仕事が遅くまであった日は、夕食の場所に困る。
上野近辺は、もちろん遅くまでやってる定食屋もあるし、ラーメン屋もあるのだが、
そろそろ行き尽くしてきてしまった感がある。
まあ、1人で入りづらい店や居酒屋などまで含めれば、まだまだたくさんあるのだが、
食事処と言う意味では、行っていないところは少なくなってきてしまった。
そんな中、そういえば食事処としても使える店があったのを思い出した。
そう、サイゼリアである。
もちろん学生時代は友人たちとかなりの頻度で行っていた。
行った時は決まってコスパ最強の「マグナム」ワイン。1080円で1.5リットル。
それでも「夜ご飯」をガッツリ食べる店としては使ったことが無く、
もうここ3〜4年入っていなかったのもあったので、試しにと言う意味合いも込めて入ってみたのである。
人生初のひとりサイゼリア。
団体客が多いかと思いきや、同族もそれなりに多かった。
まあ彼らはドリンクバーで長時間粘る族だったのかもしれないが。
そして、頼んだのはこれらの品々。
・アマトリチャーナ 499円
・ミラノ風ドリア 299円
・若鶏のグリル 499円
・グラスワイン赤 100円
これだけ頼んで約1400円という驚愕の安さ。
正直、調子に乗って頼みすぎた感があり、食べた後は苦しいレベルの量だった。
空腹に耐えきれずにアマトリチャーナは食べ始めてしまっているが、食べる前の写真はこちら。
アマトリチャーナというとトマトソースで玉ねぎとベーコンというイメージだったが、ここのはトマト自体は2切れほどはいっているものの、トマトソースではない。
どうもよく調べてみると、「ペコリーノ・ロマーノ」と呼ばれる羊のチーズと、パンチェッタが使われているパスタというのが元だったらしく、必ずしもトマトソースでなければならないわけではないらしい。
ということでここのアマトリチャーナは原形に近いアマトリチャーナということになる。
サイゼリアのパスタもいろいろ食べてきた方だが、シンプルながらかなり上位に入る味だと個人的には思っていて、「追いオリーブ」するとなお良い味になる。
そして定番のこちら
なんだかいつもより焦げているが、ミラノ風ドリアである。
まず299円という信じられない安さを実現しているのが凄い。
一体どこでコストダウンしているのだろうか。
メニュー表には、コクがあるのにキレが良い後味スッキリなホワイトソースと書かれている。
確かにその通り、濃厚でいながらもしつこくないソースであり、最後まで飽きがこない味になっている。
これが30年前からの人気No.1メニューの底力というところか。
そしてもう一品がこちら。
若鶏のグリル
完全に頼みすぎちゃったやーつ。
でも、499円でこれなら大満足である。
鳥はしっかりジューシーで、それなりの大きさもある。
上に乗っている野菜ソースがなかなかクセになる味。細かくみじん切りされたタマネギとニンニクが良い具合で、そこに醤油ベースのガルムソースをかけると肉の味を引き出す名脇役となる。
ちなみにこのソースも30年前の創業時から変わらない味らしい。
そう考えると創業者凄いなと思う。
ということで、久しぶりのサイゼリアでひとり宴会をしてしまった。
これだけ食べて飲んでこの値段というのは、満足度が高い。
周りがうるさくない席さえ確保できれば、たまには悪くないと思う。
新メニューがでたらまた行ってみようかな。