以上を維持するなど、とてつもないこだわりようである。
この店は塩ラーメンでTRY1位をとった店なのだが、残念ながら今回は材料切れで塩ラーメンが無かったので、つけ麺を注文。
挽きたて小麦つけ麺 1000円
まず、店員さんから食べ方のレクチャーを受ける。
温泉水と塩につけて食べ、小麦の味と香りを楽しみ、その後スープに着けて食べる。途中ですだちを麺に絞って食べる。というのが一連の流れらしい。
その通り、最初は温泉水と塩でいただく。
たしかに、麺の味が良くわかる。
小麦粉の違いによる味の違いまでは正直わからないが、岩手のユキチカラという玄麦と北海道産の春よ恋という小麦のブレンドだそうで、それぞれ生産者限定の貴重な小麦であるとのこと。
店内の製麺室で石臼によって挽かれたばかりの小麦粉で作られただけあって、
香りも強いし、粒も荒々しい。
程よい歯ごたえもありつつ、少しだけ感じる塩気がいい具合である。
そして、次に、鴨白湯スープでいただく。
程よい濃さ。そして、旨味が強い。
メンショーグループということもあって、春日にあるメンショートーキョーの羊白湯スープと粘度や濃さなどは若干似ている。
羊の香りが鴨の香りに置き換わった感じ。
とにかく、ものすごく上品で、塩気も少なく、全体的にまろやかで柔らかい印象。
このスープは豚や鶏などの他の肉や骨は一切使わずに、岩手産の鴨と野菜だけでダシをとっているという。
具としては、メインで乗っている鴨のレアチャーシューがとにかく絶品。
柔らかくて旨味が凝縮されている。
こちらもスープと同じ岩手鴨を使用しており、皮面を焦がしたのちに低温でじっくりと火を通しているとのこと。
同じく付け合わせのケールも濃厚スープにつけて食べると美味しく、ちょっとした味変になるので飽きずに食べられる。
そして終盤では、すだちを麺に絞って食べるという、例のつじ田スタイル。
これがもちろん美味しい。スープが濃いめなのでさっぱりする。
やはり、最初から最後まで濃厚というのは飽きてしまうので、このように後から薬味や酸味をいれてさっぱりさせながら食べ進めていくというスタイルは個人的に大好きである。考案した人に感謝したい。
そして、最後はスープ割で薄めつつ、鴨の美味しさを存分に味わって終了。
次回はぜひTRYで第1位を獲得した塩ラーメンを食べてみたい・・・と思っていたのだが、いろいろあって先に醤油ラーメンを食べたので、次回はそちらの記事にしようと思う。(現時点で塩ラーメンにはありつけていない)
※冒頭で紹介したメンショーグループの別店舗の記事はこちら。