腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

107. Get Sports 鈴木尚広 盗塁の極意 (後編)

代走のスペシャリストとして長年にわたり活躍されてきた元巨人の鈴木尚広選手。

その活躍の裏に積み重ねていた数々の極意が、先日のGet Sportsでついに公開された。

後編として、盗塁の駆け引きの極意についてまとめる。

(放送でも延長戦として、2週目に公開されていた)

 

駆け引きの極意については、次の3つ。

1)相手を徹底的に調べ上げる

2)けん制をもらいたい

3)走らない

 

1)相手を徹底的に調べ上げる

相手のクイックの秒数やクセやけん制の傾向はもちろん、呼吸の仕方まで観察するという。

それによって相手の優位に立ち、試合中は常に相手投手の様子をうかがうそう。

ピッチャー目線からすると、ベンチからそんなに見られていたら本当に怖い。

1球1球バッターに集中していたら必ず癖が出てしまうと思う。

プロのピッチャーおよびランナーのすごさを思い知った。

 

2)けん制をもらいたい

けん制することで、動きが生まれて、合わせやすくなったり、

ピッチャーのけん制の癖がわかるため、走りやすくなるらしい。

また、「癖を知ってるぞ」という形で精神的に優位に立つことで、さらに走りやすくなるとのこと。

一緒に出演していた元ロッテの小宮山さんは、

けん制を入れることによってランナーに情報を与えてしまうから、けん制をあまりしなかったらしい。

仮にけん制のサインが出ても、プレートをはずすだけ。

その方がランナーにとっても走りづらいとのこと。

 

そして、鈴木選手は左投手のほうが走りやすかったらしい。

理由は表情が見えるから。

逆に左ピッチャーは鈴木選手に無表情でまっすぐ動かずに見つめられることで、混乱・躊躇してしまい、投げづらいとのこと。

他の選手が左投手からの盗塁を苦手とする中、鈴木選手は成功率8割5分越え。

裏を知ってから聞くと、それも納得の数字である。

 

また、やはり鈴木選手はグリーンライト(いつでも走ってよい)だったとのこと。

チームでただ一人、走塁に関して全幅の信頼を得ていたわけである。

 

3)走らない

チーム全体のことを考えて、あえて走らないこともある。

バッテリーに「いつ走るんだ」と思わせて、1塁にずっととどまることで、

盗塁を警戒した相手バッテリーの球種を速球系に制限し、

味方のバッターが狙い球を絞りやすくすることで、得点力アップに貢献する。

 

また、技術編であった「俯瞰で見る」ことにより、

外してくるタイミングを見計らって走らなかったり、

フォークなど落ちる系の変化球を取ろうとした構えをしたタイミングで走ったりといったこともできたという。

 

また、上手かったピッチャー側の駆け引きとしては、

・わざと変化球の握りを見せてからけん制

・呼吸で息を吐いた瞬間にけん制

などがあったとのこと。

ここまで見ているランナーはいるかどうかはわからないけど、

息を吐いた瞬間って意外とわかる気がするから、実践してみようと思う。

 

ということで、

以上が盗塁の極意(駆け引き編)であった。

 

盗塁と走塁だけでプロ野球界で唯一無二となった鈴木選手の極意は、

目から鱗が落ちる情報ばかりであった。

一般人にはすぐにマネできないものも数多くあったけど、ちょっと考え方や見方を変えることで、盗塁や走塁が変わると思うし、

その考え方を投球に応用したり、逆に走られないために何ができるかを考えるきっかけにもなったので、少しずつ実践していきたいと思う。