腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

18. つけ麺@二代目つじ田(神保町):つけ麺の美味しさに気付かせてくれた一杯!

自分の中で、つけ麺といったら、つじ田さんである。

つじ田との出会いは高校2年生のとき。

通っていた塾(Z会)の近くにあったのがきっかけ。

誰に誘われていったのか、

自分で探していったのかは忘れてしまった。

何より印象的だったのは、

濃厚豚骨魚介というジャンルのつけ麺を初めて食べた店であり、

スープ割」という概念を初めて知ったのもこの店、

ということである。

また、後述する「食べ方の流儀」なるものが秀逸であり、

心を完全に掴まれてしまった。

それからは、「好きなもの=ラーメン」だったのが、

好きなもの=つけ麺」に変わるほどのペースで、

つじ田さんのつけ麺を食べまくることになるのだった。

 

その後、高校時代は大きいテストや

キツかった授業の後などによく食べに来たり、

大学時代は友人に推薦したりすることもあった。

 

とくに思い出深いのは、2011年の震災の日。

自分は品川駅にいてそこから歩いて家まで帰ったわけだが、

その道中にお茶の水近辺を通るとわかると、

迷わずつじ田さんへと向かったのであった。

もしかしたらもう二度と食べれないかもしれない

そんなことを考えてしまったわけで、

つじ田さんに駆け込む以外の選択肢が無かった。

もちろんそんなことはなかったのだが、

外の寒さや歩いてきた疲れもあって、

その1杯は果てしなく美味しかったのを覚えている。

 

(1)麺

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見るからに艶やかな麺

しっかりと水で締めてあるので、

芯があって歯ごたえもよく

濃いスープに負けない太麺である。

普通盛りで250g、

大盛りで375gということだが、

普通盛りで正直十分。

スープ割を味わいたいのならなおさら普通盛りが良い。

そして後述するが、

右上に見えるすだちが何よりポイントである。

 

(2)スープ

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厳選された豚骨・鶏ガラ・魚介によって作られており、

このスープを最初味わったときは、とてつもない衝撃を受けた。

中華風というよりは、

和風っぽくも感じるそのスープは、

とにかくバランスが良い。

入っているネギやメンマ、チャーシュー

どれをとってもレベルが高く、全く飽きが来ない。

そのまま飲むと若干しょっぱいが、

麺をつけて食べるにはちょうど良く、

何より、麺を食べ終わった後のスープ割が

また美味しくて感動ものである。

店員に言えば薄めとか濃いめとか調節できるのも良い。

 

(3)食べ方の流儀

ここのつけ麺は食べ方の流儀がある。

最初の三分の一はそのまま食べる。

次の三分の一はすだちを麺に絞って食べる。

残り三分の一は黒七味を麺にかけて食べる。

 

この食べ方が何より素晴らしい。

特に第2段階のすだちが最高で、

中盤から味に飽きてきがちなところを爽やかに一変させてくれる。

種が麺に乗ってしまって、

それを除去するのがめんどくさいのが難点。

最後の黒七味もアクセント抜群で素晴らしい。

祇園 原了郭」という京都の有名な老舗七味屋の「黒七味」で、

本当にこのスープと相性抜群。

辛い物が禁じられてしまった今でも

ひとふりだけかけたくなってしまう。

 

つじ田さんも店舗数が増えてすっかり有名になり、

いつでも食べられるからと、しばらく行っていなかったが、

いつ行ってもその味で感動させてくれる貴重な店なので、

この美味しさを保ったまま、

さらに進化させてほしいところである。

 

なお、現在の店舗は以下の通り

御茶ノ水(神保町、淡路町、小川町)

飯田橋

日本橋八重洲

・水道橋

ららぽーと富士見

ららぽーと湘南

・勝どき

・六本木

・池袋

その他、大阪や福岡などにも出店しているらしい。

 

ちなみに、飯田橋お茶の水などでは、

味噌の章奥の院(煮干しそば)などの姉妹店があり、

そちらも非常に美味しい。

ただ、自分は原点のつけ麺が最も好きである。