「熱中症に気をつけましょう」
34度の炎天下で野球をした土曜日の天気予報において、口酸っぱく言われていた忠告である。
もちろん、気をつけてプレーをしていた。
こまめに水分も摂って、計1.5リットル飲んでいたし、帽子もちゃんとかぶっていた。
試合後にも疲労感はあったが、体調に問題はなし。
ここで「乗り切った」と過信してしまったのが今回の敗因だった。
翌朝。
思い返せばこの時から異変が始まっていた。
全身汗だくでなんとなく身体が重い。
それでも、いつもの筋肉痛のせいだろうと思い、昼メシや整骨院など、もともと予定していた外出をしてしまった。
外出中に日光を浴びた時間は合計30分程度だったが、おそらくこれが発症の引き金。
夕食の時間になると、遂に症状として現れ始めた。
まずは、急激な頭痛。
それも、グラっとする程の強烈なタイプ。
なんとか夕飯をかきこみ、ロキソニンに手を伸ばす。
禁忌の薬だが、そうは言ってられない。
迷わず飲み干し、祈る思いでベッドに横たわり、痛みが治まるのを待つ。
1時間たってもなかなか治らない。
それどころか意識が朦朧としてきて、吐き気すら出てきた。
ロキソニンがここまで効かないのはさすがにおかしい。
ここにきて、熱中症及び脱水症状を疑い始めた。
グーグルで「熱中症 あとからくる」検索。
まさにそれであった。
意識が朦朧としている中、偶然買ってあったポカリ(大)をすぐさま1リットル程飲み干す。
そして、冷凍庫から保冷剤を取り出し、氷枕を首元や脇の下などに設置。
この判断と対処が功を奏した。
様々な症状は徐々に収まり、日付が変わる頃には、なんとか眠りにつくことができていた。
振り返ってみると、
体調がおかしいと気付いてから意識朦朧状態となるまでは、たったの1時間程度。
症状の進行が非常に速く、熱中症の恐ろしさを痛感した。
もしポカリを買っていなかったら、もし保冷剤を切らしていたら、と思うとゾッとする。
おそらく、土曜日の日中に体内に蓄積された熱が、寝てる間にうまく発散されず、
その状態のまま日曜日も出かけてしまったために、しきい値を超えて発症に至ったのではないかと考えられる。
今回の教訓:熱は蓄積する。暑さのピークを越えても油断しない。