2016年の冬に食した一杯。
銀鱈を食べに来たのだが、
期間限定でしかも「味噌」ときたらもう頼むしかなかった。
味噌ラーメン・江戸甘味噌銀鮭絞り 900円
いつもどおり「絞り」が入った美味しそうな独特ネーミング。
その名の通り、鮭が大量に絞られた濃厚スープは、まるで鮭のポタージュのよう。
最初の一口から鮭の濃厚な味と香りとが炸裂。
鮭好きの人でないと絶対に無理な鮭濃度である。
そこに味噌のコクが入って素晴らしいバランス。
鮭に塩分があるので、普通の味噌でなくて甘味噌が使われているのも納得。
最初、鮭と味噌ラーメンは本当に合うのかという疑問があったが、
よくよく考えたら、鮭の西京味噌漬けは定番で美味しいうえ、
石狩鍋は鮭に味噌スープが一般的なので、実は昔からよくある組み合わせだったのだ。
ただ、ラーメンであることを除いては。
なので今回、ラーメン×鮭という組み合わせの美味しさに気付けたのは良かった。
また、濃厚スープの合間に食べる付け合わせの「春菊」が
絶妙なアクセントとなっている。
春菊は癖があるので単独ではそこまで美味しく感じないが、
濃厚スープと合わせると不思議と急に存在感を増す不思議な野菜である。
チャーシューは銀鱈絞りと同じくジューシーな鶏モモ。
濃厚スープに負けないインパクトがあって食べごたえは十分。
他は、いつもどおりの三角形のメンマ。
ということで、銀鱈絞りもそうであったが、
ここでしか食べられないまさにオンリーワンの味であった。
今年の冬はタイミングが悪く、ありつけなかったのがショック。
なお、食べログによると、
年に1度くらいは「江戸甘味噌」が外れて
「焼き鮭絞り」となって登場しているらしく、
この江戸甘味噌バージョンはもう食べられないかもしれない。
ひとまず、来年は食べられるように
お店の公式ツイッターはこまめにチェックしようと思う。