腸壁を削って美味い物を食す

潰瘍性大腸炎持ちの筆者が、病状が悪化してでも食べたいと思う逸品(主に麺類)を思いつくままに紹介するブログです。

131. 出オチ(前編)

先週はプレゼンだらけの1週間だった。

中国出張の報告と、

入社以来3年間の業務報告。

前者は単に情報共有。

後者は同期が全員発表して、審査されて順位も付けられる。

休日返上で資料作りや発表練習などを行い、

ひたすら準備に明け暮れていた。

 

まずは、水曜日の中国の出張報告会。

一緒に行った4人が、それぞれ自分の部門に関連する発表を順番に行うという形でひとり20分。自分は2番目だった。

発表内容は似通ってしまうため、後半になればなるほどきつい発表になる。

きついのは聞く方も同じで、似たような発表を4つ連続80分まともに聞いてたら、まず飽きてしまうし、きっと寝てしまうだろう。

そう思いながら、一人目の発表を聞いていると、

さっそく眠そうにしている人がチラホラ。

 

そんな中、ふと、ひらめいてしまった。

「冒頭にひとネタ入れよう」

それは賭けだった。

ここでボケたら間違いなく発表に注目してもらえる。

この沈滞した空気を変えられる。

でも、開発部のトップもいる中、あまりボケすぎるのもどうか。

そんな葛藤もあったが、

このまま、まじめすぎる発表をして記憶に残らないよりは、

多少滑ってでも、記憶に残った方がいいや。

そんな思いの方が勝ってしまった。

 

自分の番がやってくる。

普段あまりボケないこともあり、これまでにない感じたことの無い緊張。

聴衆の誰もが「それでは中国出張の報告をいたします」というセリフを待っている中、

意を決して言い放った。

 

 

「それでは3年間の業務報告をいたします」

 

 

それは、翌々日に控えた「業務報告会」の冒頭で全員が言うセリフであった。

 

静寂が包む。

 

想定では、ここで誰かが気づいて笑いが起こるはずだった。

1秒が死ぬほど長く感じ、冷や汗がジワリと出るのを感じた。

そして静寂に耐え切れず、慌てて付け加えた。

 

「あ、間違えました」

 

その瞬間、一部で沸き起こる笑い声。

 

「おいおい、練習しすぎなんじゃないの?」

すかさず入るツッコミ。

そのツッコミにより再度沸き起こる爆笑。

今度は会場全体であった。

 

スベらなかったという安堵感とともに、会場の雰囲気を明るくすることができたという結果に、心の中で小さくガッツポーズをしていた。

 

普段、会話の中であまり狙ってボケたことがなかったため、物凄く緊張したが、うまくいって良かった。

何より、うまいツッコミを入れてくれた上司に感謝である。

 

 

発表の方も無事に終わり、

戻ったあとは同期や先輩に散々いじられることとなった。

 

でもいろんなひとから話を聞いていくと、

自分がボケた瞬間は会場の反応の通り、

「何が起こったかわからない」という状態に陥った人が多かったようで。

ツッコミの大事さを思い知った。

 

このとき、結果オーライだったから良かったーなんて思ってしまっていたが、

今思えば、プレゼンの場でツッコミありきのボケをしてしまったことのうかつさを反省すべきであった。

この緊張感の無さが、まさか2日後の事件の引き金になろうとは、この時の僕は知る由もなかった。

 

後編に続く。